『ガイコツ書店員 本田さん』第9話のあらすじ・ネタバレ・感想~本の誕生と蘇り ~ | VODの殿堂

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『ガイコツ書店員 本田さん』第9話のあらすじ・ネタバレ・感想~本の誕生と蘇り ~

   
 

タイトル:ガイコツ書店員 本田さん 第9話  ー生と死と再生の書ー
放送局:BS11ほか
アニメーション制作:DLE
キャスト:本田:斉藤壮馬/カミブクロ:三瓶由布子/ホウタイ:喜多村英梨/ランタン:斉藤貴美子/オキツネ:伊藤 静/コオモテ:遠藤 綾/ラビットヘッド:山本和臣/フルフェイス:安元洋貴/ガスマスク:羽多野 渉/溶接マスク:増田俊樹/ケンドウ:西山宏太朗/アーマー:岡村明美/ペストマスク:日笠陽子
視聴VOD:dアニメストア(2018年12月11日時点で視聴可)

第9話は、発売早々、売り場から姿を消した小説を探し求めるお客様たちと、新刊として発売された本の一生をテーマにしたストーリーです。

新刊として発売したばかりなのに、売り切れてしまう理由や、売れていた本たちを返却しなければならない書店員の苦労がすごくよくわかりますよ!

『ガイコツ書店員 本田さん』配信先一覧
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※配信状況は2019年10月24日(木)時点のものです。

あらすじ

生と死と再生の書

棚補充をしている本田に、「先週出たばかりの、横浜〇SFありますか?」という問い合わせが入る。

「なんか…なくて…どこいっても…出たばかりなのに…。」

その本はネットで評判となっていたライトノベルで、本田自身も気になっていた作品だった。
本田はすぐに売り場を探してみるが、残念ながら店頭在庫は売り切れ状態。
他店在庫は全滅、取次在庫は沈黙、出版社在庫はスッカラカン状態であった。

「クッ…。」

「ないんですね。」

淡々と告げるお客様に、本田は売り切れているばかりか、注文すらできないことを正直に伝える。

「そうですか…わかりました。」

(なんかごめ~ん!!)

そのお客様を皮切りに、【横浜〇SF】を求めて多くのお客様が来店。
棚担当の溶接マスクに聞いたところ、発売した途端すごい勢いで売れてしまったらしい。

「一応追加注文は出しました。売れ筋だし、重版するとは思うけど、KADOKAWAって比較的重版遅いし、いつ店着するか…。」

そんな話をしている横では、オキツネ先輩が新刊がたくさん出すぎて棚に置く場所がないと乱心していた。

さらにそこへ、パニック状態に陥っているカミブクロ先輩が入ってくる。

慌ただしく売り場とスタッフルームを往復する彼は、オキツネ先輩曰く「新刊台を準備しすぎておかしくなった」らしいのだ。

「疲れた、死ぬ、ねぇちょっとだけハグさせて、元気出させてハグできたら駅まで猛ダッシュできちゃう気がする!お願いお願い一瞬だけ~!!」

しかし、無情にもフルフェイス先輩が退勤時間になったことを告げたのである。

「ガッデム!!お先に失礼します!!」

「なんかさ~…最近初速売れの勢い落ちてない?1か月だったらすぐ返品するよね。いらん在庫を持ちたくないし。」

そう気だるげに話すのは、オキツネ先輩だ。

「でも返品した途端、何故かすっげぇ問い合わせ来て焦って注文する。」

((わかる。))

「ってか新刊台の本、入れ替わり方ものすごくない?」

「ほとんど組み替えパズルだよね。」

「いや~私なら絶対できないです。こんなん毎月毎月…。」

「「だから出すぎなんだって、漫画が!!」」

「流れ弾すごい食らうんですけどー!」

【在庫を持ちすぎるのはよくないので、新刊の数に対して書店員はことさらデリケートになりがちだ。】

何やら書き物をしている本田の隣で、ホウタイ先輩が「それ絶対売れない!」と言いながら電話をしている。

「作家さん、無名の新人さんでしょ?版元ならもっと押さないと!ネットで事前情報が爆発している様子もないし、数だけ増やせって言われてもムーリー!!」

本田自身も、無名の新人であり、コミック発売前に情報が爆発した経験などないため、ホウタイ先輩の言葉が弾丸となって彼を貫いていった。

「版元さんからですか?」

電話を切ったホウタイ先輩に、疲弊した本田が声をかける。
どうやら無名の新人先生のデビュー作をたくさん入荷してほしいという内容だったそうだが、ネット情報も告知も特にない作家の作品を置くことはできないというのがホウタイ先輩の意見だった。

「有名作品と違って、置けば勝手に売れるわけじゃないもん。」

「ですよね…。」

「でも版元が一生懸命推してるなら別。こっちも、よっしゃなんとか売ったろう!、って思うわ。」

(すごいいい人か!ぐっときますやん。)

「ところで本田さ、今日ずっとそれやってるけど終わった?死に筋チェック。」

「終わっておりません!」

【どんな本も最初は新刊、しかしその期間をすぎると、次第に売れなくなっていく。】

【そういうのは死に筋と呼ばれ、取次さんを経由して出版社に返品されるのだ。】

(仕方ない、始めるか…。)

重い腰を上げ、本田は担当棚の整理を始めるのだが、さっそく本が棚に入らない。

『ふえ~ん、痛いよ~、もっと優しく入れて~。』

そんな声が脳内で再生されるが、本田はお構いなしに本を棚に押し込んでいく。

『あぁだめ~っ!!あっ!』

強引に入れようとした結果、ついに本のビニールが破損してしまう。

『思い出して。力任せにしてはだめ。棚に本が入りきらないからこそ、死に筋を返品するということを。』

「そうでした…。」

「誰としゃべってんだ、お前は。」

(はぁ~…とりあえず棚の上半分はどうにかなったぞ。)

そんなことを考えながらスタッフルームに本田が戻ると、暗い表情のコワモテが何やらぶつぶつ言っているところに出くわしてしまった。

「うちの子ら…ほんま動きゆっくりやから…このペースで返品続けたら、いよいよレーベルごと消滅しはる…。」

「うふふ…あなたが落としたのは、レーベルごと返品してスカスカになった棚ですか?それとも何もかも残してギッチギチになった棚ですか?」

「「ペストマスク係長!」」

「なーんてね!」

ペストマスク係長は、悩むコワモテに「そんなに悩まなくてもいいんだよ。」と声をかける。
一旦レーベルごと書店から消滅したとしても、それはこの本屋の話であり、問い合わせが来るようであれば、また置きなおせばいいとアドバイスしたのだ。

「もう…さよならせなあかんな。」

「うん!しよしよ!」

(温度差がすごい。)

(コオモテさんのところは、いつまた売れるか読みづらそうで大変だな…。)

そんなことを考えながら、本田が再び棚の整理中。

(ハッ!!おっと、出ました、シリーズ物の途中だけ死に筋のやつ。なるほど大変だ!返品するとシリーズが歯抜けになっちゃうぞ。)

しかも運が悪いことに、真ん中と最終巻が死に筋としてリストアップされていたのだ。

(揃えないで置いたら、カッコ悪さ抜群の極み。あ~誰かこの本買わないかな急に。このままだと売れてる本が棚に入らないんだ。)

死に筋を返品しなければ、また嫌がる本を無理やり棚にいれることになる。
しばらく考えた本田は、そっと本を棚に戻す。

(別の死に筋を返品して、ちょっとゆとりを出せば、少なくとも今のミチミチ状態からは脱出できる。)

【死に筋とは言え、それは単に店では売れていないということに過ぎない。】

【この頃巷では、一度絶版になった本が生き返ることも増えた。こうした時を超えた蘇りを、復刊と呼ぶ。】

本田が中で、最も印象的な復刊といえば、約20年ほど前にベストセラーになったエボラウイルスに関する本である。
ベストセラーにはなったものの、やがてその本は死に筋となり、絶版。
しかし、2014年に西アフリカでエボラウイルス大感染に伴い、緊急復刊され、他の感染症関連書籍も多く出版され、濃度が濃い特設会場が設置されたことがあったのだ。

「あー、覚えてるそれ。コミック売り場ではあんまり見ない光景だよね。」

本田と共に、在庫整理をしているランタン先輩が頷く。
コミック売り場では、懐かしい漫画が復刊されることも珍しいのである。

「前に、お客さんから問い合わせを受けた本が絶版だったことがあって…。」

本田はその時、善意で電子書籍であれば読めることを伝えたそうだが、「何のために本屋に来てると思ってるんだ!!」と怒られてしまったらしい。

「電子書籍を勧めると、高確率で怒られることがわかったんで、二度というまいと心に誓いました。」

「うわー…自分も気をつけようっと。」

そこへ、溶接マスク先輩が、件の【横浜〇SF】をもってやってくる。

「本田さん、買いそびれたって言ってたじゃないですか。一冊とっておきました。」

「うはっ!あっ…あ!アハッ!!」

【生と死と再生、本の輪廻転生に立ち会いながら、日々働いています。】

感想

第9話で登場した横浜〇SFは、もともとネットで公開されていた小説で、すごく人気があった作品です。
ネットでの人気が高まったことで、書籍化されることになったのですが、こういった現象が本屋の新刊地獄を生み出しているんでしょうね。
私も頻繁に本屋に行くタイプなのですが、1週間前とはガラリと新刊台が変わっていることがあって、すごく驚きます。
小さな本屋は、そこまでわかりやすく新刊台が変化することはありませんが、本田さんが勤務しているようなビル型の本屋の場合、取り扱っているコミックがすごく多いので、毎日毎日新刊を出すような日々を送っているのでしょうね。

それから、最近多くなっている復刊ですね。
アニメ本編では、復刊はコミック売り場ではほとんど見られないと言っていましたが、これあ原作が書かれた当時の話だと思います。
最近は、漫画・ライトノベルの復刊が急激に増えています。
私も、数か月前に「ブギーポップは笑わない」という作品がアニメ化すると聞き、原作小説を購入しようと本屋に出かけ、すでに絶版だと知り、小説をブックオフでやっと購入したのですが、先日本屋で復刊されているのを目撃し、何とも言えない気持ちになりました。

新刊に加え、復刊も今後増えてくるとなると、本屋の業務はどんどん激務になりそうダなと思う第9話でした。

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