『ガイコツ書店員 本田さん』第8話のあらすじ・ネタバレ・感想~ 本屋さんへ行く理由とは~ | VODの殿堂

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『ガイコツ書店員 本田さん』第8話のあらすじ・ネタバレ・感想~ 本屋さんへ行く理由とは~

   
 

タイトル:ガイコツ書店員 本田さん 第8話
ーA「ホンヤハイイゾ」/B「入っていい棚 だめな棚」/C「それいけ! アザラシさん~密かなる野望~」ー
放送局:BS11ほか
アニメーション制作:DLE
キャスト:本田:斉藤壮馬/カミブクロ:三瓶由布子/ホウタイ:喜多村英梨/ランタン:斉藤貴美子/オキツネ:伊藤 静/コオモテ:遠藤 綾/ラビットヘッド:山本和臣/フルフェイス:安元洋貴/ガスマスク:羽多野 渉/溶接マスク:増田俊樹/ケンドウ:西山宏太朗/アーマー:岡村明美/ペストマスク:日笠陽子
視聴VOD:dアニメストア(2018年11月26日時点で視聴可)

ネットでクリックするだけで、欲しい本が簡単に手に入る時代になっても、本屋から人が減ることはありません。
第8話では、なぜ人は本屋で買い物をするのか、様々な事情をうかがえるストーリーになっています。
さらに、近年堂々と置かれるようになったアダルト書籍と、子を持つ親の葛藤が紹介されており、なかなか考え深くおもしろい内容です。

今回はどんなびっくり要素があるのか、さっそく見てみましょう。

『ガイコツ書店員 本田さん』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
U-NEXT 視聴ページ
hulu
dTV
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2019年10月24日(木)時点のものです。

あらすじ

A「ホンヤハイイゾ」

【人はどんな理由で、本屋で本を買うのでしょうか?】

「88…89…90冊…。」

本田はレジを通しながら、どんどん顔色が悪くなっていく。

「あの~…もしよろしければ、配送も受けたまわりますが…。」

しかし、本田と同じように顔色を悪くしたお客様は、少し言葉を濁したあと、こう答える。

「今日中に持って帰らなくちゃいけないので…。」

本田はさっそうと現れたランタンとコワモテの助けを借りて、大量の本をお客様に渡す。

「お出口までお持ちいたします。」

そんな本田の言葉に、お客様は遠慮したのか、一つをリュックに入れて持って帰る、と断りを入れたのだ。

「フングッ!!」

「ネットで買えばいいのに。」

そう言ったのは、本田から話をきいたオキツネ先輩。
彼女は本屋店員であるが、本が好きで重くてたくさん買わなければいけないときは、ネット通販を利用しているそうだ。

(確かに…本が好き、本屋が好き、なんてという人種は、ひょっとしたらもう絶滅危惧種なんだろうか。)

そんなことを考えながら本を整理していた本田に、お客様が声をかける。
「すいません。本を探してるんだけど見つけられなくて…。」

「かしこまりました。お調べしてお持ちしましょうか?」

「本当?悪いね。」

本田はメモをもって、その場を一旦離れる。

(ゆ…ゆびぃぃぃぃぃぃ!!)

本田のパニックを起こしつつ、お客様が探している本を集めていく。
お客様に失礼があってはいけない、と自分に言い聞かせるが、明らかに表情は動揺していたのである。

「オッケー、確かに。オッケー!」

本田の動揺っぷりを知ってか知らずか、お客様はにこやかに本を確認した後、本の配送を願い出る。

「いや~…ほんとは人になんか頼まずに、自分で買いに来たかったっていうんだけど、今はちょっと無理でね。」

お客様はそう言いながら、配送先の住所をスラスラと書いていく。

「早く自分で本を買いに行きてぇって、そればかりだよ。幸せなんだとさ、本屋にいるだけで。」

「いつでもお待ちしておりますので。」

「オッケー、伝えておくよ。」

本田の言葉に気をよくしたのか、お客様はポンポンと本田の肩をたたく。

「じゃあな、本田さん。頼んだよ。」

そう言ってお客様は去っていくが、残された本田は動揺を隠せない。

(なぜ私の名前をし…っ。)

(いや名札か。ビビった~、やだもう!)

本田は気を取り直して、ランタンのもとに配送する本を持っていく。

「ランタンさん、これ荷物チェックお願いします。」

「はぁ~い。あ…、刑務所行きの荷物だね。」

ランタンの言葉に、先ほどのお客様の言葉が本田の脳内をリフレインする。

【日々、さまざまな人が本屋にやってくる。本屋は本を手に入れる手段でしかないが、いずれの思惑によるかも、またさまざま。】

『幸せなんだとさ、本屋にいるだけで。』

(いや、ありがたいけども!それ結構レアなお人なんでねぇのか!?)

「すいませ~ん。これお願いしま~す。」

(とはいえ…選んで本屋に買いに来てくれたなら、まずは大変ありがたいのである。)

B「入っていい棚 だめな棚」

【言葉通じないとか…通じるけどキャラが濃すぎるとか…いい加減接客になれたと思うやんかぁ~…。】

(確かに度胸はついたのだが、いまだに見かけただけで心臓が高鳴るお客さんもいる。それが…。)

「すいません!!」

「はい。」

(子供!!)

「っ…。」

合計を金額を見た子供の目から、大量の涙があふれだす。

慌てた本田は、すぐに周囲を見渡すと、すべてを察した母親らしき女性が財布をもって駆け込んでくる。


母親は足りないお金を追加し、事なきを得たが、現場は一瞬パニックになったのである。

「ということが先ほどありまして、売り場に子供がいるとドキドキして目を奪われません?」

それを聞かされたホウタイは、「きも。」とバッサリ。

「いや、違うんです!!普段乾ききった心で接客しているので、子供の無邪気さとか、純粋なまなざしとかを急に食らうと動揺するんですよ。」

「こんな私が子供を見て可愛いなって思ったら、気持ち悪いんじゃないかなって。」

「「気持ち悪いです。」」

「ちょっ!!なんか増えてる!」

しかし、そんな二人にも子供がいてドキドキする瞬間はあるようだ。

「この前私…。」

そう前置きして語りだしたのは、ホウタイである。

ある日、売り場で母親を探してコミック売り場を走る女の子がいた。

『あ!ママ見つけた!』

『っ!!ど、どどどどうしたの~、こっちに来ちゃだめだよ~、パパのところもどろっか~。』

『これ何?プリ〇ュア?おじちゃん?』

『ファッ!?!?それは!!おじっ!!』

また別の時には…。

『おおおおおお!!待って~っ!!』

『お母さん!?』

『この先に行ったら戻れなくなっちゃう可能性があるよ!!』

『え…なんで?』

『お母さんもそうだからだよ!!』

「性癖濃いめの棚は、ドラマが多いね。」

「純粋さって、時に罪だよ、罪。」

「純粋…。」

ホウタイの言葉で、本田はアーマー係長とともにレジに立った日を思い出す。

その日、とんでもない美少女が本をもってレジにやってきた。
アーマー係長は、「こちらへどうぞ。」と声をかけるが、美少女は何も言わず別の方向へ走りだしたのである。

「今、目が合ったのに!!」

「怖がらせちゃったんですかね…。」

しかし、美少女はすぐにレジにやってきた。

(あれ?なんで、お嬢さん…まさか!!私が出口側のカウンターにいたから、遠い入り口をわざわざ通って…。)

「お願いします。」

(ひぇぇぇ…尊い~っ。)

「「きんも!!」」

「だからちがっ!!いいや、違わないけど、アーマー係長に行ってくださいよ!!」

(しかし、きらきらした目で漫画を求めるお客さんに会うと、やはりうれしい。)

「スミマセン!!ワタシタチ、マンガアイスルオヤコデス!!」

彼らはテキサスから、NA〇TOを求めてやってきたらしい。

「あ、え~…と、こちらです。」

「あぁぁぁぁぁ…。」

(なんという反応!!)

「Fantastic!!」

(お父さんまで!!)

(すごい…人をここまで感動させてしまうNA〇TO。テキサスでも売ってるんじゃないか~とか、言っちゃだめなんだろうな。)

本田は感動する親子を、じっと見つめる。

(好きなものへの純粋さには、年齢も性別も、国境もないのかもしれない。)

(そこはNA〇TOじゃないんだな…。)

C「それいけ! アザラシさん~密かなる野望~」

「っ…。」

『本田さん、私がガイコツさんは、実写化できるって信じているんです。いい作品をもっと多くの人に知ってほしいんです。』

『原作の設定を守れば、イケメン俳優さんでも全然いいですし。』

ガイコツさんがイケメン俳優になった場合。

「なるほど…。」

「ね、ほらテンション上がってきませんか?」

「いやでも、いくらイケメンになったって、性格は変わらないんですよ?」

「いやイケメンだったら、そんな性格でも許されます。ね、編集長。」

「うん。あと俺のことは、コアラで書いてほしいな。」

(動物園か、ここは。)

感想

最近はネットで簡単に買い物ができますし、電子書籍でお試し版を読んでから購入する人も増加したので、本屋さんに行く機会が減った人も多いそうです。

しかし、私は本好きで本屋好きですし、電子書籍はあまり好みではないので、毎週本屋に出かけています。
電子書籍は確かに便利なのですが、アプリをたくさんスマホに入れるのが好きではないのと、本という媒体で読むのが好きなので、これまで一度も手を出したことがありません。
確かに、ネットや電子書籍で本を購入すれば、確実に手に入れることができるのですが、もともと本を探して本屋をめぐるのが苦にならないので、こういうところが本屋好きなのでしょう。

でも本編で出てきた量の本を買う場合は、ネットで購入すべきですね。
あれは運搬も大変ですし、紙袋の強度を考えても持って帰る量じゃないと思います。
でもネット通販と配送は、当日手に入れることができないため、本編で出てきたお客様にはどうしても今日中に手に入れなければならない理由があったのでしょうね。

そして、子供と本屋さんについても、腐女子であり、母でもある私にとって無視できない話題でした。
子供が生まれるときBL本はすべて処分しましたが、腐った世界からいまだに脱出できておりませんので、常に本屋では子供との闘いが勃発します。
本屋さんもそれをひやひやしながら見守っているのだと思うと、ますます気を付けようと気持ちを新たにしました。

さて、物語もそろそろ終わりが近づいていますが、まだまだ本編に登場していないお話はたくさんありますので、次回はいったいどんなお話になるのか楽しみですね。

 

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