『ガイコツ書店員 本田さん』第3話のあらすじ・ネタバレ・感想~書店員VS営業さん 仁義なき戦い~ | VODの殿堂

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『ガイコツ書店員 本田さん』第3話のあらすじ・ネタバレ・感想~書店員VS営業さん 仁義なき戦い~

   
 

タイトル:ガイコツ書店員 本田さん 第3話  ーA「仁義なき戦い」/B「マンガ迷子」ー
放送局:BS11ほか
アニメーション制作:DLE
キャスト:本田:斉藤壮馬/カミブクロ:三瓶由布子/ホウタイ:喜多村英梨/ランタン:斉藤貴美子/オキツネ:伊藤 静/コオモテ:遠藤 綾/ラビットヘッド:山本和臣/フルフェイス:安元洋貴/ガスマスク:羽多野 渉/溶接マスク:増田俊樹/ケンドウ:西山宏太朗/アーマー:岡村明美/ペストマスク:日笠陽子
視聴したVOD:dアニメストア(2018年10月22日時点で視聴可)

第3話は、「書店を尋ねる出版社の営業マン」と「マンガ迷子」というテーマです。

Aパートでは、書店を訪れる出版社の営業マンと書店員が、互いの利益のために日夜戦う姿が鮮明に描き出されています。
本を売りたい出版社と、本が欲しい書店側の意見が合致することはほとんどなく、せめぎ合う姿に声を上げて笑うこと間違いなしですよ!

そしてBパートでは、「マンガが読みたいけど何を読めばいいかわからないお客様」にスポットライトが当たっています。
マンガ迷子になったお客様に頼られる書店員たちは、総力を挙げて「オススメの本」をピックアップしてくるのです。

それでは、書店員たちが充実したラインナップと、お客様の満足度をアップさせるために行っている努力を覗いてみましょう。

あらすじ

A「仁義なき戦い」

(全国47都道府県にお住いの、本屋好きのみなさま。売り場でこういう人を見かけたことはありませんか?)

大きな紙袋や紙束を持ち、店内を見つめるスーツ姿の人たち。

「いた!!本田さん、ポスター飾ってくれって言ったじゃないですか!」

「場所がないって言ったじゃないですか!」

(彼らは、高確率で出版社の営業さんである。)

彼らは自社の製品を売り込むために、あちこちの書店を行脚している。
ポスターも営業活動の一環で、ときに手作りのPOP、ビラ、サイン色紙などを持って書店を訪れるのだ。

しかし、書店の売り場はさほど広いわけではないため、担当によってはバッサリそういったものを断っているのだ。

(私は意志薄弱のため、手持ちと手作りをされると弱い。)

さらに、書店員と営業さんが日常的に繰り返す光景がある。

「今度うちで豪華特装版を出すことになりまして。」

K社営業さんの話を聞いているオキツネ先輩は、心底嫌そうに「また~?」と言葉を返す。

「つきましては、初回数、気持ち多めに入れていただけたらなー、なんて!」

「え~じゃあ…2冊。」

「に…20冊!!ありがとうございます!」

「いるかそんなに。2冊だって売れるかどうかわからないし。」

反対に、少し離れたところでは、ホウタイ先輩がE社営業さんに泣きついていた。

「まじでぇぇ!まじで助けてくださぁぁい!」

「いやほんと、申し訳ないんですけど、うちもまじでスッカラカンなんです。」

「ネット広告出てから異常に売れてるんだよぉぉ。」

「ありがとうございますぅぅ。」

さらに、営業さんとの攻防は現場だけではない。

「お世話になっております。◯◯書店のペストマスクでございます。」

「あ~お世話になっております。営業のT…。」

「また昨日発売のコミックのおまけが、今日届きました。」

「え…。」

「当然ですが、コミックの搬入より前におまけをくださらないと、準備ができかねます。この話題は何度目でしょうか?そろそろ飽きたと思いませんか?」

「あ、あの、あのあの!!」

「具体的改善案…お待ちしておりますわ。」

「ハイ!!大変申し訳あ…。」

営業さんの声はそこで途切れ、ペストマスク係長の持つ電話はミシッと嫌な音を立てる。

「いろんな営業さんがいるね!うふ!」

「オブラートに包んだ!」

「ぶっちゃけ、営業さんくるなら本も一緒にほしい。」

そう本田に語るのは、ランタン先輩だ。

「あれは何年か前のクリスマスシーズン。あの人気ラノベが出始めたころ…。」

その日、書店には【魔◯科】を求めるお客様と電話が、ひっきりなしにランタン先輩を襲っていたとき、タイミングよく出版元であるKADOKAWAの営業さんがやってきたのだ。

「いや~どうもどうも。魔法◯売れてます?」

「追加ください!!」

「な、ないんです!すみません!!」

「じゃ何しに来たんですか!?」

「ま、待ってください!本はないけどこれならあるんです!!」

そう言って営業さんが取り出したのは、クリスマスの靴下の形をしたお菓子だった。

「メリークリスマス…ランタンさん。」

「いらんわー!!」

「みんなーKADOKAWAさん来てるよー!」

「なんと!」

「よし来た!」

カミブクロ先輩の言葉に、本田とアーマー係長が反応する。
KADOKAWAは様々なジャンルの本を出しているので、ほぼすべての担当者が営業さんに何かしらの用があるのだ。

「それで本田さんの担当は…えっと…。」

「画集です。」

「そうでした。タハー!」

ちなみに本田の用は、【サイ◯パス】のアニメ資料集の追加をお願いすることだった。
書店を訪れた外国人が、【サ◯イコパス】関連書籍を爆買いしていったそうなのだ。

さらに、本田の後に続いたアーマー係長の用件も似た様なもので、BLの新刊が売り場から消えてしまい追加を求める内容であった。

「本田さーん。先日のフェアありがとうございました。」

KADOKAWAの営業さんと話を終えた本田に声をかけたのは、流ちょうに日本語を話す外国人である。

(この日本語を流ちょうに話す彼こそ、広くいろんな人々に知ってほしい面白業界人、フレデリック・トゥルモンドさん。)

彼は近年驚異の売り上げを誇るフランス産のマンガ、パンド・デシネをさらに普及させようと画策するすごい人物なのである。
パンド・デシネには、有名ブランドが2つあり、それぞれ販売元は別なのだが、どちらの代表もフレデリック・トゥルモンドさんなのだ。

(まさに本を売るための愛情にあふれた、業界の逸材!!)

「ところで本田さん、このマンガなんですが、こっそりワンパ◯マンのとなりに置いてもいいですか?」

(いやそんなんワイが決められるかーい!)

(営業さんの情熱に、国境はない。今日もまた、たくさんのエネルギーを貰っています。)

B「マンガ迷子」

(マンガが読みたくてとりあえず本屋に入ってみたものの、多すぎてますます何を読んだらいいかわからなくなってしまう。)

(そうした人たちをいつしか私はこう呼ぶようになっていた。マンガ迷子、と。)

バックヤードで入荷した本を整理している本田たちの元へ、ランタン先輩がやってくる。

「注目!感動できる少女マンガ、長くて三巻まで、40代男性でも楽しめる内容。」

そんな唐突な質問に対し、本田たちは早押しクイズのごとく答えていく。

ラビ「大御所の単巻どうですか?【ト―◯の心臓】とか。」

本田「うーん、少女マンガあんまり読まないけど、【塩◯先生と雨◯ちゃん】。」

カミ「なんだっけ?なんだっけ?すごい売れたやつ!あれだ!【式の◯日】。」

3人の回答を得たランタン先輩は、それをしっかりメモして売り場へ戻っていった。
意外なことに、書店員に「何かオススメない?」と尋ねるお客様は多いのである。
本田にも、お問い合わせで忘れがたい経験があるらしい。

「見ろ。」

「は、はい。」

※話しているのは外国語だが、視聴者は日本語に聞こえる仕様となっている。

「この子は孫娘で11歳のフランス人だ。この子にマンガを贈りたい。」

しかし、このおじいさんは孫娘がどんなマンガが好きかわからず、書店員に丸投げすることにしたようだ。

「お孫さんは日本語が理解できますか?」

「もちろんだ。日本文化に興味を持っているし、自分よりはできる。だが完全ではない。フランス語で日本のマンガが読めればなおよい。」

「アイシー…ホホホ…プリーズジャスタモーメン!!」

おじいさんから情報を得た本田が、カタカナ英語を話した後、バックヤードに向かって走りだす。

「お助け―!!11歳フレンチガール!日本っぽいマンガ!できれば翻訳されてるやつ!!」

キツネ「夏◯友人帳。」

ホウタイ「ウ◯ナ・の◯め・赤◯く!」

マスク「ちは◯ふる?」

「なるほど!」

「翻訳されてるか、調べてからご案内してね。」

「大変ありがとうございましたー!」

ペストマスクに「翻訳版があるか確認するように」と言われた本田は、さっそく洋書担当に電話をかける。
幸いにも「ち◯はやふる」のバイリンガル版が洋書コーナーにあるそうだ。

「んんん、ボンソワ~ル!!」

「ヒアユーア―!!」

「All French!It’s perfect!」

おじいさんはフランス語に翻訳されたマンガを気に入ったようで、本田は「よかったぁ…。」吐息を吐く。

「Merci.」

(こんなド迫力メルシー…初めて。)

お客様の意向を探り、選んだ一冊をお買い上げになるという作業は、書店員にとって楽しい作業でもあるが、気持ちとしてはクイズ番組の回答者になった気分になるようだ。

本田がそんな忘れられない出来事を思い出していたところへ、ランタン先輩が戻ってくる。

「あ、ランタンさん。」

「どうなりました?先ほどの40代男性でも楽しめる少女マンガは。」

本田の質問に、ランタンは「うーん。」と唸った。

「あの人結局…ベル◯ルク買ってったよ。」

(あらゆる珍展開に屈さず、お客様の欲しい本を売る。それこそが、コミック売り場の使命なのである。)

感想

コミックでもアニメでも、今回のお話はお腹を抱えて笑ってしまいました。

まずはAパート。
どちらもあそこまで激しいやり取りが行われていないとは思いますが、マンガは構図が、アニメはコミカルな動きが、「きっと心の中ではあのくらい激しい攻防が行われているのだろう。」と想像させて、すごくおもしろかったです。

自社の雑誌やコミックを少しでも売りたい出版社と、売れない本を抱えたくない書店。
売れ筋の本を1さつでも多く欲しい書店と、無い袖は振れない出版社。

双方の意見が合致すれば、お客様も含めてwin-winになることができるのですが、そうは問屋が卸さない。
コミック・ライトノベルは、出版社とブランドが10年前に比べたら倍以上に増加していますし、アニメ化、映画化によって売れ筋ラインがすごく読みにくい時代になりました。
また、入荷してすぐはそれほど人気がでなくても、SNSの効果で急にバカ売れすることもあるため、これからも書店と出版社の仁義なき戦いは続いて行くでしょうね(笑)

そしてBパートでは、マンガ迷子が取り上げられました。
これもAパートの話に通ずるところがあって、出版社とブランドの増加によって本の種類が増え、「なんとなくマンガが読みたいけど、何を買えばいいかわからない」という状態に陥りやすくなっているのです。
「ガイコツ書店員 本田さん」が連載しているWEBコミックのように、ごく一部の人に受けるような作品も多く、自分が面白いと感じる作品を引き当てるのはかなり困難でしょう。

また、新刊も毎日発売されているので、頻繁に本屋に通っているはずなのに、気が付いたら2~3巻ほど出ているのも珍しくありません。
今の本屋さんは大変だと知ってはいましたが、「ガイコツ書店員 本田さん」を読むと、改めて書店員さんたちは日々努力してお客様に本が届くようにしていたのですね。
今度本屋に行くときは、心の中で書店員さんに「ありがとう」と伝えようと思います。

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