タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第126話(最終話)
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、菅原淳一など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日まで視聴可)
電車通勤の夢野は、いつもとは逆の下り電車に乗っている自分を想像します。
ある日夢野は、喪黒に心の中を読まれて、下り電車に乗せられてしまいます。
喪黒が言った“風どまりの駅”で降りた夢野は、美人女将のいる居酒屋に入り・・・?
いよいよ最終話です。
「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第126話のあらすじです。
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あらすじ第126話(最終話) 下り電車への招待
緊急停止
“僕は、郊外から毎朝40分かけて新宿の会社に通っている。
僕はいつもドアの窓際に立って、窓の外の景色を見る。
多摩川の橋を境に、窓から見える風景はガラリと変わる。
時々すれ違う下り電車は、上りと違ってガラガラだ。
ふと僕は、あの下り電車に乗っている自分を想像する。
その僕は、どんな駅で降りてどんな仕事をしているのだろう。”
サラリーマンの夢野童太(ゆめのどうた・29歳)は、そんなことを考えながら、今日も満員電車に揺られている。
突然、電車が大きく揺れて、急停車する。
その時、喪黒に突き飛ばされて窓ガラスで顔面を打つ夢野。
アナウンスで「只今、前方で人影が横断したのでやむなく、緊急停止致しました。大変申し訳ございません」と言う。
駅の階段を、ゆっくり上がる夢野。
後ろから喪黒に「もしもし、いつもこの電車でご通勤ですか?さっき、急停車した時、突き飛ばしたりして申し訳ありません」と言われる。
「あ、いえ」と恐縮する夢野。
喪黒は名刺を渡し「私、こういう者です。あなたの心の奥に潜む夢を叶えてあげようと思いまして」と言う。
「僕は別に」と言う夢野。
喪黒は「ズバリ言いましょう。あなたはいつも、下りの電車に乗って遠くに行ってみたいなぁって思っているでしょう?」と言う。
ずばり当てられて驚いた夢野は「急ぎますので」と言って、足早に立ち去る。
会社で、一日中、“さっきの喪黒とかいう男、人の心がわかるなんて気味が悪い男だ”と考えている。
風どまり駅
翌日、いつもと同じ朝、いつもと同じ上り電車で・・・。
その時「おはようございます。オーッホッホ、あなたが下り電車に乗りたがってるようなので」と喪黒が目の前に現れる。
夢野は「そんなこと、考えたこともありません」と言う。
喪黒は「嘘おっしゃい。あなたは今すぐ下りの電車に乗り換えるのです。そうすれば、楽しい夢を見ることが出来るでしょう。さぁ、お行きなさい。風どまりの駅へ。ドーーーーン」と指をさす。
ちょうど駅に着き、ドアが開いてホームに飛び出した夢野は、そのまま下り電車に乗ってしまう。
景色がいつもと逆に流れていく。
下りの電車が空いていてこんなにのどかとは。
自分の家がある駅も通り越して、下りの電車はどこまでも行く。
喪黒に言われた通り、風どまりの駅で降りる。
歩いていると、居酒屋“かなこ”という店の『お昼ごはん、始めました』という貼り紙が目に留まり、入ることに。
2~3日なら
「いらっしゃい」とキレイな女将さんが迎えてくれる。
初めて会ったのに、どこか懐かしさを感じる人だった。
夢野は「うわぁ、うまい!田舎のお袋の料理を食べてるみたいだ」とガツガツ食べる。
女将さんは「そう言ってもらえると嬉しいわ。お客さん、こちらへはお仕事で?」と聞く。
「いえ、なんとなくふらっと。女将さん、この辺に旅館ありますか?気に入ったんで2~3日泊まりたいんです」と言う夢野。
女将さんは「2~3日ならこの2階が空いてるから、よかったらどうぞ」と言ってくれる。
“女将さんはとても温かい人だ。
ここにいると、時間が止まっているように感じる。
懐かしく温かい町、風どまり。
翌朝、女将さんがちょっとしたケガをしてしまった。
大したことはなかったが、暫く包丁が持てないと言う。
しかし、店を休むわけにはいかないと言うので、僕が手伝うことになった。
楽しかった。
僕は、この町が好きだ。
この町の懐かしい匂いが好きだ。
この町の温かい人たちが好きだ。
でも、何よりも誰よりも好きなのは・・・。”
軌道修正
野原に寝転んでいると「お久しぶりです」と、いきなり喪黒が現れる。
夢野は「あなたはいつかの」と驚いて座る。
「いかがです?下り電車に乗ってここへ来たら、気分一新できたでしょう?」と聞く喪黒。
夢野は「ええ。慌ただしい東京に比べたら、別天地ですから。このまま、ここで暮らそうかと思ってるくらいですよ」と言う。
喪黒は「あなたが本当に気に入ってるのは、この町よりも居酒屋の女将さんでしょ?顔に書いてますよ。『あの女将さんが好きだ』って。ずっとあそこで板前にでもなりたいと思ってるんでしょ?でもそれは“一時の夢”として、そろそろ東京へ帰る潮時ですよ」と言う。
「なんですって?!」と立ち上がる夢野。
喪黒は「会社には無断欠勤を謝って、また前の生活に戻るのです」と諭す。
「嫌です。僕は戻りません。ここで第二の人生をやり直したいんです」と言う夢野。
喪黒も立ち上がり「ダメです。ちょっとした気分で人生を好き勝手に生きるのはいけません。あなたはすぐに、元の生活に戻るべきなのです。ドーーーーン」と指をさす。
居酒屋の2階で、考え込んでいる夢野。
(僕は帰らないぞ、初めて愛する人に巡り会ったんだから)
襖が開く。
「てめぇか、人の家に上がり込んで図々しく居候を決め込んでやがるのは!」と知らない男が入って来る。
驚いた夢野は「あなたは誰です?」と聞く。
「俺は、ここの兄貴だ!」と言って、夢野を殴って外に放り出す男。
傷心の夢野は荷物をまとめて、駅に向かって歩き出す。
女将さんは、さっきの兄貴だという男に「ごめんなさいねぇ、たっちゃんに嫌な役させちゃって」と酒を注いでやる。
「いやぁ、いいっすよ。女将さんのためなら、兄貴役でも旦那役でも何でもやりますよ」と言う男。
女将さんは「ああでもしないと、あの若い人、本気になりそうだったから。それに新しい人生をやり直すほど、私も若くないしね」とつぶやく。
帰りは、喪黒が用意したのか、蒸気機関車で帰る夢野。
ずっと泣いている。
蒸気機関車に乗った喪黒は「人生、横道にそれるのはちょっぴりにしといた方がいいですなぁ。しかし、人様の心の隙間を埋めるのも少々疲れましたよ。私もひとつ、あてのない旅にでも出ましょうかねぇ。オーッホッホッホ」と笑う。
感想
かな子さんは、本作の99話「夜行列車」にも出ています。
上品でキレイで、男が憧れるような女性です。
山田洋二監督の映画に、出て来るような感じでしょうか。
夢野さんは、毎朝乗っている電車の中から、すれ違う下り電車が気になっていたんですね。
あれに乗ったら、何か未知のいいことが起こるような気がしていたんでしょう。
それを喪黒さんに見透かされて、本当に乗せられてしまうのですが、実際に乗ってみると、空いているし景色はいいしでホッとして、やっぱり乗ってよかったと思っているようでした。
そして、生まれて初めて自分の人生を賭けていいと思うほど、愛してしまうかな子さんに出会ってしまったんです。
しかし、喪黒さんにドーンをされてあえなく撃沈です。
それなら、喪黒さんはなぜ下り電車に乗るように仕向けたんでしょうか?
毎日毎日、「下り電車に乗ってどこか知らない町に行ってみたい」と言う夢野さんの心の声がうるさいほど聞こえたからだと思います。
それで、そんなに乗りたいなら乗ってどんな所か見てこいと、思ったんだと思います。
それが、ちょっと横道のはずが、すっかりハマってしまって喪黒さんが軌道修正したんでしょう。
こうしないと、この先に生まれて来る夢野さんの子供の出現が危ぶまれるからだと思います。(笑)
これは、喪黒さんの優しさですね。
長かった「笑ウせぇるすまん」終わってしまいました。
喪黒さん、怖いときもありましたが、私は何となく憎めない、世話好きないい人だという印象を持っています。
喪黒さんも、人の心の隙間ばかり埋めていましたから、今度は自分の心を癒す旅に出たようです。
今頃は、どこら辺を旅しているんでしょうね。

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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