タイトル:アイカツ!2ndシーズン 第97話 ー秘密の手紙と見えない星ー
放送局:テレビ東京ほか
アニメーション制作:サンライズ
キャスト:星宮いちご:諸星すみれ/霧矢あおい:田所あずさ/紫吹 蘭:大橋彩香/音城セイラ:石原夏織/冴草きい:秋奈/星宮りんご:能登麻美子/星宮らいち:瀬戸麻沙美/光石織姫:松谷彼哉/ジョニー別府:保村 真
視聴VOD:dアニメストア(2018年7月23日時点で視聴可)
あかりが苦戦していることを聞いたいちごは、あかりを励まそうと言葉をかけます。
しかし、上手く伝えることができず、どうすればあかりに気持ちを伝えることができるのだろう、と思い悩みます。
そこでいちごは、アメリカに行く時にあおいから受け取った手紙を開封してみることにしました。
あおいの手紙に書かれていた言葉とは?
いちごはあかりにどのような言葉をかけるのでしょうか?
天才のいちご、努力家のあかり、あまりにも違う2人が辿りついた答えとはいったいどのようなものでしょう。
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あらすじ
苦悩
ついに夏期講習に残ったのは、あかりだけになってしまった。
最初はやる気満々だったあかりも、日々の練習による疲れやできない自分への自己嫌悪で、だんだん起き上がれなくなっていたのである。
(最終テストは明後日なのに…どうしよう…スペシャルアピール…全然できそうにない。)
競技場で一人、悲壮感を漂わせているあかりの背中を、いちごが遠くから見つめていた。
(あかりちゃんのルームメイトは、実家に帰ってていないんだよね。何かな…今私に出来る事って。)
いちごが悩んでいるうちに、あかりはトレーニングを開始。
ランニングを終え、再びトランポリンの前に立ったものの、何度挑戦してもできない自分のイメージが残っており、なかなか上に上がることができなかった。
アイカツブートキャンプの時、あかりは一人ではないことを知った。
しかし、今はたった一人でスペシャルアピールに向き合わなくてはいけないことが、大きなプレッシャーになっていたのだ。
(小さくたって自分だけの光…輝かせたいのに…。)
夕刻、スペシャルアピールの特訓を終えたあかりの前に、いちごがやってきた。
いちごは日々の特訓でボロボロのあかりに、「大丈夫?」と声をかけるが、「もうすぐスペシャルアピール出しますから!」と明らかに無理をした笑顔で答えて別れを告げたのである。
あおいの手紙
あかりと別れ寮に戻ってきたいちごは、自分とあかりの違いについて考え始めた。
ジョニー別府が言ったように、いちごとあかりは全く違うタイプである。
「私が言えることって、なんだろう…?なんだなんだなんだー!?」
いちごは自分のベッドに寝転がり、うつぶせになって足をばたつかせる。
(私のアイカツで、今のあかりちゃんくらい大変だったことって…なんだろう?)
いちごの脳裏に、これまでのアイカツが思い浮かんでは消えていく。
歌もダンスも、そしてアメリカでの生活も、大変なことがなかったわけではないけれど、それを乗り越えて今ここにいる。
(大変なこともあったけど…そういう時にはあおいがくれた手紙があったんだ。)
それはアメリカに旅立つ時、あおいから貰った手紙。
(…考えてみれば私、あかりちゃんほど落ち込んだことがないのかも。だから何を言ってあげればいいか、自信が持てないのかな?)
いちごは引き出しにしまってあった手紙を取り出して、そう自分を分析。
『困った時じゃないと開けちゃダメ!』
(あおいは、困った時の私に何を言ってくれようとしたの…?)
いちごは自然に、あおいの手紙を開封する。
「あ…。」
中に入っていたカードには、あおいの電話番号と、『なんでも聞くよ。朝でも夜でもいつでもね!』というメッセージが書かれていた。
(あおいに話を聞いてもらったら、きっと何でも解決しちゃうよね。)
さらに封筒の中には、手紙も入っていた。
その手紙を読んだいちごは、ハッと何かに気が付いたのだ。
見えない星
翌朝、あかりは今日もスペシャルアピールの特訓中。
しかし何度やっても成功することはなく、涙を溜めて座り込んでしまっていた。
「あかりちゃん。」
「っ…星宮先輩!?」
いちごは笑顔であかりに近づき、「調子は?」と声をかける。
「まだまだです…明日テストなのに…一度も…。」
憔悴しきった表情を浮かべながら答えるあかりに、いちごは何度も頷く。
「なんでも聞くよ!なんでも!」
いちごの言葉に安心したのか、あかりはついに涙をこらえることができなかった。
しかし、それでもいちごに涙を見せまいと背中を向けて、今悩んでいることを吐きだした。
「自分だけの光…小さくたって…私には自分だけの光があるって…星宮先輩に言ってもらったのにって…。」
「うん。」
「私…輝けないんです。何度も飛んで…数えきれないくらい飛んだのに…。」
トランポリンに置いていたあかりの手から、力が抜ける。
「わかっちゃったのは…私にはアイドルの才能がないってことなのかも…。私には、自分だけの光なんて…。」
そう言ってトランポリンを自分の涙でぬらすあかりの手を、いちごが握り「来て。」と体育館の外へ連れて行く。
外はまさに夏真っ盛り。
いちごは雲一つない青空を見上げながら、あかりに語りかける。
「雲はなくても星はある。」
「昼間だって、眩しい夏だって、星は消えないんだよ。」
「輝きが見えないだけ、あかりちゃんもそうだよ!」
いちごは、あかりの手にまかれたテーピングに視線を向ける。
「そのテーピングだって、疲れてるその顔だって、私には輝いて見えるよ。」
「あかりちゃんには自分の光が見えなくなってるだけ。光は消えてないよ。頑張ってるあかりちゃんは、すっごく眩しいもん。」
「どれだけ眩しいか、私がちゃんと見ててあげる。」
その言葉に、あかりは多くの勇気をもらった。
トランポリンに上るあかりの顔に、もう悲壮感はなかった。
(輝きに磨きをかけるのは、あかりちゃんにしかできない。でも見ててあげることはできる。)
いちごは、あかりがスペシャルアピールの特訓をする姿を見ていることに。
トランポリンに上がり、あかりは高く跳んでアピールの姿勢に入るが、やはりバランスを崩して失敗してしまう。
(だめ…だめだ…っ。)
「うん、いいね!」
出来なかったことに落ち込むあかりとは違い、いちごは笑顔でそう言った。
「姿勢はもう少し安定させないといけないけど、ジャンプの高さは毎回同じくらいになってるよ。あとは一番高いところで、タイミングよくポーズを決める!」
「はい!!」
その後、あかりは挑戦するたびにメキメキと成長していった。
星の話
夕方になり、特訓を終えたあかりは、いちごに「ありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝える。
「特訓も…星のお話も…。」
その言葉に、いちごはフフッと笑う。
実は、先ほどあかりにした星の話は、あおいがいちごに渡した手紙に書いていた言葉だったのだ。
『アメリカの眩しい空に今、いちごの輝きが見えなくても、夜の日本にいる私にはいちごの輝きがずっと見えてる。』
『いちごをアイドルに誘ったあの日から、ずっと、ずっと見えてる光。だから見失わないで!いちごは必ず輝いているから。』
あおいに貰ったその言葉を、そのままあかりに伝えたのである。
「輝いていても、それが自分じゃわからなくなっちゃうときがあるんだよ。きっと誰にでも。」
いちごはそう言って、あかりの方に視線を向ける。
「ちょっとずつだけど、あかりちゃんは成長してる。味方だよ!私はもちろん、擦り傷も、一人で苦しんできた時間も、なにもかもあかりちゃんの味方。」
スペシャルアピール
いよいよ夏期講習最終日。
あかりはアイカツカードを持って、フィッティングルームの前に立った。
『なにもかも、あかりちゃんの味方。』
(そうなんだよね。今までやってきたこと、絶対無駄じゃない。全部が味方。)
あかりはアイカツカードをジッと見つめる。
(テストの為に選んだこのカードたちだって、私の味方。)
「よろしくね!」
あかりはカードにソッと口づけて、フィッティングルームに駆け込む。
ステージに立ったあかりが歌うのは、【ハートのメロディ】。
そして観客の興奮度を示すゲージはマックスとなり、いよいよスペシャルアピールに挑戦するときがやってきた。
あかりは大きく飛び上がり、スペシャルアピールを成功!
文句なしのスペシャルアピールに、ジョニー別府はもちろん「合格だ!」と告げる。
ステージを終えたあかりに、いちごが興奮した様子で駆け寄ってくる。
「キュートフラッシュ可愛かった!届いたよ、ハート!」
いちごの言葉に、あかりはまた大粒の涙を浮かべる。
あかりはいちごのおかげで、今後のアイカツに向け大切な何かをつかんだようだ。
「一度落ちたどん底から、這い上がったようね。」
「ええ。どん底を知っているヤツは、それを知らないヤツより強いかもしれませんね。」
感想
アイカツのすべてが尊い!!と叫びたくなるお話でした。
本当にアイカツは、キャラクターの作り込みが最高です。
第97話は、いちごとあかりの対比がよくわかるストーリーでした。
いちごにもあかりのように歌もダンスもうまくできなくて、伸び悩む時期は確かにありましたけど、ちょっとしたヒントがあれば簡単に乗り越えてきました。
しかし、あかりは何度やってもうまくいかなくて、その姿はアイカツを見てアイドルに憧れた子供たちにとって、まさに等身大の少女だったのではないでしょうか?
そして、これまであまり苦悩する姿が少なかったいちごも、自分とは全く違うあかりに対してどんな言葉をかければいいか迷っていました。
それを救ったのは、ずっといちごの隣に立って、星宮いちごという存在を応援し続けたあおいの手紙というのが、素晴らしい!
第52話で大切にしまった手紙のフラグが、第97話で回収されたのです。
あおいの手紙、そしていちごの言葉で語られた星の話は、どんな人にも響く言葉だと思います。
星は夜だけ輝いているわけではなく、眩しい太陽の下でもしっかりと輝き続けているという言葉は、きっと多くの人に勇気を与えるでしょう。
そして、いちごの言葉に感銘を受けスペシャルアピールに挑戦し失敗したあかりにかけたいちごの言葉も素晴らしいです。
失敗したのに、「うん、いいね!」と笑顔で言われれば、自分が成長していること知り、次の問題点を解決しやすくなると思います。
さらに、大好きな人がいつも自分を見て応援してくれること、味方でいてくれるということは、なによりも強いパワーになりますね。
そして「なにもかもが、あかりちゃんの味方。」と言われたあかりは、これからステージに立つ前に必ずアイカツカードに「よろしくね、私の味方。」と言って口づけをするようになります。
ステージに上がったあかりは、第76話で登場した時よりも、明らかに成長しています。
CGライブで出たアイドルのオーラも、大きく華やかになりましたし、今回はスペシャルアピールを成功させました。
全ての物語が繋がるアイカツの世界!
ちなみにこの第97話も、3rdシーズン第151話で重要なキーワードになってきます。
3rdシーズンではついに主役となるあかりは、いったいどんなアイドルになるのでしょうね。
今後の活躍にワクワクする、そんなストーリーでした。

小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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