タイトル：「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第119話
放送局：TBS系列
キャスト：大平透、松本保典など
視聴したVOD：dTV（2018年7月31日まで視聴可）

会社員の犬貫は、飼い犬のベルを、家族のように大切にしています。
ところが東京に転勤が決まり、転勤先はペット厳禁で悩んだ犬貫は、喪黒に相談します。
喪黒はベルに、人間のような立ち居振る舞いを覚えさせ・・・？

「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第119話のあらすじです。

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※配信状況は2020年3月26日（木）時点のものです。

あらすじ第119話　愛犬物語

愛犬ベル

会社員の犬貫狛太（いぬぬきこまた・33歳）は、焼き鳥屋でかなり酔っ払っている。
喪黒が「大丈夫ですかぁ？」と、肩を貸して店を出る。
しばらく歩くと「ワンワンワン」と、1匹の犬が一生懸命走って来る。

犬貫は「ベル、迎えにきてくれたのか？ごめんよ、お前を1人にして・・・。」と犬を抱きしめる。

近くの神社で話す2人。
「僕、転勤で東京の本社に行くんです」と言う犬貫。
喪黒は「おお、栄転ですなぁ。結構じゃありませんか、こんな田舎より刺激的でよっぽど楽しいですよ」と言う。
犬貫は「ですが、東京では会社の寮に入る事になってるんです。そこはペット厳禁で、ベルを連れて行けないんです」とベルの頭をさする。

「それじゃ、誰かに犬を預ければ」と言いかける喪黒。
犬貫が「そんなことが出来るくらいなら、悩みはしません。ベルは僕の唯一の家族なんです。両親を亡くして以来、天涯孤独の僕を支えてくれたのが、このベルなんです」と話す。
「それじゃ、転勤を断ればいいじゃありませんか」と言う喪黒。
犬貫は「それが、支店長が僕のためを思って推薦してくれたのに、とても断れません」と言う。

独特の催眠術で

喪黒が立ちあがる。
「わかりました。あなた方が、東京で楽しく暮らせるようにして差し上げましょう。申し遅れましたが、私こういう者です」と名刺を渡す。
犬貫が「心の隙間？」と名刺を読む。
喪黒は「あなたのような心の隙間でお悩みの方を、ボランティアでお助けしているのです」と言う。
「そんな、うまい話・・・。」と疑う犬貫。

喪黒は「オーッホッホ、ただし、これには、準備に時間がかかります。その間、この犬は、私がお預かりしましょう」と言って、ベルと共に消える。
犬貫は、「あれ？喪黒さん！ベル！ベルーーー！」と呼ぶが、どこにもいない。

東京本社に来た犬貫は、ベルがいない生活が寂しくて、仕事も手につかずにいた。
本社の専務が、支店長に文句の電話をかける。
「お前がよこした犬貫ってヤツは、ちっとも役に立たないじゃないか！ろくに口も聞かないし、何を考えてるのかさっぱりわからん」と怒る専務。
支店長は「おかしいなぁ、無口で大人しいが、仕事は真面目でよくするヤツなんだがなぁ？転勤したばっかりだし、長い目で見てやってもらえんかなぁ？」と話す。

犬貫が寮に帰ると、誰かが座っている。
「だ、誰だ！？」と驚く。
こっちを向いて、帽子を取って服を脱ぐとベルだった。

「クゥーン」と鳴くベル。
「ベル！」と言って、抱き合う犬貫とベル。
ベルが着ていた服に、カセットテープが入っている。
喪黒の声で『その後、お元気ですか？ベルちゃんには、独特の催眠術による人間教育を施しました。かなり人間的な立ち居振る舞いが出来るようになりました。あなた方の都会での暮らしが、楽しいものでありますように』と、入っていた。

ベルは弟

犬貫は管理人の前を通る時は、ベルに人間の恰好をさせて2人で歩いて行く。
公園に着くとベルは犬に戻って、思いっきり走ったりボール遊びをする。
こうして犬貫は、ベルとの楽しい生活が戻り、仕事もバリバリするようになる。
専務が、支店長に電話をかける。
「いやぁ、犬貫は良くなったよ。わしの思い違いで良かった。アハハハハ」と笑う。

バー“魔の巣”で、喪黒と会う犬貫。
「本当にありがとうございました」と、お礼を言う犬貫。
喪黒は「礼には及びません。あなたの心の隙間が埋まれば、満足です」と言う。
犬貫は「よく訓練したものですね。これなら、人間としても十分生活できますよ」と言う。

「しかしベルちゃんは、あくまでも犬です。必要のない時は犬に戻して下さいね」と言う喪黒。
犬貫は「そりゃ、もちろん」と答える。

犬貫は、ベルとテレビを見ている。
「この都会でお前と一緒に暮らせるなんて、夢みたいだな」とベルに言う。
「クゥーン」と返事をするベル。
その時、管理人が来て、犬貫のドアの前で止まる。
ベルが、何かを感じとって玄関に行く。
「ウ～～ワン」と吠えるベル。
管理人がドアを叩き「犬貫さん、ドアを開けて下さい。犬貫さん！」と大声で言う。
犬貫は急いで、ベルに人間の恰好をさせて、ドアを開ける。
管理人は「お宅で、犬の声がすると苦情があったんです。確かに、今私も聞きました。ちょっと調べさせてもらいますよ」と言って上がって来る。
犬貫は「部屋には、僕と遊びに来た弟だけです」と言う。

管理人は、トイレや押し入れ、ベッドの下まで見る。
その間、ベルはテレビの前にちょこんと座っている。
その時「ワン！」と聞こえて、ハッとする管理人だが、テレビの中の犬だった。
容疑は晴れて、管理人は帰る。

ベルが家事？

「はぁ～危なかったなぁ。あの管理人じゃ、いつかばれそうだな。留守の間に合鍵で入られたら大変だ」と言う犬貫。
ベルは「クゥーン」とうなずく。
仕事に行く前、ベルに「いいかい？管理人が入って来ても、声を出しちゃいけないよ。しばらく、部屋の中でもその恰好でいるんだ」と言う。
ベルは、手を上げる。

犬貫が仕事から帰ると、部屋がきれいに片付いている。
「あれ？きれいになってる。一体誰が？」と言う犬貫。
ベルが、自分を指差す。
「え？お前がやったって？すごいじゃないか」とほめる。

それからベルは、掃除、洗濯、料理までやってくれるようになる。
外を歩く時も、双子のように肩を並べて歩く2人。

夜は、同じベッドで寝る。

テレビを見ながら、犬貫が「もうお前は、切っても切れない僕のパートナーだね」とベルに言う。
その時、インターホンが鳴る。
犬貫は「誰だろう？また管理人かな。でも、もう怖がる必要ないからね。アハハハ」と笑って玄関に行く。
ドアを開けると「こんばんは」と、喪黒が入って来る。
犬貫は「も、喪黒さん」と驚く。
喪黒は「ベルちゃんですが、必要な時以外は犬に戻すように忠告したでしょ！」と言う。
「でも、ベルも喜んで・・・。」と言いかける。
喪黒は「それは、人間のエゴでしかありません。残念です。ドーーーーン」と指をさす。

寮で犬の鳴き声が響き渡り、犬貫の部屋に管理人が来る。
「犬貫さん、何事ですか！？」と怒る。

管理人は、ハッキリ人間と犬のシルエットを見る。
「やっぱり！出てってくれ、今すぐ、出てってくれ！」と怒鳴る管理人。
「そ、そんな・・・お願いです。僕たち、離れては暮らせません」と言う犬貫。
管理人は「ダメだーー！規則だ、出て行けー！」と叫ぶ。

保健所が来て、ベルを連れて行く。
犬貫は、何も言わず泣いて見送る。
部屋に帰ってきた犬貫は、諦めて風呂に入る。
脱いだ服の中に、顔型がある・・・。

シャワーを浴びているシルエットは、ベルだった。
「クゥーン」と鳴いている。

外から見ている喪黒は「え？まさか！とお思いでしょうが、そうなんです。世の中、こんなどんでん返しもあるのです。“神様のいたずら”とでも申しておきましょうかぁ。オーッホッホッホ」と笑う。

感想

え～？？まさかのまさか！
じゃ、保健所に連れて行かれたのが犬貫さん？
そんなぁ～。
そんなことって・・・。
それなら、いくら支店長が自分のことを思って、推薦してくれたとしても転勤を断ればよかった・・・。
犬貫さん、今頃そう思ってるんじゃないんでしょうか。
犬貫さんは、しゃべれるんだから、保健所で「自分は人間です」って言えば済むことだと思うんですが。
喪黒さんが、魔法で犬貫さんを、しゃべれなくしているのかもしれません。
ベルにかけた独特の催眠術は、今もかかっている状態なんでしょうか。
催眠術から完全に覚めていない「半眠半覚醒」の状態ということでいいのかなぁと思います。
それが、完全に覚めたとき、ベルは、完全な犬に戻って、自分の代わりに犬貫さんが保健所に連れて行かれたことを知ったら、どんなに悲しむでしょう？
でも、犬があそこまで人間に近づくことなんて、果たして可能なんだろうかと思ってしまいます。
背筋ピンで、2本足で歩くのは、よくテレビで見ますよね。
でも、掃除機かけたり、料理まではさすがにねぇ・・・笑っちゃいましたが。
さて、犬貫さんの運命は、いかに？
どうか、1週間以内に良い飼い主さんが、見つかりますようにお祈り申し上げます。
次回は、ガールフレンドにいつもバカにされている男のお話です。
喪黒に相談すると、ダミーの彼女を貸してくれます。