タイトル：「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第105話
放送局：TBS系列
キャスト：大平透、村松康雄など
視聴したVOD：dTV（2018年7月31日まで視聴可）

喪黒は、毎日忙しい日々を送る社長の尾山野に、社長専用の幼稚園を紹介します。
尾山野は、童心にかえって遊ぶのですが、ヤスマサという子にイジメられます。
後日会社に、新工場建設に参入したいとヤスマサがやって来るのですが、どうなるのでしょうか？

「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第105話のあらすじです。

『笑ゥせぇるすまん』配信先一覧
動画配信サービス	配信状況	見放題	配信先
U-NEXT			視聴ページ
hulu			視聴ページ
dTV			視聴ページ
Amazonプライム・ビデオ			視聴ページ

※配信状況は2020年3月26日（木）時点のものです。

あらすじ第105話　社長幼稚園

至福の瞬間に

社長の尾山野大造（おやまのたいぞう・64歳）は、毎日分刻みのスケジュールをこなしている。

心身ともに疲れた帰り、車の中からおでんの屋台を見つけた尾山野は、運転手に車を止めさせる。

「ちょっと寄る所があるから、車はもういい」と言って、運転手を帰らせる。
おでん屋の屋台に行き「酒とおでんを適当に見繕ってくれ」と注文する。
1杯飲んで「カーッ、うまい！」と言う尾山野。

喪黒が入ってきて「本当にうまそうですなぁ」と声をかける。
驚いている尾山野に「失礼、社長の飲みっぷりが、あまりに良かったもんで」と言う喪黒。
尾山野は「なぜ、私が社長だと？」と聞く。
「オーッホッホ、実はあなたが黒塗りの高級車から降りるのを見てたんですよぉ。車の中から屋台を見て、ひとりで1杯やりたくなった、違いますか？」と言う喪黒。
尾山野は「ほぅ、図星ですよ」と言う。

喪黒が保護者

尾山野は「私は毎日、社長業に追われ、自分の時間なんて全くありません。責任ばかり取らされて、傍から見るほどいいもんじゃありません。全く、子どもが羨ましいですよ。責任も義務もなく、無邪気に遊んでいればいいんですから」と話す。
喪黒は「全くですなぁ、よろしい、今日は社長業を忘れて、ガンガンやりましょう」と言って乾杯をする。

尾山野は「よぉし！今夜はとことん飲むぞー」とすっかり酔っている。

翌日、会社で「あ～飲み過ぎたなぁ」と頭を抱える尾山野。
そこへ秘書が「こういう方が、ご面会ですが」と喪黒の名刺を持って来る。
「喪黒福造？一体誰だ？」と言う尾山野。
いきなり秘書の隣にいる喪黒が「私ですよ、社長。お迎えに参りました。昨夜、お約束した場所へご案内しますよ」と言う。
尾山野は、あまり覚えていないが、約束したと言われ喪黒について行く。

着いた所は、幼稚園。

応接室で、園長先生に「私が保護者になりますから、さっそく入園の手続きをお願いします」と言う喪黒。
「一体誰が入園するんですか？」と聞く尾山野。
喪黒は「オーッホッホ、あなたです。昨夜、幼稚園児の頃に戻りたいと、おっしゃってたじゃありませんか」と言う。
慌てた尾山野は「も、喪黒さん、ちょっと待って下さいよ」と立ち上がる。
園長先生が「当幼稚園は、日ごろ激務に疲れていらっしゃる社長さんたちの、心を癒す憩いの場なのです。尾山野さんもここでは、幼い頃に戻り伸び伸びと遊んで下さい」と説明する。
そこへ、担任だと言う色っぽい花柳先生が来る。

「は～い、タイちゃん、あなたは私の花組に入るのよ。さぁ行きましょう」と尾山野を連れて行く。
「えへへ」とデレデレしてついて行く尾山野。

タイちゃんよ

園児服に着替えてクラスに行く。

「は～い、みんな集まってぇ。新しいお友達を紹介するわね、“タイちゃん”よ。仲良く遊んであげてね」と言う花柳先生。
「ぅえーーい」と返事をするお友達・・・の顔を見てビックリする。

全員60歳は、余裕で超えているであろう、初老以上の面々である。
そのお友達に囲まれ、楽しく遊ぶ尾山野。
お昼寝のときは、初日だからと、花柳先生の膝枕で寝る。

バー“魔の巣”で喪黒と会う尾山野。
「いやぁ、童心に戻って遊んでいるうちに、すっかりストレスが取れました。ありがとうございました」とお礼を言う尾山野。
喪黒は「いえいえ、お役に立てて良かったです」と言う。
尾山野は「しかし、園児が一流企業のトップばかりなのには驚きましたよ」と言う。

「社長業というのは、ずいぶんとストレスがたまるんでしょうなぁ。時々、あそこへ行って命の洗濯をして下さいな」と言う喪黒。
尾山野は「ええ、行かせてもらいますよ」と嬉しそうに言う。
喪黒は「ただし！園長先生からも説明があったと思いますが、世間的な力関係を絶対にあそこへ持ち込まないで下さい」と言う。
「ええ、そんなもの持ち込みようがありませんよ」と言う尾山野。

尾山野の会社では、最近社長が優しくなったという噂がたつ。

幼稚園で楽しく遊んでいた尾山野は、いきなりヤスマサというお友達に突き飛ばさる。
「何だよ、お前生意気だぞ」と言うヤスマサ。

「ヤスマサくんが悪いんじゃないかぁ」と泣きながら訴える尾山野。
ヤスマサは「なんだと？」と、尾山野を殴って馬乗りになる。
「ヒヒーンと鳴け、鳴いたら許してやる」と尾山野の尻を叩くヤスマサ。
尾山野は屈辱の中「ヒヒーン」と鳴く。
そこへ「君たち、何してるの！ケンカはいけません」と花柳先生が入って来る。
ヤスマサは「はーい」と小さい声で言う。

尾山野は「せんせー」と花柳先生に抱きついていく。

会社で、秘書が「バブル建設の社長さんが今度の新工場建設について、お願いがあると言うことです」と言ってくる。
尾山野は「一応会ってみるか」と言う。

あ、君は！

バブル建設の社長が「失礼します、お忙しい所すみません」と入って来る。
「あ、いえいえ」と言う尾山野、お互い顔を見合わせる。
「ああ！」と両方が叫ぶ。
幼稚園のいじめっ子ヤスマサだった。

バブル建設の社長（ヤスマサ）は「これは・・・参りましたなぁ」と困った顔をする。
尾山野は怒って「何の用です？」とぶっきらぼうに言う。
「あ、はぁ、あの実は、この度のお宅様の建設計画なんですが、ぜひうちにも参入させて頂きたいと、思いまして・・・。」と恐縮しながら言うバブル建設の社長。

幼稚園で「タイちゃん・・・この前はイジメてごめんね」と言うヤスマサ。
怒って黙っている尾山野。
ヤスマサは、膝をついて四つん這いになり、「僕、馬になるからタイちゃん乗っていいよ」と言う。
尾山野は「いいのぉ？えへへ」と笑うと、意地悪な顔になってヤスマサの背中に乗る。

ヤスマサの尻を何回も叩き「ヤスマサくん、新工場の建設、君んとこに任せようかなぁ？」と言う尾山野。
ヤスマサは、泣きながら「ヒヒーン」と何度も鳴く。

幼稚園のあと、会社へ行く尾山野。
社長室に行くと、誰かが社長の椅子に座っている。
「も、喪黒さん！」と驚く。
「尾山野さん、あなた約束を破りましたねぇ？世間的な力関係を幼稚園に持ち込まないように言ったのに」と言う喪黒。
尾山野は「あ、あれは・・・。」としどろもどろになる。

喪黒は立ち上がって「こうなったら、いっそ会社も幼稚園も一緒にして下さい。ドーーーーン」と指をさす。

秘書が「失礼します。社長？」と、部屋に入るがいるはずの社長がいない。
机の向こうでカタカタと音がする。

見守っていると机の向こうから小さな手が出たかと思うと、幼い子どもの社長が這い上がってくる。

「アハハ、おねぇたん、おちっこ」と言う尾山野？
秘書が「きゃーーー」と悲鳴を上げる。

外から見ていた喪黒が「社長業というのは、本当にしんどい商売ですなぁ。しかし彼は、あらゆるストレスから解放されてよかったですねぇ。え？あなたも今から幼稚園に入ってみます？オーッホッホッホ」と笑う。

感想

なんとも、ビックリ仰天です。
あの、初老の尾山野社長が小さい子どもになってしまいました。
これは、一時期だけなのか、それともこのままずっとでしょうか？
一時期で終わるなら、少し待っていれば元に戻るでしょうが、子どもから人生やり直すとなると、ちょっと羨ましくもあります。
人生2度楽しめるじゃないですか。
でも、会社はどうなるのでしょう？
誰か家族が、受け継いでくれたら問題ないんですけどね。
この頃の社長さんって、ご年配の方が多かったようです。
今の社長さんは、若い人もたくさんいらっしゃいます。
女性の、社長さんも多いですよね。
社長さんだけが、入れる幼稚園なんて本当にあったら面白いでしょうね。
この当時だと、孫がいるであろう年代の方たちが、園児服を着て一生懸命遊んでいる姿は笑えます。
ヤスマサさんも、社長ばっかりの幼稚園だってわかっているはずなのに、ちょっと幼稚な行動に走ってしまいましたね。
いくら幼稚園と世間は別世界だと言っても、そこは感情で動く人間ですから、考えが浅はかだったとしか言いようがありません。
それに乗っかってしまったのが、尾山野さん。
幼稚園内で、会社でのやり取りを出すのはまずいでしょう。
相手が下手に出ているんですから、黙って尻を叩けばよかったのに・・・（笑）
さて次回は、浮気癖が直らないタレントのお話です。
男は喪黒に相談して、示談屋を紹介してもらいます。