タイトル：「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第98話
放送局：TBS系列
キャスト：大平透、堀内賢雄など
視聴したVOD：dTV（2018年7月31日まで視聴可）

日本の会社で働くアメリカ人のケントは、日本人が退社後に遊び回ることが理解できずに困っています。
そんなケントに、喪黒は「日本の習慣をマスターしないと出世できない」と遊び方を教えます。
突然遊びだしたケントに妻は激怒しますが、どうなるのでしょうか？

「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第98話のあらすじです。

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※配信状況は2020年3月26日（木）時点のものです。

あらすじ第98話　ブルー・アイ・ジャパニーズ

ケントの悩み

商社マンのケント・ピンカートン（32歳）は、夕暮れの外人墓地でたそがれている。
「ハロー」と声をかける喪黒は、いきなり土の中から飛び出してケントをビックリさせる。
「驚かせてすみません、外人さん。怪しい者じゃありませんよぉ」と言う喪黒。

ケントは「オケイ、オケイ、ワカリマシタ。コンニチハ」と言う。
喪黒は「日本語ができるとは嬉しいですな。今日はお墓参りですか？」と聞く。
「マイファミリーノオハカ、アメリカデス」と言うケント。
喪黒は「アメリカの方ですか。何かお悩みですか？」と聞く。
ケントは「ホワイ？ドウシテワカリマス？」と不思議がる。
喪黒は「1人でこんな所にいるのは、悩みがあるからでしょ？ホームシックですか？」と聞く。

「ワタシハ、ニホンニ アコガレテ ヤッテキマシタ。ニホンデハ、シゴトヨリ、アフター5ガ ダイジデス。タダデサエ、ハタラキスギナノニ、ヨルオソクマデ アソブナンテ、デキマセン。アメリカカラ、ツレテキタ ツマガイマスカラ」と言うケント。
喪黒は「なるほど、よくわかりました。日本の格言に“郷に入っては郷に従え”というのがあります。つまり、日本の習慣に溶け込まないと出世できませんよ」と話す。

オサケ、オイシイネ

ケントは「カイシャト、カテイノ リョウリツハ、ムツカシイ」と言う。

「とにかく、日本の交際術をマスターすることですな。私にお任せ下さい。ディスイズ ボランティア」と言って名刺を渡す喪黒。

カラオケに連れて行き、演歌を教える喪黒。
音痴なケントは「ニホンノウタ、ワカリマセン」と言う。
喪黒は「それでいいのです。うまく歌うと却って敵を作ります。相手が歌ったらとにかくヨイショすることですよ」と言う。
ケントが「ヨイショ？」と聞く。

喪黒は「レッスン1、日本人おだてに弱い」と教える。

次は日本料理屋で日本酒を飲む。
喪黒が熱燗を注いでやると、盃を受けて「オットット」と言うケント。
喪黒は「上役の前では、ひたすらぺこぺこ、注がれたら注ぎかえすこと。同僚と一緒のときは、上役をケチョンケチョンにけなすのが、お友達になるコツです」と言う。
ケントは「ホンネト タテマエ？」と聞く。
喪黒は「レッスン2、お酒はなるべく一気に飲むのが礼儀です」と教える。
ケントは盃を一気に飲み干し「ニホンシュ、サイコウネ」と言う。

夜遅く帰ったケントは、妻にこっぴどく叱られる。
「イマ、ナンジダトオモットルデスカー！」と怒鳴る妻。

ケントは「ソーリー、イマ、ニホンニ ナレルタメノ レッスンウケテルンダヨ。ワカッテオクレ」と誤る。
妻は「ナニヨ、ケントバッカリ。ワタシダッテ、イコクデ マワリハシラナイヒトダラケ、アナタガ イナクテ ココロボソイ」と拗ねる。
「ゴメンヨ、ハニー。アシタハ、ハヤクカエルカラ ユルシテオクレ」と言う。
「ホント？」「ホントホント、アイシテルヨ」とキスする2人。

吹っ切れた？

翌日、ケントが会社から出ると、大きなダルマが置いてある。
「ホワット？」と言うケント。

喪黒は「日本の格言に七転び八起きというのがあります」と言う。
ケントは「ナナコヤオキ？」と聞く。
喪黒は「少々のことにくじけたらダメだと言う意味です。一回くらい、女房に嫌な顔されたからってくじけちゃいけませんよ。銀座辺りでパーッとやりましょうか。これも、あなたのためですよ。パーッとパーッとパッパーッと」と言う。

銀座のクラブで飲む喪黒とケント。
ホステスが「あら、こちら、飲んでばかりね。お話しましょうよ。日本語がわからないのかしら？」と言う。
喪黒が「家で待ってる奥さんが気になってしょうがないんですって。銀座の女の意地にかけて忘れさせてやって下さい」と言う。

ホステスたちは「まぁ、奥さんを愛してる男性って素敵ぃ」「私たちにもその愛、少し分けて下さるぅ？」と言ってケントにキス攻撃を始める。
ケントは「オーマイガー」と喚く。
喪黒は「レッスン3、適度な女遊びも、働く男には必要不可欠です」と言う。
顔中にキスマークをつけたケントが帰ると、「ノー、ノー」と怒り心頭の妻。
ケントは、妻に殴られたり引っかかれたりする。

次の日、ケントが会社から出ると招き猫が置いてある。

「ホワット？」と聞くケント。
喪黒は「日本の格言に、二度あることは三度あるというのがあります。今夜もお付き合い願いましょ」と言う。
ケントは「ノー！コレイジョウ、カテイヲ ギセイニ デキマセン」と言う。
喪黒は「日本人なら、こんなことでへこたれませんよ」と言う。
「ドウシテモトイウナラ、10ジマデデス。ゼッタイニ ゴゼンサマニハ ナリマセンカラネ」と言うケント。
喪黒は「はい、3度目の正直です」と言って、麻雀荘に連れて行く。
勝ちまくりのケントは「ニホンノギャンブルサイコウネ」と言う。
時計を見て「10ジハン、モウカエラナイト」と言うケント。
喪黒は「勝ち逃げはいけませんよぉ。レッスン4、受けて立つのが日本男児です」と言う。
ケントは「ニッポンダンジ・・・ヨォシ、ヤッタルゼー」と腕まくりをする。

スバラシイデス

バー“魔の巣”に来た喪黒とケント。
喪黒が「どうしたんです？一人勝ちをしたわりに元気がありませんねぇ？」と言う。

「ミスターモグロ、タシカニワタシハ、コレデ カイシャノ ドウリョウト ウマクヤッテ イケソウデス。デモ、コンナコトヲ ツヅケテイタラ、ツマニリコンサレマス」と言う。
喪黒は「企業の国際化が進む中、我々日本人は、他国の文化や歴史を受け入れ、吸収してきました。あなたもアメリカ人として、当然同じ義務があるはずです。ラストレッスン、カミさんなんて、張り倒して言うこと聞かせりゃいいんですよ。それが男の甲斐性です。この際あなたは、日本人以上に日本に溶け込むべきです。ドーーーーン」と指をさす。

ケントは会社帰り、同僚たちとすっかり打ち解け、カラオケやクラブ、麻雀などで遊び歩く日が多くなる。
同僚たちが「ケントがこんなに遊び好きだったとはなぁ」「こいつ今まで猫かぶっていやがったな」と言う。
ケントは「ヨォシ、ウチニイッテ、サイゴノシアゲダー」と同僚を家に連れて帰る。
玄関を入るなり「カエッタゾー、サケダ、サケノヨウイダー」と叫ぶケント。
同僚たちは「すいません、奥さん、ケントがどうしてもって言うもんで」と恐縮して入って来る。

着物を着て、日本髪を結った妻が「イラッシャイマセ、イツモシュジンガ、オセワニナリ アリガトゴザイマス。オサケハ ヒヤデスカ、ソレトモ アツカンニシマスカ？」と三つ指ついて迎えてくれる。
同僚たちが「ひや～」と驚く。

妻はにっこり笑って「ヒヤ～デスネ！ハ～イ」と言う。

「サケジャ、サケジャ～、ハナミザケジャ～」と扇子を持って踊るケント。

外から見ている喪黒は「夫婦そろって日本の文化に溶け込めたようですなぁ。ベリーグー。大和魂、大和撫子、日本の奥様方もウカウカできませんよぉ。オーッホッホッホ」と笑う。

感想

ケントさんは、とても真面目な好青年です。
奥さんのことをすごく愛してるし、一生懸命日本になじもうとしているところなんか、健気ですよね。
外国の人って仕事が終わったら、まっすぐ帰るんでしょうか？
最初は、仕事が終わると真っ直ぐ帰っていたケントさん、喪黒さんに日本の習慣だからとカラオケや麻雀、女遊びまで教わりました。
徐々に楽しくなっていったケントさんですが、奥さんはどうでしょう？
外国人の女性は、よくホームパーティをやってると聞いたことがあります。
ケントさんの奥さんも、近所の人を集めてホームパーティをすれば寂しさも紛れるのにと思いました。
最後は着物を着て、日本髪まで結っていましたが、そこは日本人より日本人ですね。
凛としてかっこいいですよね。
ケントさんの奥さん、徹底的に日本になじむつもりらしいから、着付けも習って自分で着れるんでしょうね。
日本髪を結ってるなんて、今は芸者さんぐらいでしょう。
喪黒さんの名刺が、英語バージョンでした。
いつもの名刺をひっくり返したら、英語バージョンだったんです。
以前見たときは、“魔の巣”の地図と連絡先が書いてあったのに、その時々でチェンジするなんてさすが喪黒さんですね。
さて次回は、喪黒に勧められ何もかも捨てて旅に出た男のお話です。
男は、旅先で立ち寄った居酒屋の美人女将と、心が通い合い一緒に暮らし始めます・・・。