「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第95話のあらすじ・ネタバレ・感想~宇佐木さんがたどり着いた場所~ | VODの殿堂

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「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第95話のあらすじ・ネタバレ・感想~宇佐木さんがたどり着いた場所~

   
 

タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第95話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、大山高男など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日まで視聴可)

子供が成長し、家が手狭になったと嘆く宇佐木に、喪黒は過疎地の家を勧めます。
自分は東京のマンションから通勤し、週末だけ田舎の家に帰る生活を送る宇佐木。
ある時、上司に残業を頼まれ週末に帰れなくなった宇佐木が、家に電話をかけても誰も出ません。
家族は、どうしたのでしょうか?

「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第95話のあらすじです。

『笑ゥせぇるすまん』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
U-NEXT 視聴ページ
hulu 視聴ページ
dTV 視聴ページ
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2020年3月26日(木)時点のものです。
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あらすじ第95話 谷間の灯

喪黒が勧める家は?

サラリーマンの宇佐木生士(うさぎおいし・39歳)は、いつも夜遅くまで仕事をしている。
いつものようにクタクタになって帰ると、自分の布団がキッチンに敷かれている。
「なんだこれは!俺の布団じゃないか」と聞く。

妻は「あなた、今夜からここで寝てくれます?」と言う。

屋台で1杯飲みながら、同僚に愚痴をこぼす宇佐木。
「実は、娘が初潮を迎えて、女房のヤツ『娘を息子と同じ部屋に寝かせられない』と言い出して」と話す。
「それで夫婦の寝室を明け渡したのか。めでたいが、大変だな」と言う同僚。
宇佐木は「2DKだからなぁ。ローンは減らないのに子供ばっかり大きくなってなぁ」と言う。
その時、のれんの後ろから喪黒が「その気になれば、十分の広さの部屋が手に入りますよぉ」と言ってくる。
「え、ええ?」と振り返る宇佐木。
喪黒は、宇佐木の隣に座り「例えば過疎の村なら、空家がごろごろしてます」と言う。
「それはよっぽどの田舎でしょ?」と聞く宇佐木。

喪黒は「思い切って田舎に住んだらどうです?お子さん達を広い家で、伸び伸び育てるべきです。あなただけが、東京で仮住まいして週末に帰ればいいんですよ。環境はいいし、家賃はタダ同然で」と言いかける。
宇佐木が「あなたは一体」と聞く。
喪黒は「申し遅れましたが、私こういう者です。良い不動産屋を紹介しますから、一度訪ねてみて下さい」と言う。

霧の谷

喪黒が勧める田舎の家を、宇佐木は家族を連れて見に行く。

建物は古いが広い家で、子どもたちは走り回っている。
宇佐木が「田舎の一軒家だ」と言う。
不動産屋が「だから、静かでよかんべ?」と言う。
妻が手をたたいて「マンションで隣近所が鼻つき合わせてるのより、よっぽどいいわ」と言う。
「しかし、こう何にもないとなぁ」と言う宇佐木。

不動産屋は「そったらこたねぇよ、ちぃっと遠いが学校も診療所もあるで」と言う。
「それなら安心ね」とすっかり気に入った様子の妻。
不動産屋は得意そうに「なぁにしろ、この家は庄屋の家でな、その昔、軍の演習の途中、雨に降られた明治天皇がこの家で雨宿りなさったそうだ」と話す。
妻は「あらぁステキ~」と喜ぶ。
子どもたちも「広くて楽しいわ」「家の中でキャッチボールができるよ」とはしゃいでいる。
「まぁ、囲炉裏があるわ~トラッドねぇ」と寄っていく妻。
外に出た不動産屋が「あ~それからなぁ、あっちの谷には行かん方がええよ」と言う。
宇佐木が「何かあるんですか?」と聞く。
「よく霧がかかるから迷いやすいんだなぁこりがよぉ」と言う不動産屋。

その谷を見たとき宇佐木は、何か妙な懐かしさを覚える。
♪か~ごめかごめ か~ごのな~かのとぉりぃは いついつ出やるぅ 夜明けの晩に~つ~るとか~めがすべったぁ 後ろの正面だぁれ♪
どこからともなく“かごめかごめ”が聞こえて来る。

「初めはとてもこんな田舎で住めないと思ったんですが、女房や子どもたちが気に入ったようなので、思い切って借りることにしました。私だけが元のマンションから会社に通って、週末だけ帰る生活を続けています。最近は田舎の家に帰るのがとても待ち遠しくなりました。喪黒さん、本当にありがとうございました」と、バー“魔の巣”で喪黒にお礼を言う宇佐木。
「そりゃよかったですなぁ」と言う喪黒。
宇佐木は「ただ、あっちの家とこっちのマンションじゃ生活環境が違い過ぎてちょっとしんどいんですがね」と言う。
喪黒は「それは慣れるしかないでしょうな」と言う。

電話に出ない家族

宇佐木のところに、課長が書類の束を持ってきて「この計画書を月曜までに仕上げてくれないか?」と言う。
「はぁ・・・これだけあると、日曜日までかかりますねぇ」と困った顔をする宇佐木。

課長は手を合わせて「何とか頼むよ、宇佐木くん」と頼み込む。
渋々承諾する宇佐木。

妻に「そんなわけで今週はそっちに帰れない」と電話をかける宇佐木。
妻は「大変ねぇ、こっちはみんな元気だから心配しないで」と言う。
「すまんなぁ」と言う宇佐木。
「あなたこそ無理しないでね」と言う妻。

田舎の家、妻と子どもたちは寝静まっている。
♪か~ごめかごめ か~ごのな~かのとぉりぃは いついつ出やるぅ 夜明けの晩に~つ~るとか~めがすべったぁ 後ろの正面だぁれ♪

どこからともなく“かごめかごめ”が聞こえてくる。
寝ていた妻が、そっと目を開ける・・・。

宇佐木の会社、課長が「ご苦労さん、おかげで面目が立ったよ。お礼に1杯おごるよ」と言う。
「いやぁ、あいにくそろそろ家に帰らないと」と言う宇佐木。
課長は「来週にでも、帰ればいいじゃないか」と言う。
宇佐木は断り切れず、屋台で飲んでいたが、家族が心配で近くの公衆電話から電話をかけるが誰も出ない。

課長は「電話なんかしてないで早く飲もう」と酔っている。
少しだけ課長に付き合って、マンションに帰る途中の公衆電話でまた電話をかける。
「どうしたんだ、なぜ誰も出ないんだ!」と心配でパニックになる宇佐木。
そこへ「どうしました?」と喪黒が来る。

「喪黒さん、家に電話しても誰も出ないんですよ」と訴えるように言う。
喪黒は「おやおや、大変ですね」と言う。
宇佐木は「何か不吉な予感がするんですが」と言う。
喪黒は「すぐに帰りなさい。今すぐ夜行に乗って、家族の元へ帰るのです。ドーーーーン」と指をさす。

幸せな空間

加曽駅から必死で走って帰る宇佐木。
途中で、ふと立ち止まって霧の谷を見てしまう。

♪か~ごめかごめ か~ごのな~かのとぉりぃは いついつ出やるぅ 夜明けの晩に~つ~るとか~めがすべったぁ 後ろの正面だぁれ♪
どこからともなく“かごめかごめ”が聞こえてくる。
引き込まれるように、谷に向かって歩き出す宇佐木。

宇佐木の会社では、課長が怒っている。
「宇佐木はどうした?」と部下に聞いている。

部下は「東京のマンションも田舎の家も誰も電話に出ませんが」と答える。
「あいつ、1週間も無断欠勤しやがって」と言う課長。
部下は「何かあったんでしょうか?」と言う。
課長は「ん~、日曜日にヤツの家に行ってみるか」と考える。
日曜日、課長は宇佐木の田舎へ行く。
また“かごめかごめ”が聞こえてくる・・・。

課長も出勤して来なくなり、噂をする部下たち。
「課長も今週になって会社に出てこないなぁ」
「電話をしても出ないし」
「仕事がこうもハードだと、蒸発もしたくなるよ」

加曽駅に降り立った喪黒。
♪か~ごめかごめ か~ごのな~かのとぉりぃは いついつ出やるぅ 夜明けの晩に~つ~るとか~めがすべったぁ 後ろの正面だぁれ♪
どこからともなく“かごめかごめ”が聞こえてくる。
霧の谷から子どもたちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。

宇佐木の妻と子どもたちだ。

宇佐木も、幸せそうに農作業をしている。

課長もクワを持って畑を耕している。

そこだけが異次元のように、時の流れが静かでゆったりしている。
いがみ合う声はなく、笑い声に包まれている世界。

遠くから見ている喪黒は「どうです、あの生き生きとした顔、顔。文明とか化学というものは、私たち人類にとっていったい何なんでしょうかねぇ。我々はここらで立ち止まって、過疎、いや、過去を振り返ってみるべきじゃないでしょうか?オーッホッホッホ」と笑う。

感想

久しぶりに、摩訶不思議なお話でした。
この霧に包まれた謎の谷って、一体何なんでしょうか?
不動産屋の人も意味深に言ってましたが、誰でも望めば入れるところでもなさそうです。
不動産屋のおじいさんは、長年あの谷を見ながら生きてきたんですよ。
だから、親から「あそこに近づいたら、帰って来れなくなるよ」と口を酸っぱくして何度も言われてきたんでしょう。
だから、近づくどころか、見ることもなかったんだろうと思うんです。
代々この地の人は、そう言われてきてるんでしょうね。
そして、村人何人かは霧の谷に近づいたが最後、誰も帰って来なかったんだと思われます。
しかし、なぜ谷に行った人たちは帰ってこないのか・・・。
それは、幸せだったからでしょう。
心穏やかに生きていける世界から、帰りたくなかったんだと思います。
村人はそうとも知らず、霧の谷は何か得体の知れない妖怪でもいるに違いないと想像して絶対に行ってはダメだと言い伝えられてきたんだと予想します。(笑)
最後の喪黒さんのセリフにもありますが、文明が発達したお陰で便利にはなりましたが、あくせく働かなければいけなくなった人たちが殆どです。
古き良き時代、みんながのんびりゆったり生きていた時代がとても懐かしく感じるお話でした。
結果的にハッピーエンドでしょうね。
さて次回は、職場で倒れてからというもの、自分が入るお墓探しに奔走する男のお話です。
喪黒が、おすすめのお墓を紹介してくれるのですが、どんなものでしょうか?

 

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