「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第81話のあらすじ・ネタバレ・感想~試された中念さん~ | VODの殿堂

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「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第81話のあらすじ・ネタバレ・感想~試された中念さん~

   
 

タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第81話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、荒川太郎など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日まで視聴可)

漫画コレクターの中念宅次は、喪黒にある本の価値を調べてほしいと依頼を受けます。
中念が古本屋の店主に聞いてみると、非常に貴重なもので現在残っているのは1冊か2冊だと言われます。
再び喪黒に会った中念は・・・?

「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第81話のあらすじです。

『笑ゥせぇるすまん』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
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dTV 視聴ページ
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2020年3月26日(木)時点のものです。
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あらすじ第81話 マンガニア

とっておきです

サラリーマンの中念宅次(ちゅうねんたくじ・39歳)は、古い漫画のコレクターで、今夜も、行きつけの古本屋に行く。

「ああ、中念さん、いらっしゃい」と、店主とも顔なじみになっている。
中念は「お宅の目録に載ってた手塚治虫の“新人類フゥムーン”欲しいんだけど」と言う。
「あぁ残念だったね、あれはもう売れちゃったよ」と言う店主。
店主は目録を見ながら「あの別冊付録は、あんまり出ないもんだからすごく人気があってねぇ」と話す。
中念はガッカリして「すぐ来ようと思ったんだけど、どうしても仕事が忙しくて・・・。」と言う。
店主は「そんなにガッカリしないでよ。とっておきの一冊見せるから」とゴソゴソ探している。
中念は「え?とっておきの一冊?」と覗き込む。
「これですよ。これ!」と本を見せる店主。

中念は「あー!メトロポリスの初版本!これ欲しかったんだぁ。いくら?」と聞く。
店主は腕組みをして「ま、中念さんはうちの常連さんだから30万でいいよ」と言う。
「さ、30万!?・・・やっぱりそれくらいはするかぁ。でも今すぐ30万はちょっとな・・・。」と悩んでいる中念。

そこへいきなり喪黒が現れ「この本、私に売って頂けませんか?オーッホッホ、消費税込みで30万9千円、キャッシュで。お願いします」と茶封筒を渡す。
店主は「困ったなぁ。中念さん、この方に譲ってあげていいですか?」と聞く。
「仕方ないじゃないですか・・・。」と本を返して、トボトボと歩いて帰る。

遠慮なく

「もしもし、中念さん」と声をかけられ、振り返るが誰もいない。

すると真っ黒い壁の中から、喪黒が現れてびっくりする中念。
喪黒は「先ほどは、失礼しました」と言う。
「い、いえ、別に。僕、急ぎますので」と立ち去ろうとする。
喪黒は「ま、ちょっと待って下さい。実はさっき買った“メトロポリス”ですが、あなたに差し上げたいと思いまして」と言う。
「えええ?」と驚く。

バー“魔の巣”で話す2人。

喪黒は「この本は、あなたが持っていた方が価値があると思うんです」と言う。
「しかし、初めて会ったあなたにこんな高い物、頂けませんよ」と言う。
喪黒は名刺を出し「実は私、あなたのような方の心の隙間をお埋めしているんです。失礼ですが、あなたのお年で漫画をコレクションしているのは、何か寂しさを紛らわしてるんじゃないんですか?」と言う。
中念は「違いますよ、実は僕、若い頃漫画家志望だったんです。でもいろいろあって、叶えられず平凡なサラリーマンになったんです。それが1年前、あの店にふらりと入り、懐かしい別冊付録の漫画を1冊買ったことから、急に昔を思い出したんです」と言う。
「昭和20年代後半から30年代にかけての少年雑誌には、別冊付録が何冊もついていました」と言う喪黒。

中念は「ええ、その漫画付録が古本として、高い価値がついているんです。特に手塚治虫のものは別格です。僕はもうそれ以来、病みつきになって古い漫画のコレクションに凝り出したんです」と言う。
喪黒は「でもあなた、結婚してるんでしょう?よく奥さんが許してくれましたねえ」と言う。
中念は「いえぇ、女房は大反対ですよ。だから隠してるんです」と話す。
「男が遊びや趣味にハマる気持ちは女の人には、わからないんですよねぇ。どうぞその本もらって下さいな」と言う喪黒。
中念は「それじゃ、遠慮なく頂きます。僕のコレクションの目玉にさせてもらいますよ」と喜ぶ。
喪黒は「喜んで頂けて幸いです。ただし、中念さん、何事もほどほどが肝心ですよ」と忠告する。

とんだ掘り出し物

数日後、公園で話す喪黒と中念。

「中念さん、あの本、気に入って頂けましたか?」と聞く喪黒。
中念は「ええ、本当にありがとうございました。ただ・・・女房に見つかってしまいまして、もらったと言っても信用してもらえないんです。それで、仕方なく5千円で買ったと言ったら『5千円あれば、お米が何キロ買えると思ってるの?』と怒られましたよ」と話す。
喪黒は「オーッホッホ、そりゃ大変でしたなぁ。それにしても5千円とは」と笑う。
中念は「5千円でも、ギャーギャー言うんですから、30万なんて言ったらひっくり返りますよ」と言う。
「そうでしょうねぇ。ところで今日は、あなたに見てもらいたい本がありましてねぇ」と、カバンから古い漫画を取り出す喪黒。
「これなんですが、古本として価値があるかどうか見てもらいたいんです」と言う。

中念は、漫画を手にして「“最後のユートピア”?この本は、初めて見ました。随分古い物みたいですねぇ」とまじまじと見る。
喪黒は「昭和29年発行と書いてあります。私の田舎にある蔵から出てきたもんなんですが、あなたならこの漫画家のことも知ってるんじゃないかと」と言う。
「う~ん・・・足塚夢四雄(あしづかむしお)、聞いたことがありませんね。手塚治虫に憧れた新人漫画家のペンネームのようですね」と言う中念。
喪黒の了解を得て、暫く預かることになる。

中念は、“最後のユートピア”を、行きつけの古本屋の店主に見せる。

店主は震えだし「ま、間違いない、当時2千部くらいしか印刷されなくて、現在残っているのは1冊か2冊。ファンの間では幻の作品と言われています。値段を付けるとなると2~3百万はくだりませんよ」と言う。
「ええ?2~3百万?」と驚く中念。
店主は「何しろ市場に1度も出たことがない物ですからねぇ。手塚治虫のデビュー作“新宝島”と同じか、あるいはそれ以上でしょう」と話す。

あ~あ、残念

中念が夜道を帰っていると、喪黒に「中念さん」と呼び止められる。
「オーッホッホ、私がお貸しした“最後のユートピア”、鑑定して頂けたでしょうか?」と聞く喪黒。
「ああ、えっと、あの・・・。」と言いながら中念は、店主の言葉を思い出す。
「2~3百万」「現在残っているのは1冊か2冊」

そして「こ、この本は昔の単なる古本でした」と言う中念。
喪黒は「オーッホッホ、もしかしたら、とんでもない掘り出し物かと思ったんですがねぇ」と言う。
「残念です。喪黒さん・・・あの、良かったらこの本、僕が買ってもいいですけど」と言う中念。
喪黒は「いくらでですか?」と聞く。
中念は「5千円・・・いや、1万円!」と言う。
喪黒は「1万円ねぇ・・・。」と考える。
中念は「それじゃあ、2万円・・・いや、思い切って3万円でどうです?」と言う。
「オーッホッホ、中念さん、ゼロが2つほど足りないんじゃないんですかぁ?私は知ってるんですよ、その本の価値を」と言う喪黒。

中念は、慌てて「あ、いや、ぼ、僕は・・・。」とうろたえる。
喪黒は「あなたが嘘さえつかなければ、その本をプレゼントしようと思っていたのに、ほんと残念です。ドーーーーン」と指をさす。

家に帰った中念は、隠してあった古い漫画がなくなっているのに気がつく。
妻に「僕の机の下に置いてあった、漫画知らないか?」と聞く。
「全部チリ紙交換に出したわ。トイレットペーパーこんなにもらっちゃった」と、段ボール箱いっぱいのトイレットペーパーを見せる。
中念は真っ青になり「お前!僕の大切なコレクションを」と嘆く。
妻は「あなたもいい年なんだから、漫画なんか卒業しなさいよ」と言っている。

その様子を見ていた喪黒は、塾帰りの小学生に“最後のユートピア”を「勉強の合間の気晴らしにどうぞ」とあげてしまう。
歩きながら「どんな貴重なコレクションも、興味のない人には何の価値もないんですねぇ。“猫に小判”“豚に真珠”“私にピチピチギャル”、なぁんちゃって。オーッホッホッホ」と笑う。

感想

消費税が、まだ3パーセントの時代ですね。
手塚治虫の“メトロポリス”ってヤフオクで31万円で出ていました。(笑)
やっぱりすごい人気なんですね。
あらすじをざっと見てみましたが、ちょっと面白そうです。
借りることができるなら、見てみたい作品だなぁと思いました。
それを、チリ紙交換に出されてしまった中念さん、残念でした。
最初から、奥さんにちゃんと説明しておくべきでしたね。
まぁ、30万の価値があるとわかると、売られていたかもしれませんが。
お金が入る分、チリ紙交換に出されるよりはいいんじゃないかと・・・。
しかし、足塚夢四雄の“最後のユートピア”は、2百万か3百万と言われて思わず嘘をいってしまった中念さんでした。
欲が出てしまったんですね。
これは、どうせ後でわかることだし、正直に言えばよかったのに、と思います。
そうしないと、たとえその場でうまくいっても、ずーっとそのことを気にしながら生きて行くのもストレスが半端なくかかりそうで私は嫌です。
そして足塚夢四雄の“最後のユートピア”は、本作の作者、藤子不二雄A先生が1953年に足塚不二雄というペンネームで書き下ろした単行本「UTOPIA最後の世界大戦」が元になっているそうです。
人間それぞれ興味を持つ物が違うんですから、今の生活に支障をきたさないのであれば、ある程度は認めてあげないといけないですよね。
次回は、子どもの頃に遊んだ空き地がどんどん減っていくことに寂しさを感じている男のお話です。
喪黒は男に、大人が遊べる秘密の空き地を紹介します・・・。

 

コメント

  • コメント (2)

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  1. アバター
    • カイサ
    • 2018年 11月 30日

    実写版の最後の喪黒のコメントの男運に並ぶほどの白々しさは必見ですよ。

  2. きなこっち
    • きなこっち
    • 2018年 11月 30日

    コメントありがとうございます。
    情報ありがとうございます。

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