タイトル:アイカツ!2ndシーズン 第80話 ーアイカツ!ブートキャンプー
放送局:テレビ東京ほか
アニメーション制作:サンライズ
キャスト:星宮いちご:諸星すみれ/霧矢あおい:田所あずさ/紫吹 蘭:大橋彩香/音城セイラ:石原夏織/冴草きい:秋奈/星宮りんご:能登麻美子/星宮らいち:瀬戸麻沙美/光石織姫:松谷彼哉/ジョニー別府:保村 真
視聴VOD:dアニメストア(2018年06月25日時点で視聴可)
スターライト学園に入学してから、あかりは日々奮闘していたが、歌もダンスもまだまだ未熟で成績もあまりいいものではありませんでした。
そこで織姫は、成長の兆しが見えないあかりを【アイカツ!ブートキャンプ】に参加するよう提案したのです。
あかりは勇気を振り絞って【アイカツ!ブートキャンプ】に参加することを決めたのですが、それはあかりが考えていた以上に過酷な日々の始まりだったのです。
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす。」ということわざのように、あかりに試練を与えた織姫学園長!
明らかにあの人のオマージュみたいな教官が出てきたり、あかりの成長を感じられたり、いろいろ楽しい第80話スタートです。
『アイカツ!』2ndシーズン配信先一覧 | |||
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あらすじ
獅子は我が子を千尋の谷に落とす
ある日、あかりはパートナーズカップの特集番組を見ながら、「いつか先輩たちみたいに、誰かとユニット組みたいなぁ…。」と考えていた。
「その前にやることがありそうね。大空あかり。」
あかりの背後にはいつの間にか織姫が立っていて、あかりに厳しい視線を向けている。
「あなたもわかっているわよね?今のままではダメだってこと。」
スターライト学園にあかりが入学してからしばらくの時が流れていたが、歌もダンスも成績はイマイチで、このままではだめだと言うことはあかりも自覚していた。
そんなあかりに、織姫はあるパンフレットを差し出した。
「新入生アイドル育成プログラム、アイカツブートキャンプ。」
そんな織姫とあかりの会話を聞いていたさくらは、大急ぎでいちごたちの元へ向かい、あかりが【アイカツ!ブートキャンプ】に参加することが伝えたのだ。
その時いちごたちはパートナーズカップに向けたレッスンの打ち合わせを、ドリームアカデミーのセイラ、きい、そらとしている最中で、【アイカツブートキャンプ】という単語を聞いた面々の顔色がどんどん悪くなっていく。
「ドリアカでも成績が良くない生徒は必ず行かされて、すごい特訓を受けるんだ。」
「思い出すだけで筋肉痛になりそう…。」
きいは【アイカツブートキャンプ】経験者らしく、げんなりした様子で呟いたのである。
一方、【アイカツブートキャンプ】に参加することを決めたあかり、ルームメイトのゆうから、過酷な訓練について説明を受けていた。
それはレンジャー部隊を育成するために作られたプログラムをもとに、新入生アイドルを育成するためにアレンジした短期間プログラムで、経験者は「めちゃくちゃ厳しい。」「鬼軍曹がいる。」などと語っているそうだ。
織姫に勧められたからという理由で参加を申し込んだあかりは、超絶に過酷な訓練内容に向かう前から顔色を悪くしていたが、すでに申し込みは完了しており、あっという間に訓練場に向かう日がやってきたのである。
(そんなに厳しいキャンプだなんて知らなかった。でも今のままじゃ…。)
一度目は不合格。
二度目で憧れのいちごにより、やっとスターライト学園に入学できたあかり。
もともと他のアイドルよりも経験も実力もないあかりは、どこかで行動を起こさなければいけないことをわかっていた。
(星宮先輩が見つけてくれたアイドルの光。絶対消したくないから…怖くても、厳しくても行かなくちゃ。)
その背中を、パジャマ姿でいちごは見送りながら「頑張れ、あかりちゃん。」と小さな声でエールを送っていた。
一方、アイカツブートキャンプに向かう生徒を学園長室で見送りながら、ジョニーと織姫が話をしてる。
「あかりハニーはオーディションキャラバンで、人気アイドルになるためのチャンスを見事ゲットした超ラッキーガール。バッド、今はその幸運を活かしきれていない。」
「このアイカツブートキャンプで、あの子が大切なことに気づけば、この先アイドルとして大きく羽ばたく可能性だってあるかもしれないわ。」
織姫はあかりにはその可能性があると、信じていたのだった。
アイカツブートキャンプ
スターライト学園を出たあかりは、他の生徒やドリームアカデミーの生徒と共にバスに揺られ、船に乗り、無人島に向かっていた。
「ようこそ!アイカツブートキャンプへ!」
出迎えたのは、アイカツブートキャンプの教官たち。
中心にいるのは、アイカツブートキャンプのコーチ、ペッパー軍曹だった。
訓練は早々にスタートし、まずは砂浜からキャンプ施設に向かってランニング。
2日目は丸太を持ってランニング、そのままスクワット、ジャンピング、腹筋と激しいトレーニングが連続して続けられていた。
あかりは他のアイドルより、いつも少し遅れてしまい、心がバラバラに砕け散りそうになっていた。
(また…私一人…。ダンスも、歌も…頑張っても頑張ってもうまくなれなくて…私一人、アイカツのステージが、どんどん、どんどんと遠くなってる…。)
ついにあかりは体勢を崩してしまい、砂浜に崩れ落ちる。
また自分だけできないという現実が、あかりの背にのしかかってきていた。
新しい自分
だが辛い現実はまだまだ続く。
なんとこれまでの辛い訓練は、あくまで準備運動だったのである。
「ここからがこのアイカツブートキャンプの本番だ!何もないこの島に、君たちがステージを作るんだ。君たちが歌うための、ステージを!!」
ペッパー軍曹の言葉に、アイドルたちは途方に暮れてしまったものの、すぐに友達同士声を掛け合って、どんなステージにすればいいんだろうと話し合いを始めていた。
(そっか…みんな同じ気持ちなのかも。)
あかりはアイカツブートキャンプを通して、何かに気が付き始めたようだ。
その後、スターライト学園からやってきたアイドルに声をかけられ、一緒にステージを作る相談をスタートする中で、あかりは彼女たちが本物のステージで踊ったことがないことを知る。
アイカツブートキャンプの参加者なので、あかりのように歌もダンスもあまり上手ではないとはいえ、あかりよりも成績は優秀であることは間違いないのだが、上手くいくのはレッスンだけらしい。
(まだステージに立ったことがない人が、こんなにいるんだ。)
アイドルたちは、唯一ステージ経験者のあかりの意見が聞きたいと、スケッチブックを差し出す。
「えっと…どうしよう。あの時私が立ったステージは…。」
あかりは初めてステージに立った、オーディションキャラバンを思い出しながらスケッチブックに自分達が作るステージを描いていく。
「まわりをお客さんに囲まれて、めちゃめちゃ緊張したけど…でも、あったかいパワーが押し寄せてきて…それがすごく気持ちよくて…。」
あかりたちが作るのは円形ステージに決まり、さっそく材料集めに向かうことに。
ペッパー軍曹に連れられ、材料を集めるために使用する道具置場に向かうと、そこには大きな斧がかけられていて、あかりは迷わずそれを手に取った。
「あかりちゃん、それ使ったことあるの?」
「ないけど…でも頑張る!みんなの為にステージ作りたいから!」
ウォーミングアップの時と違い、生き生きと行動するあかりにペッパー軍曹がフッと笑みをこぼす。
しかしあかりは斧を使用したことがないこともあり、なかなか木を切ることができず、斧の重さに振り回されたこともあって、斧から手を離し後ろに倒れ込んでしまった。
「道具から手を離すんじゃない!!アイドルのマイクだと思え!!」
あかりはそんなペッパー軍曹の檄にも負けず、今度は斧をしっかり握って木に向かって振り下ろすと、みごと斧は木に傷をつけたのである。
しかし、斧から伝わる衝撃にあかりは思わず涙目になり、木を切る大変さを実感したのだった。
「この~!!斧め~~っ!!」
そして斧に文句を言うあかりに、ある人物がゆっくり歩み寄ってきた。
「斧は悪くないよ。」
その人はあかりの背後から斧を握り斧を木から外し、あかりは慌てて声の主を確認するために振り返る。
「イッツミー!!」
「星宮先輩!!」
いちごの後ろには、あおいと蘭の姿もある。
あおいはペッパー軍曹に「お騒がせしてすみません。」と謝罪したあと、自己紹介をしようとするが、ペッパー軍曹はいちごを見てニッと笑みを浮かべる。
「welcome!ストロベリー!」
「お久しぶりです、ペッパー軍曹!」
なんといちごとペッパー軍曹は知り合いだったのだ。
彼女がアメリカに行っている時、アイドルのためのトレーニングキャンプがあることを知り、そのコーチがペッパー軍曹だったのである。
ペッパー軍曹は、いちごのガッツと食欲を評価しており、アメリカでのキャンプでは言葉が通じないのにも関わらず、「いちごはみんなのアイドルだった。」と告げる。
事実いちごが参加したキャンプでは、脱落者が出る過酷なキャンプでありながら、いちごの存在に勇気づけられたことにより、誰一人として脱落することはなかったそうだ。
「アイカツブートキャンプはとっても厳しいけど、新しい自分と出会える貴重なところだよ!」
(私も、星宮先輩みたいに新しい自分と出会いたい。)
いちごの言葉を、あかりはキラキラした目で見つめていた。
大切なこと
「いい?よーく見ててね!アイカツ!!」
いちごは斧を木に降りおろし、あっという間に木を一本なぎ倒してしまった。
頼れる先輩たちの登場に勇気を貰ったのか、ブートキャンプに参加するアイドルたちに笑顔が戻る。
その光景を見たあかりは、いちごの偉大さと、自分もいちごのように誰かを笑顔にできるアイドルになりたい、という気持ちをさらに強く持つようになっていた。
(この木を使って必ずステージを作り上げる。まだステージに立ったことがない仲間のために!)
夜、あかりはキャンプファイヤーの火にあたりながら、いちごと並んで座っていた。
「みんなでステージを一緒に作るなんて、思いもしませんでした。普段のアイカツと全然違うからすごくびっくりして、でもすごく楽しかった。」
あかりの言葉に、「普段のアイカツと違うことはない。」「普段のアイカツにも、大勢のスタッフがステージを作りあげるために力を貸してくれていて、みんなでアイカツをしているんだよ。」とあかりに説いた。
「一人じゃないんだよ!」
(私…一人じゃなかったんだ…。)
ステージ
翌朝、あかりたちのステージは無事完成。
「このステージは3日間アイカツブートキャンプを頑張って君たちへの、君たち自身からのプレゼントだ。」
3日間アイカツブートキャンプを耐え抜いたアイドルたちは、互いの健闘を讃えあって笑い合う。
「OK!一番最初にこのステージで歌うのは誰かな?」
ペッパー軍曹の言葉を聞いたアイドルたちは、まっさきにあかりに視線を向けた。
「よし、大空あかり!」
みんなの指名に驚きの声を上げるあかりだったが、すぐに手を挙げてあるリクエストを申し出る。
「いきなりでびっくりしたよ。」
あかりはペッパー軍曹に、いちごと一緒にステージに上がりたいと願い出たのである。
「すみません。でもどうしてももう一度、星宮先輩とステージに立ちたかったんです。」
あかりの言葉に、いちごは「光栄だよ。」と答えて、2人でフィッティングルームに駆け込んでいく。
セットしたのはスクールドレス、歌う曲は【アイドル活動】だ。
そして、ステージでアイカツブートキャンプの成果が発揮される。
なんとあかりはいちごと一緒にスペシャルアピールを出すことができたのだ。
初めて立ったステージとは違い、落ち着いて最後まで踊りきることができた経験は、あかりに勇気を与えた。
スターライト学園に戻ったあとも、【アイカツブートキャンプ】で共に過酷な日々を過ごしたアイドルたちとも交流するようになった。
(大空あかり…星宮たちのおかげで大切なことに気付いたようね。)
感想
ブートキャンプってすごく懐かしい言葉ですね。
2004年に流行したダイエットDVDで、「私も頑張っていた時期もあったなぁ~。」と懐かしい気持ちになりました。
さて、今回は大空あかりにスポットライトを当てた物語ですね。
いちごがあかりにアイドルの光を感じたとはいえ、スターライト学園は学校ですから、成績もすごく大事になります。
学生でいられる期間はすごく短いですし、いちごたちは編入生でありながら中等部1年のころにはアイドルとしての実力を身に着けていました。
織姫もあかりに可能性を感じたからこそ、アイカツブートキャンプという過酷な試練を与えたのでしょう。
アイカツブートキャンプは過酷な訓練ゆえ、一度は心が折れそうになったあかりも、諦めない気持ちで乗り切ることができました。
もちろん、あかりの事が気になったいちごの登場が精神的な支えになったとは思いますが、それでもすごい頑張り屋さんだと思います。
大空あかりは努力に努力に努力を重ねなければ、成果を出すことができない凡人です。
しかしそんなガッツが、いちごとあかりの共通点で、応援したい気持ちになるのかもしれません。
最後にもう一点だけ。
ショートヘアのあかりちゃんは、第80話で最後になります。
アイカツのすごいところは、ゆっくりゆっくりキャラクターを成長させていくところです。
メインキャラクターであるいちごたちは、劇的に変わる成長期をすぎているからか変化はありませんが、小さかったらいちやノエル、そしてあかりの姿は結構変わりますので、そのあたりも今後は要チェックですよ!

小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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