タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第63話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、矢田稔など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日まで視聴可)
部下たちが行く、最近のカラオケバーに馴染めない開高角太郎。
部下の誘いを断り、古い静かなバーでひっそりと飲む毎日を送っています。
そんな開高の前に喪黒が現れ、大正ロマン溢れる店を紹介するのですが・・・?
「笑ゥせぇるすまん」第63話のあらすじです。
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あらすじ第63話 想い出酒場
昔の話です
サラリーマンの開高角太郎(かいこうすみたろう・60歳)は、会社帰りに部下から「これからみんなで飲みに行くんですが、一緒に行きませんか?」と、誘われる。
開高は「いやいや、君たちのペースについて行けんから遠慮しておくよ」と言って会社を出る。
部下たちが、噂をする。
「開高さんも、もう定年だからなぁ」
「でも、昔は酒豪で有名だったらしいよ」
「何しろ、新宿や銀座で夜の帝王と呼ばれていたらしいぞ」
1人で昔ながらの古いバーに来て、マスターとチェスをしながら静かに飲む開高。
マスターが「開高さん、いつもお1人ですね」と言う。
開高は「ああ、部下にカラオケバーってやつに誘われたんだが、どうも馴染めないんだ」と話す。
「逆に若いお客さんは、うちみたいな店には来たがりません。チェックメイト」と言うマスター。
開高はトイレに行き、用を足しながら「昔は、よかった・・・。」としみじみ言う。
すると「オーッホッホ、よほどいい思いをしたようですが、だいぶくたびれましたなぁ」と、開高の下半身を覗き込む喪黒。
開高は「な、なんですか?あなた」と驚く。
喪黒は「いや、これは失礼。さっきからあなたのお話を伺ってたんですが、全く同感です」と言う。
カフェーが蘇る
カウンターで並んで飲む2人。
喪黒が「昔はよかった。昔の酒場では自ずと節度があって、安心して飲めたんですがねぇ」と話す。
開高は「ええ、本当に。きっぷのいいママ、心根の優しいホステス、それに腕のいいバーテンがいて、それは居心地がよかった」と遠い目をする。
「今は、どこもかしこもカラオケでうるさい上に、ホステスは客のボトルをがぶ飲みばかり。いやぁ、あなたとは話が合いますなぁ。あなたにピッタリな店があるんですが、ご一緒しませんか」と言う喪黒。
開高は「はぁ、いいですね」と笑顔になる。
喪黒は「申し遅れましたが、私、サラリーマンです、ボランティアですから、お金は一銭も頂きません」と言う。
喪黒について行く開高。
地下街の突き当りにある、細い通路に入って行く。
「狭いですから、足元に注意して下さいね」と言う喪黒。
通路を抜けると階段があり、それを上がると、カフェ“AKANEKO”という店がある。
赤いネオンを見て「ほぉ、カフェ“赤猫”ですか」と言う開高。
中に入ると、蓄音機から音楽が流れ、大正時代そのままの“カフェー”がそこにあった。
「いやぁー」と、開高が感動の声を上げる。
喪黒は、お手拭きで顔を拭きながら「今は昔、大正ロマンの世界ですよ」と言う。
「いらっしゃいませ」とノスタルジックな雰囲気が漂う女性がビールを持って来る。
喪黒が「えっちゃんです、可愛いでしょ?」と紹介する。
えっちゃんという女性は、開高の隣に座り「よろしくお願いします。さ、どうぞ」と、ビールを注いでくれる。
開高は、顔を赤くして「あ、えっちゃん。よろしく」と答える。
昭和一桁生まれ
喪黒が「開高さん、いかがです?気に入りましたか?」と聞く。
「いやぁ、感激ですよ。昭和一桁生まれの私にとって、大正ロマンはあこがれですからね。君も何か飲むかね?」と、えっちゃんに聞く開高。
えっちゃんは「いえ、私は結構ですから。お客様が楽しく飲んでいらっしゃれば」とほほ笑む。
喪黒が開高に「あなたが求めていた酒場らしい情緒が残っているでしょ」と言う。
それから、仕事が終わると毎日“赤猫”に通う開高。
えっちゃんは「嬉しいわ、毎晩いらして頂けるなんて」とほほ笑む。
「いやぁ、1度来てからというもの、えっちゃんの顔を見ないと寝つきが悪くてねぇ」と言う開高。
えっちゃんは「まぁ、開高さんったら」と顔を赤らめる。
トイレに立った開高。
用を足していると、いつの間にか隣の便器に喪黒がいる。
「開高さん、ご忠告しておきますが、この店はノスタルジックな気分に浸るためにあるのです。恋をする場所ではありません。これ以上通い詰めたら、とんでもないことになりますよ。もう来ない方があなたのためです」と言う喪黒。
開高は「そんなぁ、私が自分の金で飲むんだから勝手でしょう!」と怒り出す。
「オーッホッホ、後悔しないで下さいねぇ」と言う喪黒。
“赤猫”を訪れた開高は、えっちゃんに指輪をプレゼントする。
「まぁ、開高さん、私・・・。」と、えっちゃんは指輪を返そうとする。
開高は「いいんだよ、えっちゃんにもらって欲しいんだ。さっ」と言って、指輪をえっちゃんの指にはめてやる。
「開高さん・・・嬉しい」と、涙を流すえっちゃん。
「えっちゃん」「開高さん」と抱きしめ合う2人。
えっちゃんが「開高さん、明日もいらっしゃる?」と聞く。
開高は「ああ、必ずね」と答える。
その様子を、店の外から見ている喪黒。
え、えっちゃん!
翌日会社が終わると、真っ直ぐ“赤猫”に向かう開高。
しかし、地下街の突き当りまで来ても、細い通路が見当たらない。
「ん?おかしいな。道を間違えたかな、いやぁ確かにここだ。そんなバカな」と、うろたえる開高。
その時「どうなさいました?」と、喪黒の声がする。
見ると、立ちしょんをしている喪黒がいる。
「喪黒さん、あの“赤猫”へ行く道はどこにあるんですか?」と聞く開高。
喪黒は「さぁ、私には・・・。」と、とぼける。
「喪黒さんが知らないわけないじゃないですか。どうか教えて下さい。喪黒さん、私はどうしてもあの店が・・・いえ、えっちゃんのことが忘れられないんです」と告白する。
喪黒は「オーッホッホ、本当に困った人ですね。どんなことになっても知りませんよー」と言う。
「構いません!どこにあるんです?」と聞く開高。
喪黒は「ここです。ドーーーーン」と指をさす。
気が付くと、“赤猫”に続いている階段の下にいる開高。
急いで階段を駆け上がる。
“赤猫”の赤いネオンは消え、建物もぐにゃりと歪んでいる。
中に入ると、蜘蛛の巣だらけで廃墟と化した“赤猫”。
「これは一体・・・?」と訳が分からない。
その時「開高さん」とえっちゃんの声がする。
そちらを見ると、えっちゃんのシルエットが見え、開高がプレゼントした指輪が光っている。
開高は「よかった、えっちゃん」と近づき、えっちゃんの手を握る。
するとその手はミイラになり、指輪が落ちる。
「ひぃっ」と開高が驚く。
「お待ちしておりましたわ、ずっと・・・。」と言う、えっちゃん。
その顔に光が当たり、怖ろしいミイラの顔があらわになる。
「ぎゃぁーー」
開高の悲鳴が響く。
外から見ていた喪黒は「時というものは残酷ですなぁ。どんな可憐な花も無残に枯らしてしまいます。“大正も遠くなりにけり”ですなぁ。♪俺はぁ~かわらの枯れすすきぃ~♪ときちゃいますねぇ。オーッホッホッホ」と笑う。
感想
カフェ“赤猫”は大正時代そのものだったんでしょうか。
地下街の細い通路が、現代と大正時代を行き来するトンネルだったのかもしれませんね。
開高さんは、喪黒さんの魔法で大正時代の輝いていた時に、タイムスリップしていたと思われます。
開高さん、昭和一桁ということは、昭和9年生まれだとしても今84~85歳です。
お元気なんでしょうか?(笑)
昔の回想シーンで開高さんは、ちやほやされていたように見受けられます。
今は、年を取りどうしても若い人のように飲めないし、歌もうたえないことから、自分の老いを目の当たりにするのが嫌で部下の誘いを断っていたような気がします。
昔は、新宿や銀座で夜の帝王とまで呼ばれていたということですから、かなりの酒豪だったんでしょうね。
それが、今ではしょぼくれてしまった自分を、認めたくなかったのかなと思います。
開高さんは、この時60歳、この頃でいうと会社を定年退職する年です。
現役最後の年ということで、できたら男としてひと花咲かせたいと思っていた時に“赤猫”を紹介してもらって、好みのタイプのえっちゃんに出会ったんですね。
そこで「これは、いけるかも」と思ったんでしょう。
喪黒さんの制止も聞かず、指輪までプレゼントして、突っ走ってしまった結果、えっちゃんは、本来の姿であるミイラに戻ってしまいました。
時の流れとは、何とも切ない悲しいものです。
次回は、妻が作るお弁当が不味いと嘆く男のお話です。
お弁当をゴミ箱に捨てているのを見た喪黒が・・・?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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