タイトル:「異世界食堂」第二話
放送局:テレビ東京、BSジャパンほか
放送期間:2017年7月4日~9月19日
アニメーション制作:SILVER LINK.
キャスト:店主:諏訪部順一、アレッタ:上坂すみれ、クロ:大西沙織、等
視聴したVOD:dアニメストア
とあるオフィス街近くの商店街にある「洋食のねこや」、定休日はオフィス街が閑散とする土日。
可愛らしい三毛猫が描かれた扉の奥にあるのは、ごくごく普通の洋食屋さん。
しかし洋食のねこやには、他の洋食店とは違う秘密があった。
7日に一度の土曜日。
そこは異世界の住人でにぎわう「異世界食堂」になるのです。
今回のメニューは「メンチカツ」と「エビフライ」
洋食の王道メニューですね。
訪れるお客さんは冒険者のお嬢さんと、騎士。
二人とも異世界食堂とは、ちょっとだけ縁があるようです。
はじめて異世界食堂を訪れるお客さんは、異世界食堂にどんな反応を示すのか、ワクワクしますね。
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あらすじ
【廃坑の街とトレジャーハンター】
「今日はドヨウノヒ、廃坑に行く。」
誰かの記録をタンタンと読み進める女性。
記録にはドヨウノヒにだけ廃坑に通う記録が記されており、ドヨウノヒ以外に廃坑に出掛けても、意味がないことも書かれていた。
女性の名はサラ・ゴールド。
廃坑の奥にある財宝を目指してやってきたトレジャーハンターだ。
【異世界食堂の入り口】
記録からドヨウノヒを導きだしたサラは、廃坑の奥へと足を運ぶ。
途中モンスターに襲われながらも、目的の場所に辿りついたサラは、昨日まで何もなかった場所にたたずむ「洋食のねこや」のドアを発見する。
「入ってみなければ始まらない」と、ドアを開けてみるとちりんちりんとなるドアベルに、警報音だと勘違いしたサラが剣を抜き、一歩距離を置く。
異世界食堂でお客さんを出迎えようとしたアレッタは、サラの行動にびっくり。
そこへ店主がやってきて、異世界食堂の説明をするのだった。
サラは廃坑の奥に料理屋があることを問うと、店主は「ウィリアムさんが使っていた扉から来たんですか?」と逆に問いかけます。
【異世界食堂の入り口2】
店主は続けます、
「時空を捻じ曲げ、異世界にいくつもの扉を生み出しているという話です」と。
実は店主もあまり異世界に繋がる理由を知らないのです。
サラは扉の向こうが異世界だということが信じられませんでしたが、ぐるっと異世界食堂の中をみると、異世界だと納得してしまいます。
【サラの戸惑い】
店主やアレッタに誘われ、サラは食事をすることにします。
テーブルにはこの廃坑への道のりを記した「ウィリアムの日記」があります。
サラはテーブルの上にある調味料を見ながら、「変なものがでてきても困るのだけど」と、異世界の料理について考えます。
そこにアレッタがメニューとレモンが入った水を持ってきます。
サラは注文していない物を持ってきたことに抗議しますが、「サービスです」という言葉に戸惑ってしまいます。
水を飲みながらメニューを見るサラは、安いからという理由で日替わり定食を注文します。
すると店主から今日の日替わりはメンチカツだと教えられる。
「ウィリアムさんが一番好きだった料理ですね。」と店主は続けます。
【メンチカツ】
アレッタに明日の日替わりを聞くサラは、「7日に一度しか営業していない」というアレッタの言葉でドノウノヒであることに確証をもちます。
そこからなぜ「晩年のウィリアム・ゴールドは廃坑の街に住みついたのか」を考えます。
するとメンチカツを料理する音と香りがサラのもとに届きます。
メンチカツを見たサラは「なるほど、確かに異世界の料理だ」と納得します。
店主はテーブルにおかれたウィリアムの日記をちらり。
【パンとスープはおかわり自由!】
店主が去ったあと、サラのお腹がきゅぅと鳴る。
アレッタは「パンとスープはおかわり自由なので、必要でしたらお声掛けくださいね」と声をかけます。
さらにメンチカツには、ソースとレモンをかけると美味しいということも伝えて去ります。
サラはまずスープとパンの美味しさに感激します。
あっという間に完食し、すぐにアレッタにおかわりを注文。
【レモンとソースをかけて完成したメンチカツ】
いよいよメンチカツを食べる。
肉汁をたっぷり含んだメンチカツに、サラの目が輝きます。
そこへパンとスープを持ったアレッタが。
サラはアレッタが最初に説明した「レモンとソース」を思い出します。
アレッタに確認を取ると「とっても美味しいですよ!」と言われ、サラは驚愕します。
慌ててレモンとソースをかけたメンチカツを食べてみると、満足感を残しつつ後味さっぱりと食べられるメンチカツに脱帽します。
【お土産はメンチカツサンド】
サラがメンチカツを夢中になって食べている中、ロースかつの魔術師と、照り焼きチキンの侍が来店します。
二人ははじめてみるアレッタを見つめます。
そこに「おかわり!」とメンチカツを平らげたサラの姿が。
おかわりのメンチカツも食べ終わったサラのもとに、店主がやってきます。
袋に入った四角い箱をサラに渡します。
サラが何か聞くと、「弁当です。メンチカツサンド。」
実はウィリアム・ゴールドが来店する時、必ず帰りはメンチカツサンドを注文していたらしく、店主がいつもの癖で作ってしまったとのこと。
ウィリアム・ゴールドのおごりということにしておく、と言って、サラにメンチカツサンドを手渡します。
【メンチカツ二世】
サラが帰るとき、店主はウィリアム・ゴールドの最後について問いかけます。
「大往生だったらしい」とサラは答えます。
そして「この店に来られないことを悔しがっていた」と続けます。
サラが去ったあと、ロースかつは「さしずめ、メンチカツ二世か」。
隣にいる照り焼きは首をかしげ、そして「あぁ!」と思いつきます。
「そういえば、何年も見てなかったなぁ…メンチカツの奴」と。
ずいぶん昔、ロースかつも照り焼きも、メンチカツと面識があったことがわかります。
「なるほど、世は巡るか」と照り焼きがつぶやきます。
消えていく異世界食堂のドアを見つめながら、サラは笑います。
「ウィリアム・ゴールドらしい秘宝だわ。」
【山岳の砦の客人】
山岳にそびえる砦に、1人の男がやってくる。
砦を守備するハインリヒ隊長を訪ねてきた。
男の名はタツゴロウ。
異世界食堂では照り焼きと呼ばれる男です。
異国の剣豪で吟遊詩人の歌になるほど、武名をとどろかせる人物だった。
ハインリヒはタツゴロウに「何故こんな田舎の砦に?」と用向きを聞きます。
するとタツゴロウはある人物に頼まれて、ハインリヒの忘れ物を届けに来たのだった。
【3年前】
3年前ハインリヒは、魔物に襲われる砦に援軍を呼ぶため、ひたすら大地を走っていた。
最初は馬に乗っていたが、魔物の毒にやられ、途中から走って公国に知らせに行く途中でした。
しかし少しでも荷を軽くするため、食事もしていなかったので、途中で体力がつき倒れてしまいます。
神に水と食料を祈ったとき、ハインリヒの目の前に現れた小屋。
その入り口には異世界食堂の扉が。
【異世界食堂へ】
異世界食堂へ入ったハインリヒは、名を名乗り「水と食料を供出せよ」と命じます。
それに店主は「あいよ」と答え、おしぼりと水を取りに行ってしまう。
その行為にハインリヒは大いに戸惑い、店主にここはどんな場所なのか問いかけます。
店主は「ここは洋食のねこやっていう料理屋ですけど」と答えます。
ハインリヒは辺鄙な土地に料理屋があることが信じられなかったが、店主はメニューを渡し去っていきます。
【達筆なメニュー表】
ハインリヒは困惑した面持ちでメニュー表を開くと、そこには達筆な字で書かれたメニューが並ぶ。
そしてメニューの中から、鮮度の問題でハインリヒの故郷でしか食べることができない「シュナイプ」を見つける。
「エビフライ」と書かれた料理を注文するが、こんな辺境地で本当に出せるのか?と信じられない様子で喉を潤す。
そして冷たい水の中には、氷が入っていることも、柔らかなタオルのおしぼりも、異世界食堂の中はハインリヒにとって驚きの連続だった。
【エビフライ】
運ばれてきたエビフライには、特製タルタルソースが付いていました。
エビフライの見た目に、本当にシュナイプか?と首をかしげるが、一口食べると間違いなくシュナイプであると確信します。
故郷で食べたシュナイプよりも肉厚で新鮮でした。
さらにタルタルソースをつけて食べると、食欲倍増。
あっという間にエビフライを平らげてしまい、すぐにおかわりを所望する。
【騎士の矜持】
エビフライを食べ終わったハインリヒは、大満足。
しかし馬が倒れたとき、お金も置いてきたことを思い出します。
ハインリヒは店主に正直に「金がない」事を伝え、さらに今は火急の用があるので金の代わりに、と腰に所持していた剣を差し出します。
「次に来たとき必ず金を払う。それまで預かっていてくれ」と。
店主は剣を預かるわけにはいかない、と断りますが、ハインリヒの誠意として剣を置いて出ていってしまいます。
そのとき店主が7日に1度しか来られないことを伝えようとしましたが、ハインリヒは聞かずに出ていってしまいました。
その後、ハインリヒは無事に援軍を呼ぶことができ、褒美として山岳の砦を貰うことができた。
異世界食堂を訪れてから10日後に再び訪れたところ、異世界食堂の扉はなく、それから異世界食堂に辿りつくことができなかった、と語ります。
【再び異世界食堂へ】
ハインリヒはあの時手放した剣が戻ってきたこと、店のことをタツゴロウに聞きます。
タツゴロウは「知り合いだと」と笑います。
さらに「この砦の近くにも確か扉があったはず。どうですかね、明日ドヨウノヒにエビフライでも食べに行くのは?」
その言葉にハインリヒは歓声を上げ、そして再び異世界食堂を訪れたのでした。
感想
ウエイトレスとして初仕事のアレッタちゃん、とっても可愛いですね。
まだまだ戸惑いがあるようですが、いい子なのはすごく伝わります。
第二話で登場したメニュー、メンチカツとコロッケは私たちにもなじみ深い料理です。
異世界食堂のいいところは、自分がどんな味か想像ができるところです。
これと言って珍しい料理ではないので、異世界の住人が食べたときの感想に、共感できるのが異世界食堂にハマる理由なのではないかと、個人的には思います。
まずメンチカツですが、1話のお客たちとは違い、初めて異世界食堂を訪れるお客さんを紹介する回でしたね。
Aパートのサラも、Bパートのハインリヒも、初めて異世界食堂を訪れたときはかなり戸惑っていましたね。
ただ視聴者としてはあまり異世界の生活がフューチャーされていないので、サラが異世界食堂に入って、店の内装を見ただけで「異世界」であることを納得してしまうところがよくわからなかったですね。
異世界食堂の内装ってなくはないけど、今はなかなかお目にかかれない洋風なレトロ感が漂う店なもんんで(笑)
さて肝心のストーリーですが、まずお水がただで出てくることに驚いていたシーンですが、そもそも世界でも水がただで出てくるのって日本くらいなんですよね。
だからサラが「頼んでもないのに」ってしかめっ面をした時に、「外国人もこんな感じなんだろうな」ってしみじみと感じてしまいました。
そしてサラが安いからという理由で頼んだメンチカツ!
メンチカツ、本当においしそうでした。
作画がとっても綺麗だったというだけではなく、サラが異世界食堂の料理一つ一つに感動しているところがいいです。
おいしいものってお腹がいっぱいでも食べたくなるから、サラがまず最初に出てきたパンとスープをペロッと平らげてお代わりを要求するところはお腹が空いてきます。
その上でパンとスープがこんなにおいしいのだから、メンチカツとはいったいどんなにおいしいだろうと、緊張した面持でメンチカツにナイフを入れるシーンは叫びたくなります。
ちなみにメンチカツに関しては、若干感想が食レポぽかったです。
サラは実はいいところのお嬢様なので、こういうところに冒険者ぽくない部分がでるんでしょうね。
ただソースをかけてからは、女性ですがモリモリ食べるので、メンチカツを食べたくなること間違いなしです(笑)
次に登場するのはコロッケ!
ハインリヒは結構お笑い担当的なイメージがあるんですよね。
ちなみにサラとハインリヒの話を1話にしたのは、グッドな判断だと思いました。
原作でも絡みがあるコンビになりますし、そもそもAパートの最後で異世界食堂で共に食事をしたコロッケ、ウィリアム・ゴールドの死を知り、異世界食堂を自分だけの秘密にしておくのはもったいないと、タツゴロウは考えたわけです。
まぁどういう経緯でハインリヒの剣の話をしたんだろう?って謎はありますが、異世界食堂の話には必要ない要素なんでしょうね。
ハインリヒは砦から逃げ、援軍を呼びに行きましたが、なかなかシュールですよね。
馬が使えないから走らなくちゃいけないのはわかるんですが、なぜか笑えました。
そして店主!
剣向けられてるのに、「あいよ!」ってなんだそれ!
おじいさんが生きていたころから、新規のお客さんにはサラしかり、ハインリヒしかり、攻撃態勢を取る人もたくさんいたんでしょうね。
メニュー表の中身についてもちょっと触れられましたね。
達筆な字で書かれているそうです。これはこの後回収されるのかな?(原作では回収済み)
しかしパン粉のことをパンくずって言われると、なんとなく食欲がなくなるんですが、私だけでしょうか。
そしてエビフライの作画も完璧でしたね。
あれはいいエビ使ってますよ。
エビフライって好きなんですけど、なかなか食べる機会ないんですよね。
個人的には醤油派だし、タルタルソースが嫌いなんですが、なぜか異世界食堂を見るとタルタルソースで食べたくなります。
サラにしてもハインリヒにしても、こんなおいしいものは初めて食べた!という喜びがダイレクトに伝わるから食べてみたいと思うのでしょうね。
その後タツゴロウの導きによって、ハインリヒは再び異世界食堂を訪れることができるようになるわけですが、ハインリヒの懐かしいという表情はもちろんですが、「自分だけの場所」を良い形で後世に伝えることができたタツゴロウもなんだかうれしそうで、ほっこりしてしまうラストでした。
次回はこれまたセクシーなボディをもった少女と可愛らしい少年が登場!
メニューは「ミートソース」と「チョコレートパフェ」です!

小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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