タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第43話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、納谷六郎など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日まで視聴可)
前回は、森でフクロウの生態写真を撮るのが生きがいだと言う男のお話でした。
今回は、部下から「若い、若い」と言われて、調子に乗る男のお話です。
しかし、自分が思っているほど若くないと悟った男は?
「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第43話のあらすじです。
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あらすじ第43話 若さ自慢
若いつもり
若狭万次郎(わかさまんじろう・50歳)は会社の部長。
エレベーター内で、10歳も若い部下よりも若く見えるとおだてられている。
確かに見た目は、40歳くらいに見える。
家に帰ると妻が「あなた、こないだのゴルフコンペの写真が届いてますよ」と持ってくる。
風呂から上がって「どれどれ」と、見てみる若狭。
誰だかわからない人物がいて「あれ?この人誰だっけ?」と妻に聞く。
「ほら、この背中丸めた老けてる人だよ」と言う若狭。
妻は笑って「あらやだ、あなたじゃないの。後ろから見ればこの通り、自分が思ってるほど若くないんですよ」と言う。
「ええ?まさか」と驚いて、タオルで頭を拭く手が止まる。
翌日、駅のホームで「おじさん、おじさん?」と、後ろから若いOLに声をかけられる。
若狭は「え?僕のことかい?」と振り向く。
「おじさん、これ落としましたよ」と定期を渡してくれる。
「あ、ありがとう」と言いながら、(おじさんかぁ・・・。)と考える。
会社で会議が終わり、部下に「部長、今日は元気がないようですが、どこかお体の具合でも?」と聞かれる若狭。
「いや、別に」と言って、窓ガラスに映った自分の皺が増えた顔を見つめる。
私は若い
帰りの電車の中で立っている若狭、シルバーシートに座っていた喪黒に「どうぞ、お座り下さい」と席を譲られる。
若狭は「き、君ぃ、失礼だぞ。私を老人扱いするとは、何事だ!」と激高する。
バー“魔の巣”に来た2人。
「先ほどは失礼しました、お詫びの印に1杯奢らせて下さいな」と言う喪黒。
若狭は「いやぁ、私もつい取り乱しまして、今まで誰からも“若い若い”と言われてきたものですから」と話す。
喪黒は「なるほど、近くで見ると本当にお若いですなぁ」と顔を近づけて見る。
「しかし、思っていたよりもはるかに老けている自分に気がつき始めたんです」と明かす若狭。
「よろしい、私が若返る方法を、お教えしましょう。実は私、セールスマンなんです。お客様の悩みを解決して差し上げるのが、私の仕事なのです。ボランティアですからお金は一銭も頂きません」と言って名刺を渡す。
若狭は「タダ?でもどうやって・・・。」と聞く。
喪黒は、カバンから人形を出し「このバレンチノ人形を使うのです。往年のハリウッドスター、永遠の美男子と言われたルドルフ・バレンチノです」と言う。
「こうやって使うのです」と言って、喪黒は若狭の髪の毛を1本抜く。
若狭は「痛い、何するんですか?!」と怒る。
喪黒は「このあなたの毛を、こうやって人形に巻き付けて“自分は永遠に若い”と念じるのです」と言いながら毛を巻き付ける。
若狭は、バカにして「そんなことで、本当に・・・。」と言いかける。
喪黒は「念じるのです!この人形の念力が、必ずあなたを若返らせます。いいですね?ひたすら念じるのです。ドーーーーン」と指をさす。
家で、寝る前に人形に向かって「私は若い、永遠に若い」と念じる若狭。
バレンチノ様
翌朝、若狭は駅のホームで「あ、ちょっとお兄さん」と年配の女性に声をかけられる。
若狭は「はい、なんでしょう?」と言う。
「すみませんが第2銀行があるのは、どの出口でしょうかねぇ?」と聞く女性。
若狭は「それなら、そこの階段を上がった所ですよ」と教える。
(心の中で“お兄さん”かぁ)と、まんざらでもない若狭。
会社の会議で「なんだ、このレポートは?全員、情報を集める所からやり直しだ!」と怒鳴る若狭。
それを見ていた社員が噂する。
「しかし、若狭部長は最近一段と若いよなぁ」
「カッコいいわねぇ」
「ステキ、永遠の青年だわ」
会社の廊下をさっそうと歩く若狭。
バー“魔の巣”で喪黒と話す。
若狭は「ほんと、驚きました。バレンチノ人形の効果はすごいですねぇ」と言う。
喪黒は「そりゃ、よかったですなぁ。若狭さん、1つご忠告させて下さい。あまり“若い若い”と言われて、調子にのって無理なさらないで下さいよ」と言う。
若狭は「そんな心配は要りませんよ。アハハハハハ」と笑う。
その帰り、若狭が道を歩いていると、若くて色っぽい女に声をかけられる。
「すみません、私の代わりにタクシーを止めていただけませんか?この時間になると、女1人じゃなかなか止まってくれないんです」と話す。
若狭は「いいですよ、女性1人は近場の客だと思ってるんでしょう。どちらまで?」と聞く。
「六本木まで」と言う女。
若狭は一緒にタクシーに乗ってやる。
「すみません、助かりました」と言う女。
若狭は「いえいえ、いいんですよ。それより、今度僕と付き合ってくれませんか?」と、女の手を握る。
女は「単刀直入なお誘いね」と不敵な笑みを浮かべる。
その夜「バレンチノ様、私をもっともっと若返らせて下さい、お願いします」と念じている。
妻が入ってきて「この頃冷たいのね・・・。」と言う。
「仕事で疲れてるだけだよ、すまんが休ませてくれ」と布団をかぶって寝たふりをする。
疲れを知らない女
タクシーを拾ってやった女とディスコで会う若狭。
チークダンスを踊りながら、キスをする2人。
激しい音楽に変わり、女は激しく体を揺らして踊る。
若狭も必死で、体を揺らす。
「ステキ、若狭さんやるわね」と言う女。
若狭は気をよくして「なぁに、これくらい。アハハハ」ともっと激しく踊る。
疲れてきた若狭はトイレに行くふりをする。
トイレであがった息を整えていると、喪黒が来る。
「あなた、そんなに無理なさって大丈夫ですか?」と聞く喪黒。
若狭は「ぼ、僕は無理なんてしてませんよ」と汗をかく。
喪黒は「それならいいんですが、あんまり若作りするのも考えものですよ。オッホッホ」と笑いながらどこかへ行く。
若狭はバレンチノ人形を出し「俺は若いんだ、永遠に若いんだ」と呪文のように言う。
再び踊りに行く若狭、激しい踊りが続く。
女は、疲れた様子を見せることなく、ずっと激しい踊りを続ける。
若狭も、それに合わせて踊り続ける。
だんだん、疲れてきてふらふらしてくる。
「邪魔だよ、おじさん」と近くで踊っている若者に、注意される。
それでも踊りをやめない若狭。
ついにバレンチノ人形にヒビが入り始め、粉々に砕けてしまう。
それと同時に若狭も倒れる。
その若狭の顔は、ミイラのようにしわしわの醜い顔になっていた。
それを見届けた喪黒は「人間誰でも、いつまでも若くありたいと願っているものですが、年相応に老いていくのが自然なのです。だいたい、若さを自慢すること自体、年を取った証拠ですよ。オーッホッホッホッホ」と、夜の街に消える。
感想
若狭部長、ぱっと見は確かにまあまあ若く見える部類に入るでしょうね。
人間って鏡に映る自分より若いと思っているものです。
自宅の鏡はひいき目で見るし、全体がなかなか見えないからわからないんですよね。
外出先でふとウインドウや大きな鏡に映った自分を見て、ハッとするときってあると思うんです。(爆)
若狭さん、年配の女性に「お兄さん」と呼ばれて喜んでましたが、人にものを尋ねるときは、だいたい使う手ですよね。
知りたい情報を聞き出さなきゃいけないんですから、当然相手を持ち上げないと。
それで、気を良くしてしまう若狭さんも単純です。
50歳で「おじさん」と呼ばれて落ち込むのも変ですよね。
今や30代でも立派な「おじさん」「おばさん」ですよ。
「おじいさん」と呼ばれなかっただけ、マシだと思わないと。
「タクシーを拾ってくれ」と言ってきた女も、やはり喪黒さんの差し金でしょうね。
異様なほど色が白く、キツネみたいでした。
キツネが、化けた女かもしれませんね。
激しい踊りをずっと続けても、全く疲れなかったし絶対あやしいです。
でも、激しい踊りを無理して踊り続けただけなのに、ミイラのような顔になるとは・・・。
あの後、水分補給したら、ちょっとはマシな顔になったんでしょうかね?
さて次回は、いつも安い食事で我慢している男のお話です。
たまには、美味しいものを食べたいと願う男は?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
客が老化するというオチが他にもありますが基本的には老化+さらに悲惨な状態になる(ジョギングマン:家はあるが他人の家庭となり存在を忘れられる。待つ女:恋した男性に気づいてもらえず失恋する。ご利用は計画的に:肌がカサカサ、髪は白髪混じりのボロボロ、体型に至ってはデブになる)というものですがこの話と老顔若体だけは老けすぎて化け物見たいな外見となるものですね。二人とも若さだけを求め続けた代償なのでしょうか?
コメントありがとうございます。
そうかもしれませんね。