タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第38話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、徳丸完など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日までは視聴可)
前回は、なかなか1軍に上がれない、意思が弱いプロ野球のピッチャーのお話でした。
能見野新造は、ブルペンでは剛速球が投げられるのに、いざ試合になるとフォアボールを連発し、今年ダメならもう後がないという状態でした。
ところが、喪黒さんに特別な帽子をもらい、それをかぶって投げると試合でも素晴らしいピッチングができ、見事完封勝利を収めます。
喪黒さんとの約束は、1軍にあがるまでは酒を一切飲まないこと。
監督に「次は、1軍に昇格を兼ねたテスト登板だ」と言われ、喜ぶ能見野ですが、夜なかなか寝付けずついにウイスキーを飲んでしまいます。
1軍監督とオーナーが見ている中、二日酔いで特別な帽子まで忘れた能見野は、大暴投をしてオーナーにクビ宣告されるのでした。
今回は、妻子の写真を持ち歩き、誰彼なしに見せたがるサラリーマンのお話です。
ちょっと訳がありそうですが・・・?
「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第38話のあらすじです。
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あらすじ第38話 愛妻写真
写真は見せるが浮かない加古
サラリーマンの加古忍(かこしのぶ・48歳)は、いつも妻子の写真を持ち歩き、バーのホステスに見せて自慢している。
「まぁ、お子さん可愛い。奥さんもキレイ」と言うホステス。
「いやぁ、アハハハハハ」と、ほめられて上機嫌の加古。
別のホステスが「でも、奥さん随分若いのね」と言う。
そう言われると加古は、急に写真をポケットにしまい、「さて、そろそろ帰るかな」と立ち上がる。
「あら、まだいいじゃない?奥さんが恋しくなったの?憎らしい」と言うホステス。
加古は嬉しそうに「いやぁ、アハハハハハ」と笑う。
加古が店を出るとホステスたちは「何あれ、バッカじゃないのぉ。飲みに来て奥さんの写真を見せびらかすなんて何考えてんのかしらね」と話している。
店の隅に喪黒がいて、ホステスたちの話を聞いている。
店を出て繁華街を歩く加古の表情は、何とも浮かない顔である。
「ねぇ、おじさまぁ~、寄ってって~。サービスするわよぉ。さ、こっちよ」と、加古に声をかけて無理やりカバンを取り上げる客引きのホステス。
「いけませんよ」と喪黒が現れ、加古のカバンを取り返して引っ張って行く。
バー“魔の巣”へ来た2人。
喪黒が「せっかくの酔いがさめてしまいましたねぇ。私が奢りますからここで飲み直しましょ」と言う。
加古は「あなたは一体」と聞く。
喪黒は「申し遅れました、私こういう者です」と名刺を渡す。
「ココロのスキマお埋めします?それじゃ、あなたもポン引き?」と驚く加古。
喪黒は「いえいえ、私は社会のために無料奉仕しているセールスマンです。実は私もあのバーにいたんですよ。あなたがお帰りになった後も、ホステスたちがしきりに羨ましがっていましたよ。写真を持ち歩いて自慢されるほど愛されてみたいって。坊やも可愛いんですってね~。拝見したいなぁ、ぜひ」と言う。
生意気な息子
加古は嬉しそうに「そんなにおっしゃるんなら、アハハハ」と笑い写真を出して見せる。
「なるほど、若い奥さんですなぁ。・・・あれ?これはかなり以前に撮影されたものですなぁ?」と、写真の裏が変色しているのを見て言う喪黒。
加古は、急に怒った顔になり「ちょっと、そんなことはどうでもいいでしょう」と言って、写真を取り上げる。
喪黒は「この写真を撮った頃は、奥さんに首ったけだったんでしょうな?今はどうなんです?浮気したくなる時ありませんか?」と指をさす。
「あ、あなた一体何が言いたいんですか?」と焦る加古。
喪黒は「ウォッホッホ、私があなたの心を満たせる人を紹介して差し上げましょう」と言う。
加古は「何をバカな、やっぱりポン引きじゃないか。私は帰る」と怒って帰ってしまう。
家に帰った加古、冷蔵庫を開けて食べ物を探す。
妻があくびしながら起きてきて「帰ったの?」と言う。
加古が「何か食う物はないかな」と聞く。
「あるわけないでしょ、こんな時間に帰ってきて」とめんどくさそうに言う妻。
そこへ「お袋、腹減った」と息子が来る。
妻はとたんに笑顔になり「おにぎり作ってあるわよ」と戸棚からおにぎりを出す。加古が「なんだ、あるじゃないか」と寄っていく。
「ダメよ、これは一郎の夜食よ。一郎は受験勉強がんばってるんだから」と言う妻。
一郎も「親父くらいの年になったら、寝る前は食わない方がいいんじゃない」と言って自分だけパクパク食べる。
寝る前に、持ち歩いている写真を見る加古。
「この頃は、よし子も一郎も可愛かったな」と独り言を言う。
写真の後ろに、喪黒の名刺があり喪黒の言葉を思い出す。
“本当に奥さんを愛しているのですか?”
その時、一郎の部屋から大音量の音楽が聞こえ、注意をしに行く。
「一郎、こんなもの聞いていたら勉強にならんだろ?」と言う加古。
一郎は「るっせーな、文句あんのかよ!」と加古を睨む。
加古は「い、いや、もう遅いから音を小さくしなさい。母さんも寝てるから」と言って部屋を出る。
その様子を外から見ている喪黒。
加古が過去に行く?
会社の同僚と飲みに行って、また写真を見せびらかす加古。
同僚は「いやぁ、こんなキレイな奥さんに可愛い子供。羨ましいなぁ」と言う。
ホステスも「ほーんと」と、もてはやす。
加古は上機嫌で「もういいだろう」と写真をしまおうとする。
すると突然、加古の後ろから写真を取り上げる喪黒。
「何するんですか!返せ」と取り返そうとする加古。
それでも離さない喪黒は「こんな奥さんいいな~。持ってみたいもんですな~」と言って写真を持ったまま、逃げて行く。
「待て!」と追いかける加古。
振り返って「オーッホッホ」と笑う喪黒。
喪黒を追って、どんどん暗い路地に入って行く加古。
「写真を返せぇ、返せ~」と言いながら喪黒を探す。
喪黒の「オーッホッホッホ」という笑い声だけが響く。
加古は「どこにいる~?あんた、一体何者なんだ?」と探して歩く。
加古の妻子の写真が宙に浮かんで飛んでいるのが見える。
「あ、待て、待ってくれ~」と追いかける加古。
ジャンプして、やっと写真を取る。
ふと前を見ると、加古が新婚時代を過ごしたアパートがある。
喪黒が「そう、新婚時代のアパートですよ。懐かしいでしょ?ちょっと覗いてみませんか?たまには昔の夢を見るのもいいでしょう?今でも昔のままですよ」と言う。
「し、しかし・・・。」と迷う加古。
喪黒は「いいえ、あなたは入るべきです。でないと、ますます過去の夢と現実のギャップに苦しめられるでしょう。さぁ、入るのです。ドーーーン」と指をさす。
こんなんあり?
気がついたら、アパートの廊下にいる加古。
「ここを出て15年も経つのに、昔のまんまだな。あ、この部屋だ、あの頃は本当に楽しかった」と部屋の前で写真を見る。
その時、ドアが開いて2歳くらいの一郎が出てくる。
「パパ?パパだ」とチョコチョコと走ってくる。
若い頃のよし子も出てきて「おかえりなさい、一日お疲れ様」と言う。
加古は「あ!よし子、そんなバカな・・・本当によし子か?」と聞く。
よし子は「何言ってるの、すぐに夕飯にしましょ。今夜はあなたの大好きな、すき焼きよ」と言う。
部屋に入った加古は、昔のテレビやタンス、一郎のおもちゃがそのままあるのを見て感激する。
妻が食卓ですき焼きの準備をしている。
一郎は「高い高い」をしてやると、キャッキャッと笑う。
不思議そうに見る加古に「あなた、どうかなさったの?」と言うよし子。
加古は「よし子、ここは本当に僕の家かい?」と聞く。
「当たり前じゃない、何言ってるの」とよし子。
加古は「ずっとここにいていいんだね?」と聞く。
よし子は「いてくれなきゃ困るわ」とほほ笑む。
加古は、安心して「よかった、アハハハハハ」と笑う。
加古の持っていた古びた写真が新しい写真に変わり、加古の顔の皺が消えて若者になる。
遠くから加古のアパートを見つめる喪黒。
「遠い過去、そして思い出の中の満たされた生活。愛妻写真を持ち歩いている人も、持ち歩かない人も、みーんなこんな気持ちなんでしょうなぁ。オーッホッホッホッホ」
感想
ん~~、今回はちょっと胡散くさいというか、摩訶不思議な終わり方でした。
何なんでしょう?
加古さんは、過去に行っちゃったってことかな?
じゃ、その時代にいた加古さんはどこに行ったんでしょう。
今のおじさんの加古さんが、過去に行っちゃってて、若い加古さんが家に帰ってきたらどうするんだろう?
若い加古さんと、おじさんの加古さんが鉢合わせしたら?
とか考えちゃうんですよね~。
加古さんの皺が消えていったので、その時代の加古さんになってしまったってこと?
今の記憶が残ったままだったら、息子の育て方とか妻への対応の仕方とか、現在に至るまでの原因を探してどこかで軌道修正していくとか?
過去にタイムスリップしたとしても、今の記憶を残したままかどうかというところが重要な気がします。
これで、加古さんは幸せになったと考えていいのかどうか・・・。
ただ、思い出の中だけで生きて行くということで考えると、廃人になってしまったということかもしれません。
昔の写真を持ち歩いて、ことあるごとに人に見せたりして自慢していたということは、今の自分があまりにも不幸でそういう自分を認めたくなかったんですね。
これで、また子どもが大きくなったら、また過去に戻るとか。
次回は、切手の収集が趣味というサラリーマンのお話です。
喪黒がある貴重な切手を出してくるのですが?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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