タイトル:アイカツ!2ndシーズン 第63話 ー紅白アイカツ合戦!ー
放送局:テレビ東京ほか
アニメーション制作:サンライズ
キャスト:星宮いちご:諸星すみれ/霧矢あおい:田所あずさ/紫吹 蘭:大橋彩香/音城セイラ:石原夏織/冴草きい:秋奈/星宮りんご:能登麻美子/星宮らいち:瀬戸麻沙美/光石織姫:松谷彼哉/ジョニー別府:保村 真
視聴VOD:dアニメストア(2018年05月24日時点で視聴可)
アイカツ!の世界で紅白といえば、「紅白アイカツ合戦!」です。
いちごはアメリカ、あおいと蘭はスケジュールの関係で、今回が初出場でした。
会場にはすでにたくさんのアイドルがいて、いちごたちのワクワクが止まりません。
そして会場には嬉しい再会もあったのです。
スターライトクィーンカップ以降、行方がわからなかった神崎美月がいちごの前に現れたのです。
久しぶりの再会は、いちごに何をもたらすのか気になります!
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あらすじ
【大晦日】
いちごたちは大晦日の特別番組「紅白アイカツ合戦」に出場するため、会場へ移動していた。
昨年は、いちごはアメリカに、あおいと蘭はスジュールの都合で参加できなかったのだが、今年は3人そろって出場できることとなったのである。
会場に到着すると、すでに多くのアイドルが待機中。
ドリームアカデミーのセイラやきいも、紅白アイカツ合戦に出場するため会場にやってきていた。
「星宮いちご、今年最後も負けないよ!あなたがドなら、私はレ!」
「あなたが紅なら、私は白!」
2人は微笑みあって、両手でしっかり握手。
「今年最後、熱いアイカツにしようね!」
「ああ、盛り上げような。」
そんないちごたちを、こっそり覗く怪しい影があった。
以前、ドリームアカデミー周辺を探っていた芸能リポーターのミスターSである。
(今日こそ動きがあるはず…ドリームアカデミーが一気に成長した理由、掴んでみせる。鍵を握る人物は、この会場に…。)
会場に入ったいちごたちは、まずロビーで面接を受けることになる。
出場者が大人数となる番組では、本番前に司会者と話しをする時間もないための措置であった。
面接が終わった後は、それぞれ自分が出演する企画の打ち合わせに入る。
あおいはドラマパートで、主演映画のキャラクターを演じることとなり、蘭はドリームアカデミーのそらと一緒にファッションショーのコーナーに出演する。
いちごはセイラと一緒にライブステージに立つことになっていた。
紅白アイカツ合戦は、平時ではなかなか見られないコラボも用意されているので、注目度の高い番組となっていた。
「いちごちゃんとうちのセイラが共演なんて、嬉しいな!」
「デビューした音城さんも、帰国した星宮も、今年は注目されたわ。今年のアイカツ界を象徴するステージになるはずよ。」
【再会】
打ち合わせを終えたいちごは、セイラと一旦別れてロビーで待機。
その時、ある人物を見かけたのである。
(今のって…違うよね…?)
いちごはその後、打ち合わせを終えたあおいと蘭に合流。
その時、慌ただしく去って行くスタッフの口から、大物ゲストが到着したことを聞き、3人で挨拶に向かうことに。
今年の大物ゲストは演歌界の大物、西島サブ子である。
礼儀作法にとても厳しいことで有名な人物なので、3人はきちんと挨拶ができるように居住まいを正した。
「あ、あれ!サブ子先生のトラックだ!」
「ド派手だな…。」
「でっかーい!」
サブ子はでっかい衣装を着ることで有名な演歌歌手であるため、3人はトラックの中身は衣装だと予想。
しかしトラックの中に入っていたのは、超巨大なカードが1枚だけであった。
「こ、これはまさか、アイカツカードならぬ…。」
「そうだよ!これこそ、ほかならぬエンカツカード!」
背後から声をかけてきたのは、西島サブ子本人であった。
いちごたちは慌てて深々と頭を下げて、「お疲れ様です!!」と言葉を発する。
エンカツカードはアイカツカードと同じく、衣装をカード化したものである。
しかしその存在は幻と言われていて、あおいも初めて本物を目にしたらしい。
サブ子のエンカツカードは、衣装の大きさに比例しているのかカードも巨大で、男性スタッフ2人では持ち上げることができない様子である。
そこでいちごたちは、エンカツカードの運搬を手伝うことに。
「エンカツ!エンカツ!」と掛け声を上げながら、エンカツカードを運ぶ3人に、サブ子も満足げに微笑んでいた。
その後、3人はサブ子の控え室に呼ばれ、カードの運搬を手伝ってくれたお礼にとお茶に誘われたのである。
「若いアイドルたちは私に挨拶はしても、近寄ってはこない。きっと怖いんだろうね。」
そういってお茶をすするサブ子は、少しだけ寂しそうだった。
「星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭。」
「私達のこと知ってるんですか!」
いちごたちは挨拶はしたが、名前までは名乗っていなかった。
それにもかかわらず、サブ子は3人の名前をすでに知っていたのである。
「あぁ、あの美月ちゃんが認めたアイドルだからね。」
美月の名前に驚く3人。
美月はサブ子の楽屋に挨拶に訪れていたらしく、いちごが先ほど見た人物は、神崎美月だったのだ。
サブ子の楽屋を出た3人は、美月を探して会場の中を走りまわる。
いちごは、どうしても美月に会って聞きたいことがあるため、懸命に美月のことを探し続けていた。
そしてついに、美月を見つけたのである。
美月は誰もいないホールで、たった一人、誰かを待つように座っていたのである。
「今夜会えるかなって、思ってた。」
「美月さん…。」
「おかえり、いちご。遅くなっちゃったけど、直接言いたかった。」
「美月さん!私、帰ってきました!!」
いちごは満面の笑みを浮かべて、元気に言葉を発する。
ちょうどその時、あおいと蘭もホールに辿りつき、3人は美月にスターライト学園を去った後のことを質問することに。
「今はね、ドリームアカデミーにいるの。」
美月の発言は、3人を驚愕させる。
スターライト学園を去った美月は、アドバイザーとしてドリームアカデミーに席を置いていた。
ドリームアカデミーの学園長、夢咲ティアラはもともとIT企業の社長であり、アイドル業界に詳しい人物ではなかった。
そこで、トップアイドル神崎美月に、どのように指導すればアイドルを生み出すことができるのかアドバイスしてほしいと頼み込んだのである。
「当時、私は新しくやりたいことを見つけていた。だから引き受けることにしたんだ。」
「新たにやりたいこと??」
「プロデュースよ。」
いちごの質問に、美月はハッキリと答えた。
「私たちのユニット、Tristar。そしてSTAR☆ANIS。あなたたちと過ごした日々は輝いていた。」
しかし、後輩たちが放つ輝きを、もっともっと強くすることができたのではないか、と美月は考えていた。
だからこそ、スターライト学園を離れてプロデュースの道に進んだのである。
「じゃあ、美月さんはプロデューサーになるんですか?」
「今はまだわからない。一つ言えることは、アイカツを盛り上げたいということ。」
美月の瞳は以前と同じく、強い輝きを放っていた。
「だからドリアカに行っても、私は…。」
「仲間!ですよね。」
いちごの声に、美月は少し驚いた表情を浮かべたあと、スッと立ち上がって振り返る。
「ええ。」
美月の笑顔を見たいちごは、ホッと肩の力を抜いて笑みを浮かべていた。
「いちご、今日セイラちゃんとのステージだよね。」
そう言って差し出したのは、【Angely Sugar】のハートフルレオパードコーデである。
「わぁ…!ありがとうございます!!」
「上手く使えるかは…。」
「私次第!頑張ります!!」
カードを受け取ったいちごは、アイカツカードを大切に握り締めた。
それから、美月はドリームアカデミーにいることを他言しないでほしいと、いちごたちに頼む。
彼女はあくまでアドバイザーであり、裏方に徹しているらしい。
いちごたちは、もちろん美月の頼みを承諾し、去って行く背中を見つめる。
「美月さん、お話できてうれしかったです。」
「もう一つ私がやりたいと思っていることがある。」
美月は振り返り、いちごたちをジッと見つめる。
「アイドルを導くだけじゃなく作ること。」
「アイドルを…作る…。」
「また楽しく会える時がきっと来る。それまで頑張ろう。」
美月はそう言い残し、今度こそホールの外に出て行った。
その話をホールの入り口付近で、ミスターSがこっそり盗み聞きしていた。
彼は美月がドリームアカデミーにいることを、スターライト学園への裏切りと称し記事を書きはじめる。
「これはすごいスキャンダルになる!!」
しかしその記事を保存しているUSBは、サブ子に奪われてしまう。
「頑張る若い子の邪魔したらアカン!!芸能記者の仕事、一生無くなるよ?」
芸能界の大御所を敵に回しかねない事態に、ミスターSは慌ててパソコンを閉じ「今回は引きましょう!あなたの顔に免じてね!」と捨て台詞を吐いた後、ドリームアカデミーとスターライト学園の前から姿を消したのであった。
【紅白アイカツ合戦】
いよいよ紅白アイカツ合戦がスタート。
多種多様なアイドルたちが、様々な企画に挑戦し、自分のチームを勝利に導くために奮闘している。
終盤にあるライブステージに出演するいちごとセイラは、楽屋のテレビでその様子を見ていた。
「セイラ!今日の衣装持って来たよ!」
きいが持って来たのは、【Swing ROCK】のロッキンパイソンコーデで、いちごが先ほど美月に貰ったドレスと同じくトレンドコレクションの1つであった。
トレンドコレクションとは、最新の流行を取り入れて、それぞれのブランドが出しているドレスである。
どんなテーマにするかは、世界トレンド会議で決められているのだ。
「きい、サンキュ!」
「この衣装でステージに羽ばたいてね!」
「ああ!」
「羽ばたこう!!」
いちごとセイラは、フィッティングルームの前に立つ。
それぞれのドレスに着替えた2人はステージへ。
紅白アイカツ合戦の大トリを務める2人が歌うのは【KIRA Power】だ。
2人のステージが大成功。
紅白アイカツ合戦の結果は、なんと引き分けであった。
「それじゃあみんな、よいお年を!」
「来年また会おうな!」
感想
子供向けアニメって、結構思い切ったことをするので好きです。
紅白アイカツ合戦は紅白歌合戦のことですし、西島サブ子は北島三郎と小林幸子を足したキャラクターでした。
どちらもさまざまな番組でオマージュされてきた物とはいえ、思い切ったことするなって初めて見たときは思いました。
さて、第63話のメインストーリーといえば、やはりいちごと美月の再会でしょう。
これまで視聴者は美月がドリームアカデミーにいると気づいていましたけれど、ようやくいちごたちも知ることになりました。
ミスターSが狙っていたスキャンダルとは、神崎美月がドリームアカデミーにいることだったんですね。
サブ子のおかげでスキャンダルになることはありませんでしたが、事情を知らない人から見れば、美月の行動は完全に裏切り行為です。
例え織姫にドリームアカデミーに行くことを説明していたとしても、一時期ドリームアカデミーの勢いにスターライト学園が負けそうになっていたのですから、スターライト学園で観月に憧れていた後輩たちはショックだったと思います。
美月も、そう考えるアイドルがいることを自覚していたからこそ、いちごに「仲間」と言われて嬉しかったんでしょうね。
やっぱりいちごはすごく素敵なアイドルです。
あおいや蘭だけではなく、美月といちごがいなくなったスターライト学園にいたアイドルたちは、ドリアカを妬ましく思っていた時期が絶対あると思います。
けどいちごは、ドリアカにいるセイラやきい、そら、そしてドリアカを成長させた美月も仲間だとハッキリと答えました。
すごい人には尊敬を。
強力なライバルには情熱を。
すべてをプラス思考で貫いていく、星宮いちごというアイドルは本当にスターだと思いました。
さて、アイカツの世界では、話64話から新たな1年を迎えます。
神崎美月も始動し、これからますますアイカツ界は盛り上がっていくでしょう!

小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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