タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第30話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、箸見純など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日までは視聴可)
前回は、お腹がぷっくり出ているのを、気にしてる役者のお話でした。
売れない俳優、出原奈也巳の目下の悩みはぷっくり出ているお腹。
社長から、「舞台の仕事が入ったが条件がある、それはウエスト75センチ以下でないと出られない」と言われ、大好きな甘い物はやめる決心をします。
しかし、どうしても大福だけはやめられないと言う出原に、喪黒は狸の置物を渡し「これはおまじないです、甘い物の誘惑に負けそうな時、これにお祈りして下さい」と言います。
出原が、大福を我慢してお腹が引っ込めば狸のお腹は逆に膨らんでいきます。
出原のお腹は順調に引っ込んでいき、舞台初日を迎えます。
ところが、お祝いの花と一緒に箱が置いてあり、開けてみると大福がぎっしり入っていて、思わず食べてしまう出原。
舞台の本番中に出原のお腹は、服を突き破りぷっくりと出てしまうのでした。
今回は、仕事が忙しい重役の男が、向かいの窓際族に憧れるというお話です。
窓際族に憧れるとは、どういうことでしょうね?
「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第30話のあらすじです。
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あらすじ第30話 重役と窓際
暇がほしい日眞賀
会社重役の日眞賀星也(48歳)は、「あー忙しい忙しい」と、今日も山のようにある仕事をこなしている。
ふと、隣のビルを見ると、窓際で居眠りしている男がいる。
秘書が「ご面会の方が」と喪黒福造の名刺を持ってくる。
「何?ココロのスキマ?胡散くさいやつは通すな、この忙しい時に」と言う。
秘書が出て行くと「お忙しいところ、申し訳ございません。喪黒福造でございます」と後ろの窓際に喪黒が立っている。
「何だ、勝手に。暇がないと言ったろ」と言う日眞賀。
喪黒は「その暇がないのが、今の悩みですか?隣のビルで居眠りしている人を羨ましがっていましたよねぇ?」と言う。
日眞賀は「羨ましがってなんか」と否定する。
喪黒は「嘘を言ってはいけません。あなたは忙しすぎて疲れています。のんびり居眠りでもしていたいという願望をお持ちのはずです。私がその望みを叶えて差し上げましょう。お金は一銭も頂きません」と提案する。
日眞賀は「フンッ、タダと言われて飛びつくほど、金には困っとらんよ。セールスならお断りだ、サッサと出てってくれ」と言う。
喪黒は「オッホッホ、そうですか、今日のところはこれで。またお目にかかりましょう」と言って、部屋を出ていく。
日眞賀は、向かいの窓を見て「誰があんなヤツ羨ましいもんか」と居眠りしている男を見る。
そっくりさん
日眞賀は、取引先の社長の接待で料亭やクラブを回り、やっと終わってタクシーに乗る。
「あ~あ、接待だけは疲れるなぁ。ん?す、すまん、小便だ。適当なところで止めてくれ」と運転手に言う。
路地に入り、立ちションをしようとした時「日眞賀さん」と喪黒に声をかけられる。
喪黒は「お店の前は困ります」とバー“魔の巣”へ連れて行く。
トイレから出てきた日眞賀に「こんなに早くお会いできるとは、思ってもみませんでした。お近づきの印に一杯いかがですか?タクシーなら帰しましたよ」と言う喪黒。
日眞賀は「なんだって?あんた、何を企んでるんだ?」と疑う。
喪黒は「私はあなたのココロのスキマを埋めて、幸せになってほしいだけです」と言う。
日眞賀は「俺の心に隙間などない」と、怒る。
「いいえ、スキマがないのは、あなたのスケジュールです。毎日働き詰めで、たまには窓際族のようにのんびりしたいと思いませんか?」と言う喪黒。
日眞賀は「ん・・・うん、正直言って、まぁたまには」と返事をする。
喪黒は「でしょう?私が心地よい居眠りをプレゼントしますよ」と言う。
「しかし、この忙しいのに居眠りなんか・・・。」と心配する日眞賀。
そこへ「こんばんは」と男が入ってくる。
喪黒が「ご紹介します。日陰商事の窓辺一郎さんです」と言う。
「あ、あなたは隣のビルの居眠り男」と驚く日眞賀。
窓辺が「あ、お宅、日照物産の重役さん」と日眞賀のことを知っているようだ。
喪黒が「窓辺さんは、そろそろ定年、居眠りしようが本を読もうが誰にも文句を言われない窓際族なんです」と言う。
日眞賀は「いやぁ、羨ましいですな~」と言う。
窓辺は「私は、あなたが羨ましい。私だってバリバリ働きたい。しかし、この年で重役コースから外れた私のような者には仕事がないのです」と話す。
喪黒が「いっそのこと、入れ替わったらどうですか?失礼」と言って、2人のメガネや髭を入れ替える。
すると、不思議なことにお互いそっくりになったのだ。
喪黒は「オッホッホ、これで2人は入れ替わりました。時々こうして入れ替わって、お互いに息抜きをしてみたらいかがですか?」と言う。
ワーカホリック
日眞賀と窓辺は「しかし、この人のことよく知りませんが」と声をそろえて言う。
喪黒は「2人はお互いが見えるところで、仕事をしてるのですから、何かあったら連絡を取り合えばいいのですよ。ストレスを解消する、またとないチャンスですよ。さぁ入れ替わるのです。ドーーーーン」と、2人に指をさす。
「そちらは暇そうですね、日眞賀さん」と忙しく印鑑を押す窓辺。
日眞賀は「ええ、これから窓辺さんの代わりに昼寝をしますから仕事の方お願いしますよ」と言う。
バー“魔の巣”で乾杯をする3人。
日眞賀は「いやぁ、お陰様で時々息抜きができるようになりましたよ」と明るい声で言う。
窓辺も「私も夢に見た重役気分を味わっています」と言う。
喪黒は「オッホッホ、私もいっぺんに2人を幸せにできて嬉しい限りです。あ、日眞賀さん、ご忠告しておきますが窓辺さんの身代わりでいる間は、働こうという気を起こしてはいけませんよ」と言う。
日眞賀は「どうして働くんです?私はのんびり昼寝したいだけですよ」と言う。
喪黒は「それなら結構、窓際族が働きだしたら会社の秩序が壊れますからねぇ。日眞賀さんは、ワーカホリックなところがありますから気をつけて下さい。オーッホッホッホッホ」と笑う。
入れ替わっているときに、窓辺が部下を怒鳴っている。
その様子を見て、日眞賀は「窓辺さんの重役ぶりも板についてきたなぁ」と、感心する。
日眞賀が昼寝しようとしたとき、事務員が書類を持ってやってくる。
「窓辺さん、暇なら課長がこれに目を通してほしいって。取引先との急ぎの契約書です、課長は今お忙しくって」と言う。
書類を見ていた日眞賀は、課長のところへ行く。
「課長、何ですかこれは!こんなデタラメな契約書でトラブルが生じたら会社は大損ですよ」と言う。
課長は「そりゃ大変だ、どうしましょう?」と聞く。
日眞賀は「私だったらすぐにでも先方と会って、契約を煮詰めてきますがねぇ」と言う。
課長は「じゃ、窓辺さん、すぐに九州へ飛んで頂けませんか」と言う。
「え?」と思った日眞賀は喪黒の“窓辺さんの身代わりでいる間は、働こうなんて気を起こしちゃいけませんよ~”という言葉が、頭をよぎるが・・・。
入れ替わりが本当に
窓辺に電話で「商談は早めに切り上げてゴルフでも楽しんできたいのですが」と、九州出張の件を相談する日眞賀。
窓辺は「あ、どうぞどうぞ、代役お願いします。こちらはご心配なく」と言う。
1週間の九州出張から帰った日眞賀は、ずいぶん日焼けしている。
「この1週間、羽を伸ばしたなぁ。さて、久しぶりに自分の会社に顔を出すか」と言って重役室に入る日眞賀。
誰かが重役の椅子に座っている。
「誰かね?なんだ花山か。メガネが違うが、俺は日眞賀だ」と言う。
花山は青ざめて「そ、そんなはずはない。ひ、日眞賀さんは、先日会議中に怒った瞬間、脳卒中でアッという間だった。葬式も済んだし、後任には私が推薦されたんだ」と言う。
日眞賀は「そ、そんな・・・それじゃ窓辺さんが」と驚く。
花山は「あんた、日眞賀さんに似ているが、あの人はそんなに色が黒くないぞ」と言う。
「いや、これは九州へ出張して」と言いかける。
花山は「日眞賀重役は、毎日のように会議で忙しくて、九州なんかに行く暇なんかなかったはずだ」と言う。
花山は警備に電話をして「誰か来てくれ、日眞賀さんの偽者が現れた」と言う。
すぐに警備員が来て、外に放り出される日眞賀。
そこへ喪黒が来る。
「喪黒さん、私が本物の日眞賀だということを証明して下さい」と頼む。
喪黒は「あなたは窓辺さんです、それがあなたの望みだったはずです。あなたは、残りの人生を窓辺さんとして生きていくのです。ドーーーーン」と指をさす。
日眞賀は、窓辺として窓際で居眠りをしている。
それを見届けた喪黒は「人間、持って生まれた運命に逆らっちゃいけないのでしょうなぁ。出世した人、しない人、それなりの不満や幸せがあるものです。隣の芝生が青く見えるようじゃ、ろくなことないようですよー。オーッホッホッホ」と歩いて行く。
感想
人間というのは事情もよくわからないくせに、うわべだけで判断して、お隣はうちより幸せそうだな~とか、お金持ちで羨ましいな~と思ってしまうものです。
日眞賀さんと窓辺さんも、そうでした。
でもやっぱり、入れ替わりは失敗だったなと思います。
窓辺さんに至っては死んじゃったんですから、比じゃないですよね。
本当にお気の毒でしたね。
普段居眠りばかりして、仕事してなかったのに、急に忙しくなり怒ることも多くなって脳卒中とは・・・。
怒ることは血管にすごく悪いと言いますものね。
入れ替わりを進めた喪黒さんが、悪魔に見える回でした。
日眞賀さんも、今は忙しいでしょうが重役なんて地位を捨てるのは普通に考えるともったいないことです。
もう少し頑張れば、がっぽりと退職金をもらって定年を迎えたら、悠々自適に暮らせたのに...。
日眞賀さんは、窓辺さんを見ていて羨ましい反面、自分の方がいい会社だしその重役なんだと、比較していい気分になっていたのも事実だと思うんです。
窓辺さんも、忙しく働く日眞賀さんを見て羨ましくもあり、「あの年で仕事ばかりして可哀そうに」と、思っていたのかもしれません。
さて次回は、五月病にかかる若いサラリーマンのお話です。
彼は五月病から抜け出せるんでしょうか?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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