タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第26話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、岡部政明など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日までは視聴可)
前回は、男を毛嫌いする刈谷麻子というキャリアウーマンのお話でした。
麻子は、「セクハラ課長を絶対許せない、こうなったら会社を辞めるしかない」と女子会で話していました。
それを聞いていた喪黒に「あなたが辞めなくても、相手に辞めてもらえばいい。その代わり、今後男にうつつをぬかすことのないように」と言われます。
喪黒の策略でセクハラ課長は退職し、麻子は課長に昇進します。
その後麻子は、取引先の男に言い寄られ、いつしか恋をしてしまいます。
喪黒は、「恋をしてはいけません」と再三忠告しますが、会い続けてしまう麻子。
ある日取引先の男は、駅で麻子を見かけ驚かそうと近づきます。
しかし、殺気を感じた麻子に肘鉄をくらわされホームに落ちて電車にはねられてしまいました。
今回は、帰宅拒否症のサラリーマンのお話です。
男はなぜ帰りたくないのでしょうか?
「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第26話のあらすじです。
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あらすじ第26話 家の灯
お暇な加江利
サラリーマンの加江利宅内(46歳)は、仕事が終わっても新聞を見たりして帰ろうとしない。
ガードマンに「勤務時間が過ぎたら、さっさと帰って下さい」と言われ、仕方なく会社を出る。
街をふらふら歩き、ファミレスに入る。
店長が「あいすみません、満席です」と入店拒否をする。
店員が「いいんですか?カウンターなら空いてるのに」と聞く。
「いいんだよ、あの人コーヒー1杯で何時間も粘るから、かなわないよ」と答える店長。
その店のカウンターの端で、喪黒がチョコレートパフェを食べている。
次に加江利は、コンビニに立ち寄る。
コンビニの店長は、しばらく加江利を見ていたが「もしもしお客さん、雑誌の立ち読みはご遠慮頂きたいんですが。毎晩毎晩何も買わないで、ひょっとしてライバル店から雇われてスパイしてるんじゃないですよね?」と言う。
加江利は、慌てて「いえいえ、私はそんな」と雑誌を片付ける。
横から喪黒が来て「はい、おでん」と、加江利にこの店で買ったおでんを渡す。
喪黒は「おでん1個でも、お客様はお客様。違いますか?」と言う。
「チッ」と言ってレジに戻る店長。
喪黒は「さ、好きなだけお読みなさい」と言う。
「いえ、もう結構です」と言う加江利。
喪黒は「そんなにお暇でしたら、私にお付き合い頂けませんか?」と言う。
夢の空間が
バー“魔の巣”へ誘う喪黒。
酒は飲めないと言う加江利にコーヒーを頼む。
喪黒は「先ほどから意味もなく時間を潰しているようですが、何か訳でもおありなんですか?借金取りが家で待ってるとか?」と聞く。
加江利は「いいえ・・・。」とうつむく。
「家に帰るのが怖いのです。実は8年前に中古の建売を買ったんですが、部屋を子供たちに占領されて、私の居場所がないのです。犬だって犬小屋があるのに」と言う。
「しかし、喫茶店よりはくつろげるでしょう?」と聞く喪黒。
加江利は「それが、テレビをつければ受験勉強中の息子に“うるさい”と言われ、じっとしてると家内には“給料が少ない、ローンが苦しい”と愚痴られて家にいても気が休まらないんです」と言う。
喪黒は「そりゃ、お気の毒ですな」と言う。
「と言って酒も飲めない、お金もない。毎日どうやって時間を潰そうか、苦労してるんです。誰にも煩わされず、自由に過ごせる部屋があったらと思うんですが、所詮かなわぬ夢・・・。」と言う加江利。
喪黒は「よろしい、ではその部屋を提供しましょう。申し遅れました、私こういうものです」と名刺を渡す。
加江利は名刺を見て「でも、私お金がないんです」と言う。
「お金は一切いただきません。手頃な部屋があるんです、今から行きましょう」と行動が早い喪黒。
綺麗なマンションに連れていく喪黒。
何もかも揃っている部屋を見て「人が住んでるんじゃないんですか?」と聞く加江利。
喪黒は「私の友人がこの間までいたのです。それが急に海外勤務になりまして、私に留守中の管理を任せて行ったんですよ。お好きなようにお使い下さい。ただし!ここに女性を連れ込むようなことだけは、しないで下さい。あなたの家庭の平和を乱したくありませんから」と言う。
「いえ、ぼ、僕は一人っきりでくつろげる空間が欲しいだけですよ。女なんて煩わしいだけです」と言う。
喪黒は「それは結構。では、ご自由にどうぞ」と家の鍵を渡す。
トーストよりもご飯
翌日、終業時間になると1番に「お先に」と会社を出る。
同僚が「どうしたんだ?いつもぐずぐずしてなかなか帰らないのに」と驚いている。
スーパーで買い物をして、マンションへ行く加江利。
ボンゴレを作って、野球中継を見ながら食べる。
ホームランを打ったら、気兼ねなく応援もでき幸せな時間を過ごす。
その時、玄関のチャイムが鳴る。
「はいはい」とドアを開けると、知らない女が入ってきてドアを閉める。
「すみません、私、隣のものですけどしつこい男が押しかけてきて帰ろうとしないんです、暫くいさせてくれませんか?」と言う。
加江利は「困りますよ、警察を呼んだらいいでしょう」と言う。
女は「お店のお客さんなので、そうもいかないの。タバコを買ってくるからと言って、やっと出てきたんです。諦めるまでお願いします」と言う。
加江利は喪黒の言葉を思い出す。
“ここに女性を連れ込むことだけはしないで下さい”
女に「何も持たずに出てきて、行くところがない」と言われ、行くところがなかった自分と重なり同情する加江利。
「じゃ、じゃあ、その人が帰るまでですよ」と言う。
女は「本当に助かります、ありがとう」と加江利の手を取って喜ぶ女。
日曜日に、会社に出勤しようとする加江利に「今日は日曜日よ」と言う妻。
「ちょっと、最近忙しくてな」と、ごまかして出ていく加江利を不審に思う家族。
妻は「本当にそんなに忙しいのかしら?」と言う。
娘が「外で何してるかわからないわよ」と言う。
息子は「よし、俺が確かめてやるよ」と言って父親の後をつける。
加江利は、米や納豆を買ってマンションに来る。
「毎日同じトーストにハムエッグなんて食えるか」と言っていると、玄関のチャイムが鳴る。
出てみると、この間の女が「この間はありがとうございました」と煮物を持ってくる。
加江利は「あ、こりゃどうも。ちょうど今から飯を炊こうと思ってたとこなんですよ」と言う。
女は「あら、それじゃ私が炊いてあげるわ」と言って上がり込む。
加江利は「いえ結構ですよ」と言う。
女は「この間のお礼ですから遠慮しないで。ほらほら、背広なんか脱いでテレビでも見てなさい」と言ってリビングに行く。
女は、背広をベランダに干しに行く。
外ではベランダを見ている息子が、その様子を写真に撮る。
やっと見つけた?
後日、加江利に女とベランダにいる写真を突き付ける妻。
「この女は誰なんです?はっきりおっしゃって下さい」
加江利は「何の関係もないんだ」と言う。
妻は「関係ない人が、あなたの服にブラシなんてかけますか?あなたの安月給でやり繰りしてるのに、まさか会社のお金を使い込んでるんじゃないでしょうねぇ!」と迫る。
加江利は「いい加減なこと言うな。何もわからないくせに」と言う。
妻は「何もわからないから、聞いてるんじゃないの!出てってー」と、食卓にあるものを投げつけて泣きわめく。
マンションに来た加江利。
すると、知らない男が部屋に入ろうとしている。
加江利は走って行って「もしもし、ここは僕が借りてる部屋ですけど」と言う。
鍵を開け「ここは私の家ですけど?」と言う男。
「あなた、海外に転勤じゃなかったんですか?」と聞く加江利。
男は「今、出張から帰ったところですよ。変な人ですね、お宅何号室?」と言う。
加江利は「え~?失礼しました~」と逃げる。
雨が降り出し途方に暮れていると、喪黒が現れる。
加江利は「あ、あなた!全部嘘だったんですね?大事な家庭がめちゃめちゃだ」と言う。
喪黒は「そんなに大事な家庭なら、なぜもっとしっかりしないんですか。一家の主なら主らしく自分の居場所くらい確保なさい。家の外に逃避などせず自分の家にこそ安住の場所を見つけるべきです。ドーーーーン」と指をさす。
翌朝、加江利家の犬がけたたましく吠える。
加江利の妻は、夫が帰ってこなかったことで落ち込んでいる。
息子が、犬が吠えているので見に行くと「お母さん、ちょっと来てー」と叫ぶ。
何事かと娘と見に行く妻は、犬小屋で寒くて震えている加江利を発見する。
「お父さん!」と叫ぶ妻、吠え続ける犬。
その様子を確認する喪黒。
「大黒柱は家の中にあってこそ大黒柱、家庭の重みに耐えかねて逃げ出しても、家に勝るところはなかなか見つからないものです。オーッホッホッホッホ」
感想
加江利さんは、家に居場所がなかったんですね。
せっかく買った我が家に居場所がないなんて、なんとも切ない話です。
妻のあり方にも問題がありますね。
いつも夫に文句ばかり言っているから、子供たちもそれをうのみにしてしまって、父親の存在を疎ましく思っている。
毎日、一生懸命働いているお父さんが可哀そうです。
会社にも残れないし、ファミレスにも嫌われ、フラッと立ち寄れるコンビニさえも行けない。
一体どこに行けばいいんですか?って話ですよ。
妻に強く言って、音がうるさいならイヤホンをしてテレビでも見れたらいいんですけどね~。
それがなかなか言えないんでしょうね?この奥さん、ジャイアンみたいですから。
こうなったら、掃除を手伝うとか、家の用事は一手に引き受けるとかしてでも、居場所を見つけるしかないような気がします。
喪黒さんの言うことはごもっともですが、現実にこういうサリーマンはたくさんいらっしゃるようです。
それにしても、あの突然やってきた女も喪黒さんの差し金かしら?
初めから、ずかずかと入って奥さんがいないとわかっていたし、変ですよね。
わざわざベランダに出てブラシをかけたり、やっぱり用意周到な喪黒さんの仕業だったんしょう。
さて次回は、社長の運転手をしている男のお話です。
男は、自分もいつかは後部座席に座れる身分になりたいと思っているようですが・・・?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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