タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第22話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、幹本雄之、島津冴子など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日までは視聴可)
前回は、一見何不自由なく暮らしている主婦が、初恋の相手が忘れられずに会いに行くというお話でした。
恋野夢美はサラリーマンの夫と、中学生の娘がいる主婦。
夫と子供は毎日帰りが遅く、晩ご飯を作って待っていても情けなくなる夢美。
ある日、初恋の人が開いている陶芸展に行って、喪黒に出会います。
喪黒は「このままでいいんですか?初恋の人に会ってみては?」と勧めてきます。
娘が非行に走りそうなことを夫に相談しても「お前のせいだ」と言われ、夢美は初恋の相手、陶吉に会ってしまいます。
陶吉も自分と同じ考えだと知り、荷物をまとめて家を出る夢美。
2人で山小屋で暮らし始めるのですが、陶器は売れず夢美は慣れないパート勤めをし、以前より苦しい生活を強いられるのでした。
今回は、スペシャル版の前半、何も趣味がない男に喪黒がゴルフクラブをプレゼントするところから始まります。
男は、ゴルフを趣味にできるのでしょうか?
「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第22話のあらすじです。
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あらすじ第22話 OB夫婦ー夫のケースー
無趣味の男
虫味一郎(41歳)は、何も趣味がないサラリーマン。
同僚が「明日は休みだし、これからみんなで飲みに行くんですが、一緒にどうです?」と誘ってくれてもあっさり断ってまっすぐ家に帰る。
そんな一郎を見ながら、同僚たちが噂をする。
「あの人、何が楽しみで生きてるんだ?」
「酒もタバコもギャンブルも、とにかく遊びを一切しないもんな」
家に帰っても妻は帰宅しておらず、カップラーメンを食べながらテレビを見ている。
その時、玄関のインターホンが鳴る。
出てみると、喪黒が「こんばんは。お邪魔します」と言うなり、家に上がり込む。
「おやぁ、1人でカップラーメンですか?休日の前の日だっていうのに空しいですなぁ」と言って、カップラーメンを捨てて弁当を2個出す。
一郎は「あなたは、一体誰ですか?」と聞く。
「申し遅れましたが、私セールスマンです。五色弁当というのを買ってきました」と言って名刺を渡す。
喪黒は、弁当を食べながら「私は、寂しい心の持ち主を、幸せにするために奉仕しているのです」と言う。
一郎は「しかし私は、今の生活に満足していますが」と言う。
「オーッホッホッホ、嘘おっしゃい、あなたは酒もタバコもギャンブルも一切おやりにならない。人間には“遊び”が絶対に必要です。例えばこのオルゴールも歯車と歯車の間に遊びがあるからこそ動けるのです。機械でさえそうなのに、人間のあなたがこのままでは、きっとバランスを失ってしまいます。今ならまだ間に合います。何か趣味を持つべきです」と言って、机の下にあったオルゴールを見せる。
“トミヤマ945”
一郎は「今さら趣味だなんて言われてもねぇ、盆栽とかはパスです」と言う。
「あなたにピッタリの趣味があるはずです。私が見つけてあげましょう」と言う喪黒。
一郎は「そんなこと言って、私に何か売りつけようとしてるんでしょ」と言う。
喪黒は「いいえ、お金は一銭も頂きません。今夜のところは、これで失礼しましょう」と言って出て行く。
次の日、昼過ぎまで寝ている一郎の部屋に喪黒が入って来る。
ちょっと強引に「虫味さん、あなたにピッタリな趣味は、ゴルフと決定しました」と言ってゴルフクラブを出す。
喪黒は「あなたはゴルフが好きになる、あなたはゴルフが好きになる。ドーーーーン」と指をさす。
喪黒は、一郎をゴルフの打ちっぱなしに連れて行く。
「あなたのためにこの打席を予約しておきました。それと、レッスンプロも頼んでおきましたよ。レッスン費用も払ってあります。はい、靴」と至れり尽くせりの喪黒。
喪黒はプロに「後は、頼みます」と言ってどこかへ行く。
プロは「グリップは、オーバーラッピングで、スタンスは肩幅。肩の力を抜いてゆっくり振り上げて・・・。」と教える。
しかし、一郎はボールではなくクラブを飛ばしてしまう。
クラブを拾いに行ったプロは「こ、これは!」と驚く。
「あんた、このクラブわかって使ってるのかい?これは、トミヤマの945だぞ。これは大変なクラシッククラブだ。ジャック・ニクラウスも使っている名器で、1本40万円もするんだ」と言う。
「ひぇ~、こんな古ぼけたクラブが、よ、40万円!?」と驚く。
ゴルフよりも?
自宅に帰った一郎は、早速本を見てクラシッククラブを調べる。
「“クラシッククラブとは、主として1950年代にアメリカで作られた名器のことを言い、アンティーク的な価値だけでなく今もなおツアープロの武器として、高い使用価値を誇っている”か、なるほどね。磨いたらツヤが出てきたぞ。木目も浮かび上がってきた。さすが名器だ」とクラブを必死で磨く一郎。
妻が帰ってきて「あら、それゴルフクラブじゃない」と言う。
「うん、ある人に勧められてね」と言う一郎。
妻は「それはよかったわ、やっと何かやる気になったのね。そうだ、私もゴルフ始めようかな?ちょっと貸してみて」と、手を出す。
「ダメダメ、これはダメなんだよ」と反対側に隠す一郎。
妻は「もう、ケチねぇ。すぐお夕飯にするわね」と台所に行く。
バー“魔の巣”で飲む喪黒と一郎。
「どうです?ゴルフの方は」と聞く喪黒。
一郎は「いやぁ、実に面白いもんですね。もう夢中ですよ」と言う。
喪黒は「そりゃ、よかった」と機嫌がいい。
「実は喪黒さん、あのドライバーなんですが、私に安く譲って頂けないでしょうか?なんだかプレイしているうちに自分のクラブが欲しくなったんです」と言う一郎。
「そうですか、あの“トミヤマ”をねぇ」と言う喪黒。
一郎はびっくりして「喪黒さん、知っていたんですか?どうしてそんな名器を私なんかに?」と聞く。
喪黒は「いいクラブを使えば、自ずといいゴルフができるものなんです。あなたにぜひともゴルフ好きになってもらいたくて、あのクラブをお貸ししたんです」と話す。
一郎は「喪黒さん、あれを40万でも50万でもいいので譲って下さい」と言う。
喪黒は「ほほぅ、よっぽど気に入ったようですなぁ。よろしい!そんなにあのクラブを愛してくれるなら、あのクラブあなたに差し上げましょう」と言う。
「え?タダで?くれるんですか?」と嬉しそうな一郎。
喪黒は「ただし、あなたに忠告しておきますが、クラシッククラブはあれ1本にして下さいよ。クラブへの愛情はあれ1本だけに注いでやって下さいね」と念を押す。
一郎は「は、はい」と返事をする。
ついに一郎は?
ゴルフ用品店に入り浸りの一郎は、気に入ったクラブを片っ端から買い集めていた。
いつの間にか、自分の部屋はゴルフクラブの店が開けそうくらい揃っていた。
クラブに囲まれていると、この上なく幸せなのだ。
ゴルフ用品店で「では、マクレガーターニーのM35です。それもめったに出ないシロモノですよ。それと、言いにくいんですが、次からは現金でお願いします。あなた、だいぶ無理なさってるんじゃないんですか?」と言う店主。
一郎は「余計なお世話です、無理なんてしてませんよ」とムキになる。
店主が「それならいいんですが」と言う。
一郎は、ふとウインドウに飾ってあるクラブに目がいき「これは?」と質問する。
店主は得意げに「パター作りの名匠ジョージロウが製作した中で、傑作中の傑作とされ1960年代、ジャック・ニクラウスがこれを武器として大活躍したことから、二クラウスのパターとしての幻の名器で値段のつけようがないと言われています。先日手に入れまして、店のステイタスとして飾ってあるだけで非売品ですがね」と言う。
一郎は興奮してきて「そんなこと言わずにいくらでも出しますから売って下さいよ」と詰め寄る。
店主は「いえいえ、いくら虫味さんの頼みでもこれだけは売れませんよ」と断る。
一郎は、がっかりして「そうですか」とため息をついて店を出る。
出たところに喪黒がいて驚く一郎。
2人は歩きながら話す。
喪黒は「あなた、私の忠告を無視しましたね?私はあなたに言ったはずです。クラシッククラブは、私があげた“トミヤマ”だけにしとくようにと。それなのにあなたは、あの店に通い詰めでクラシッククラブを何本も買ってますね」と言う。
「そうとも、私は深みにハマってしまったんだ。1本買うとまた別のが欲しくなる。これも喪黒さんあなたのせいだ。あなたが最初にもっと安物をくれていれば」と言い出す一郎。
喪黒は「おやおや、とんだとばっちりだ。私はゴルフは勧めましたが、クラブのコレクションを勧めた覚えはございませんよ」と言う。
一郎は「しかし、私はクラシッククラブが欲しくて欲しくてたまらないんだ」と言う。
喪黒は「そうですな、今さら後戻りはできません。虫味さん、どうせならもっと、徹底的にやって下さいな。ドーーーーン」と指をさす。
深夜、ゴルフ用品店に怪しい人影が・・・。
ウインドウを割り、非売品の“二クラウスのパター”を盗る何者か。
店主が見つけて必死で追いかけ、ゴルフクラブを投げて犯人にぶつける。
犯人を捕まえてみると「あ、虫味さん!どうして?」と驚く店主。
一郎は、「僕のジョージロウ・・・。」と目の焦点が合っていない。
それを歩道橋から見ていた喪黒。
「オーッホッホッホッホッホ、趣味は人間にとって欠かせないものです。しかし、あくまでも生活を脅かさない範囲で楽しんでもらいたいもんですなぁ。オーッホッホッホッホ」
感想
スペシャル版の第2弾、ゴルフにハマる夫婦の前編でした。
一郎さんは、無趣味だったんですが、ゴルフのクラシッククラブのコレクションにハマってしまいました。
喪黒さんが勧めたのは、ゴルフそのものなんですが、ゴルフには何の魅力も感じなかったようです。
体を動かすのが好きじゃなかったのかもしれませんね。
それと、男性は本能的に狩りをする生き物と言われています。
元々、狩猟本能があり、物を集めることや、コレクションすることを意識せずに行っている場合があるようです。
自分が欲しいものを、手に入れることで本能が満たされ男性の物欲の快感が刺激されるんでしょうね。
一郎さんは、初めて持ったゴルフクラブが、超有名な高級クラブだったことから、内部に眠っていた欲求に火がついてしまったんだと思います。
それが、最初は古びたクラブだったのに、自分が手を加えることによって、ツヤや木目がきれいに出てきて、自分の存在価値も見いだせたのが嬉しかったんじゃないのかなと思うんです
それまで、あまり人に必要だと思われてなかったみたいですものね(笑)
やっぱり、喪黒さんが一枚かんでいると幸せ街道まっしぐらというわけにはいかないようです。
次回は、スペシャル版の後編、今度は妻編です。
妻も、喪黒さんと約束をするんですが、究極の選択を迫られるようです。
悩むところですな~?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
このお話原作がありましてタイトルはめざめすぎた男です。夫のケース、妻のケースと分けずに夫の話はめざめすぎた男、妻の話はOB夫婦でよかったのにと思うのは自分だけでしょうか
カイサさん、コメントありがとうございます。
お返事、遅くなって申し訳ないです。
なるほど、確かにわかれてましたね。
うんうん、その方がしっくりくるかも。