タイトル:カードキャプターさくら『さくらカード編』ーさくらと過去とクロウ・リードー
放送局:NHK
アニメーション制作:マッドハウス
キャスト:木之本桜:丹下桜/ケルベロス:久川綾、小野坂昌也/大道寺知世:岩男潤子/李小狼:くまいもとこ/月城雪兎・ユエ:緒方恵美/木之本桃矢:関智一/木之本藤隆:田中秀幸/クロウ・リード:林一夫
視聴したVOD:U-NEXT(2019年09月05日時点では閲覧可)
クロウ・リードとは、いったいどんな人なのだろう?
これまで起こった不思議な事件は、すべてクロウ・リードが関係しており、さくらはクロウ・リードがどのような人物だったのか考えるようになります。
クロウ・リードという人を知るため、さくらは【戻】のカードを使用して過去へと向かうのですが、そこで見たのはケルベロスとユエが知らないクロウ・リードの真実だったのです。
さくらカード編でもっとも謎が多い人物、クロウ・リードの秘密に迫る第22話!
クライマックスに向け、一番大きな疑問が生まれることでしょう。
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あらすじ
【決めたこと】
暗い部屋の中で、エリオルが手紙をしたためていた。
それは何かを決意した証であり、同時に終わりが近いことを示していた。
「さくらさんの魔力はかなり強くなってきている。これならきっと…。」
【クロウ・リード】
雪が降る中、さくらは再び起こった不思議な事件を解決していた。
順調にクロウカードをさくらカードに変え、事件を解決していくさくらにケルベロスは「もしかしたら、さくらはクロウ以上の魔術師になるんとちゃうか?」と冗談交じりに話す。
「いや、まだまだだ。クロウの追いつくには、まだまだ遠い。」
「またお前は厳しいことを…。」
冷たく現実を突きつけたのはユエであり、そんなユエにケルベロスはうんざりとした表情を浮かべていた。
その言葉をきっかけに、さくらは改めてクロウ・リードについて考えるようになる。
深夜、自宅に戻ったさくらはなかなか寝付くことができなかった。
それに気が付いたケルベロスは、引き出しの中から顔をだし「どないしたんや?」と声をかける。
「ねぇケロちゃん。クロウさんってどんな人だったの?」
さくらはクロウ・リードについて、ほとんど何も知らないことを改めて悟ったのだ。
「ケロちゃんはクロウさんのこと思い出したりしないの?」
その問いに、「忘れられへんのは確かやな。」とケルベロスは答える。
しかし、ケルベロスの中でクロウ・リードという存在はすでに過去のものらしい。
「今はさくらがわいらの主や。」
けれどさくらには自信がなかった。
ケルベロスや小狼は魔力が強くなっていると告げていたが、ユエにはまだまだと言われ、不思議な事件に関しても、みんなの協力があってなんとか解決しているから不安なのだ。
「クロウさんだったら、そんなことないと思うの。だから本当に…私が新しい主でいいのかなって…。」
顔を俯かせてしまったさくらの元に、ケルベロスが飛んでいく。
「クロウはクロウ。さくらはさくらや。比べてもしょうがないし、比べられるもんでもない。」
そう言い聞かせ、ケルベロスはさくらに布団をかける。
そしてベッドの横にある窓の前に立ち、「あの日と同じや。」と呟いた。
「あの日って…?」
ベッドから問いかけるさくらに、「アイツが死んだ時のこと思い出したんや。」と告げる。
クロウ・リードが亡くなったのは、同じように雪がたくさん降る日だった。
それまでそんな素振りを一切見せなかったのに、突然、寿命が来たからお別れだ、と告げて亡くなったらしい。
「最後までわがままなヤツやったで…なんやまだ生きてて、今にもわいらをからかいに来るような気するわ。」
さくらは、クロウ・リードがまだ生きているかもしれない、というケルベロスの言葉に驚いて声を上げる。
「冗談や冗談。クロウはワイとユエがちゃんと看取ったんや。生きとるはずがない。」
「でも、じゃあどうして不思議なことが起きると、クロウさんの気配がするのかな?」
それに関しては、ケルベロスも考えていたようだ。
考えられるのは、死ぬ間際にクロウ・リードが何かをした可能性がある、ということだけだった。
そこでさくらはある決意を固める。
【戻】のカードを使用し、過去にいってクロウ・リードと直接話しをすることに決めたのだ。
翌日、そのことを小狼と知世にも告げる。
小狼は魔力の消費が激しい【戻】のカードを使うのは危険だと反対するが、ケルベロスより、月峰神社の桜の木を使えば大丈夫だろう、というアドバイスを受けているさくらの決意は固く、夕刻決行されることになった。
【約束】
空が茜色に染まる頃、バトルコスチュームに着替えたさくらは月峰神社にある桜の木の前に立ち、【戻】のカードを使用する。
「行ってくるね。」
さくらは見送るケルベロス、知世、そして小狼に声をかける。
しかし、最後まで【戻】の使用を反対していた小狼の表情は固いものだった。
さくらは小狼の前に歩み寄り、スッと小指を差し出す。
「私、絶対帰ってくるから。約束。」
小狼はようやく固い表情を崩し、さくらと指切りを交わす。
「また後でね!」
「ああ。」
さくらは小狼から離れ、再び桜の木の前に立って目を閉じる。
(お願い、私をクロウさんが亡くなる前の時間に連れてって。)
【過去の世界】
次にさくらが目を開けると、そこは色とりどりの花が咲いた庭だった。
「ここ…どこ…?」
さくらが庭を探索していると、すぐにケルベロスとユエの姿を発見する。
どうやら無事に過去の世界へ辿りつけたようだ。
「ケロちゃんとユエさん…何してるんだろう…?」
「待っているんですよ。」
2人の様子をこっそり覗いていたさくらに声をかけたのは、クロウ・リードだった。
「あ、あの、クロウさん!私…っ。」
さくらは必死に言葉を探すが、クロウはシーッと合図をしてケルベロスとユエの元に向かってしまった。
クロウは桜の花が咲かないと嘆いているケルベロスの為に、【花】を使って美しい桜を咲かせていた。
ケルベロスは「余計なことを。」と言っていたが、どこか嬉しそうで、ユエも幸せそうに微笑んでいる。
その光景をこっそり見ていたさくらは、少し寂しそうな表情であった。
突然さくらの目の前の景色が変わり、季節は春から夏に代わっていた。
ケルベロスとユエは木陰で眠り、クロウ・リードは読書をしていて、さくらは自分が未来からきた理由を話し始める。
不思議なことが起こるたびに、クロウ・リードの気配がすること。
それはクロウ・リードが何かしているのではないかと考えていること。
その問いに、「していると言えばしているし、していないと言えばしていないような…。」とはぐらかすような答えを返してきた。
さくらはその言葉の意味を問いかけようとするが、ケルベロスの寝言に邪魔されてしまう。
夢の中のケルベロスは、【泡】のカードで洗われているらしい。
「仲…いいんですね…。」
さくらはとても仲が良い3人の様子を羨ましく感じていた。
「あなたはどうですか?この子たちのことを好きではないんでしょうか?」
「大好きです!」
その問いにさくらはすぐに反論。
事実、ケルベロスも、ユエも、カードのことも、さくらは大切に想っているのだ。
「でも…でもやっぱり…私はクロウさんじゃないから…。」
その答えを聞いたクロウ・リードは立ち上がり、どこかへ向かって歩きはじめる。
「もう夏も終わりですね。」
クロウ・リードがそう呟くと、また景色が変わり季節が秋になり、雑木林の中にはさくらとクロウ・リードの2人だけになった。
「季節は当たり前のように移り変わって行きます。あなたは考えたことがありますか?その切なさを。」
クロウ・リードは優しげな笑みを浮かべたままさくらに問いかける。
「私は考えます。なぜなら、私は移りゆく季節を感じる落ち葉と同じですから。」
そう言って、クロウ・リードは姿を消す。
さくらはクロウ・リードの名前を呼びながら、雑木林の中を駆けていくと、いつの間にかどこかの屋敷に入り込んでいた。
「あっ…。」
(あれ…あの椅子って、確かエリオルくんの家にあったのと同じだ。)
「説明しろ、クロウ!!」
さくらが覗いていることに気付かないまま、ユエが声を上げる。
「言った通りの意味だよ。今日私はこの世を去る。」
さくらが見ているのは、クロウ・リードが亡くなる日の光景だった。
「あまり笑えない冗談だな。」
「残念ながら冗談ではないんだよ。」
「どうして!?」
突然、主の死を告げられたケルベロスとユエは信じることができずに動揺を隠せずにいた。
しかしクロウ・リードは穏やかな表情のまま「寿命だよ。」と答える。
「全ての生き物に等しく終わりはやってくる。だから、私も準備をしなければ…。」
クロウ・リードは、自分がこの世を去ったあとに、守護者とカードの主になるべき人のための準備をすると告げた。
「他の主などいらない!」
「ではユエが決めればいい。その人が主として相応しいかどうか…。」
「相応しいヤツなんかいない!!」
ユエは腹の底から声を上げて否定するが、クロウ・リードはそのままケルベロスに視線を向ける。
「ユエだけが決めたのでは不公平だな。候補を決めるのはケルベロスにしよう。」
「本気なのか…?」
ケルベロスとユエは、本当にクロウ・リードの死を悟る。
「ユエとケルベロスとクロウカードは、私が持てる力と心をすべて注いで創った者たちだ。だからこそ私が逝ったあとも、新しい主の元で幸せに過ごしてほしい。」
それはクロウ・リードが残した最後の願いであった。
再び目の前の景色が変わり、以前クロウ・リードと対面した星の道にさくらは立っていた。
そしてさくらの背後に、クロウ・リードが現れる。
『季節が絶え間なく移り変わっていく様に、人もまた、移りゆくものです。それがこの世に生きる者の正しい姿です。』
「ケロちゃんとユエさん…どうなるの…?」
『だから私は、貴方に新しい主になってもらいました。本当に嬉しく思っていますよ。』
「でも私じゃ…。」
『いいえ、あなたなら大丈夫です。あの子たちをよろしくお願いします。ね?さくらさん。』
「私じゃだめです!!」
「だって私、クロウさんにはなれないもん。」
過去を知ったさくらは、ケルベロスとユエ、そしてクロウカードたちがどれだけクロウ・リードを愛していたか知ってしまった。
さくらはクロウ・リードに負けないくらい、守護者もカードたちのことも大好きだからこそ、彼らがかつて愛した主にはなれないと考えてしまったのである。
「私はクロウさんじゃない…。」
泣きじゃくるさくらとクロウ・リードは視線を合わせる。
『それは当たり前のことです。あなたはあなたであって、決して私ではありません。ですから、あなたはあなたの時間を精一杯生きればいいのです。』
クロウ・リードは、過去は変えられないけれど、未来はいつもさくらの傍にあると諭した。
そして再び景色は変わり、最初にクロウ・リードと出会った庭園が現れる。
そこは雪で覆われていたが、春の息吹がもうすぐそこまでやってきていた。
『さぁ…冬ももう終わりです。』
クロウ・リードがそう言うと、雪が解けだし、花々が美しく咲き始め、桜の木に花が咲くころにはクロウ・リードの姿は見えなくなってしまっていた。
『大丈夫、私は私。さくらさんはさくらさんなのですから。あなたには、あなたにしか描けない未来があるのですから。』
【対峙】
過去から戻ったさくらが、桜の木の中から現れる。
さくらは駆けよってきたケルベロスたちに、クロウ・リードに会えたけれど、不思議な事件については聞けなかったと報告。
「あれ…でもなんでクロウさんたち、エリオルくんの家にいたんだろう…?」
さくらはクロウ・リードが座っていた椅子のことをふと思い出したのである。
「エリオルってさくらの同級生のか…?んなアホな!クロウが死んだんはな!!…あれ??」
クロウの死を看取ったと話していたケルベロスだったが、クロウ・リードの死に際のことをちゃんと記憶していなかった。
「ユエさんも、エリオルくんの家行った事があるのに、何も言ってなかったよ?」
その言葉を聞き、小狼にある仮説が思い浮かんだ。
「記憶が消されている!」
「でも誰が…。」
「クロウ・リードの仕業ですよ。」
さくらたちに声をかけたのは、月峰神社の鳥居にたったエリオルだった。
「エリオルくん!?」
「お前、いったい…!?」
突然現れたエリオルに、さくらたちは目を見開く。
「私の現世の名はエリオル。そして前世の名はクロウ・リード。」
感想
前に持ち主がいるっていうのは、なかなか複雑だなと思うお話でしたね。
物でもそう感じるんですから、意志を持つ者を受け継いださくらには大きなプレッシャーがあったのではないでしょうか?
なにせ前の持ち主は稀代の魔術師クロウ・リードで、さくらは魔力があるだけの小学生です。
しかも守護者の一人であるユエは、今でもクロウ・リードを大切に思っているのですから、辛いなぁって見ていて思いました。
ちなみにクロウ・リードの最後は、原作では【星の道】でエリオルと対峙した後、夢の中で知るようになっています。
さくらは夢の中で、クロウ・リードが別れを告げる場面を見るだけなので、アニメのように直接クロウ・リードと話しをすることはありませんでした。
さらに原作では、守護者とカードの幸せを祈った後、ユエとケルベロスをカードの表紙に封印してしまいます。
2人はクロウ・リードの最後を看取ったと言ってましたが、ここから記憶は書き換えられてしまっていたのです。
そして原作では2人をカードに封印したあと、原作の最終回に繋がる重要な儀式をクロウ・リードが執り行うのですが、それについてはエリオルとの対決が終わった時にお話ししようと思います。
さて、ついにさくらの前に現れた黒幕!
その正体は仲良くしていたはずの柊沢エリオルだったのです。
さくらのショックは計り知れないものでしょう。
はたしてエリオルの目的とは、いったい何なのでしょうか?
次回をお楽しみに!
カードキャプターさくらシリーズを見るならU-NEXTがオススメ!
配信中のシリーズ
・カードキャプターさくら クロウカード編(全46話)
・カードキャプターさくら さくらカード編(全24話)
・カードキャプターさくら クリアカード編(全22話)
U-NEXTを詳しく知りたい方はこちら ⇒ U-NEXTの無料お試しから月額料金、登録・解約手順
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