タイトル：「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第4話
放送局：TBS系列
キャスト：大平透、島田彰など
視聴したVOD：dTV（2018年7月31日までは視聴可）

前回は、なかなか友達ができずに寂しい思いをしていた男の話でした。
喪黒に女性を紹介してあげますと言われ、有頂天になる青井。
観葉植物と金魚の世話も忘れ、会ったこともない純子さんという女性のことしか考えられなくなります。
デートの約束をし、会いに行くと愛しい純子さんは、人形でした。
しかも、痴漢と下着泥棒に仕立て上げられ逮捕されてしまうのでした。
今回は、家と妻子がある一見幸せなサラリーマンの、心の奥にある欲望を暴くというお話です。
喪黒は、その欲望を暴き出してどうするのでしょうか？

「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第4話のあらすじです。

『笑ゥせぇるすまん』配信先一覧
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※配信状況は2020年3月26日（木）時点のものです。

あらすじ第4話　化けた男

目をつけられた磯部

今日のお客様は、磯部錦一、36歳。

磯部は、大きな家に暮らし優しい妻と可愛い娘がいるサラリーマン。
今日も妻子に見送られて、家を出る。
その横を喪黒福造が通りかかる。
いつものように、雑誌を買って電車に乗る磯部。
電車で雑誌の“忘年会でどんちゃん騒ぎ”という記事を読んでいると、後ろからそれを覗く喪黒。

磯部の出社風景を、じっと見る喪黒。
退社時も、待ち伏せし同じ電車に乗る。
帰りの電車でも、雑誌の“夜のプレイお好み次第”という記事を見る磯部をのぞき見する喪黒。
それに気づいた磯部は、慌てて“首相退陣か？！”のページに変える。
翌日の朝も磯部が雑誌を買っていると「よくお会いしますねぇ」と、喪黒に声をかけられる。
気味が悪い磯部は、「ええ」とだけ答えると足早に立ち去る。
その日の帰り、電車で雑誌を読んでいる磯部は、辺りを警戒する。
誰もいないとわかりホッとするが、駅を降りて改札を出た瞬間、喪黒が目の前に現れびっくりする。

「こんばんは。私、喪黒福造と申します。どうです？ちょっと私に付き合ってもらえませんか？」と言って名刺を出す喪黒。
断る磯部を無理やり“魔の巣”に連れて行く。

アバンチュール

「ここまで来たんだから、1杯いいじゃないですか、磯部錦一さん。実は私、セールスマンなんです」と言う喪黒。
本名を言われた磯部は「じゃ、僕に何か売りつけるつもりなのか？」とくってかかる。
喪黒は「そうです。でもお金は1円も頂きません。あなたに今一番必要なもの、それはアバンチュールです。」と言う。

磯部は「バカな！私はそんなものほしくない」と否定する。
「あなたは、一見満ち足りた生活を送っていらっしゃいますが、心の奥底では刺激を求めているのです。でもあなたは実行に移す勇気がない、だから週刊誌で気を紛らわせているのです」と言う喪黒。
磯部は「失敬な」と怒って帰ろうとする。
喪黒は「磯部さん、あんまり欲求不満をため込むと、人間どんな行動に出るかわかりませんよ。今のうちにちょっとだけ冒険をしてフラストレーションを剥がしたらどうです？ホーッホッホッホ」と脅す。
喪黒の提案は、変装をして違う自分になってアバンチュールを楽しむことだった。

別人になる？

翌日会社が終わると、喪黒に渡されたカツラとサングラス、付けボクロをしてキャバレーに行く磯部。
1度行くと気が大きくなり、それからは毎晩のように妻に嘘を言ってキャバレーに入り浸る。

磯部錦一じゃないと思うと、立ちションも平気でできる。

猫や通行人にも、文句を言って「あー愉快愉快、まるでハイド氏になった気分だ。磯部錦一みたいなヤツが逃げて行く」と大笑いする始末。

そんな時、喪黒に会い、バー“魔の巣”へ行く。
磯部は「喪黒さんに感謝してます、毎日が楽しくてしょうがない」と言う。
喪黒は「それじゃ、変身した方にもちゃんとした生活の基盤を作ってはどうです？1人で2人分の生活を送れますよ」と持ち掛ける。
「ええ？」と思いがけないことを言われ、驚く磯部。

喪黒は、地図を差し出し「もし、あなたがその気なら、もう田辺順吉の名前で部屋を借りています。さ、行ってみて下さい。ドーーーン」と指をさされる。

私がここを通らなければ

磯部は、喪黒に渡された地図を頼りにアパートへ行く。
そこには、4人の子供と女がいた。
「部屋を間違えました」と出ようとする。
子供達が「父ちゃん、お帰り」と寄ってくる。
女は「お前たち、父ちゃんは疲れてるんだよ。もう寝なさい」と、子供を向こうの部屋へ行かせる。

女は磯部にビールを飲ませると、急に色気を出し磯部と一夜を共にする。
外で、部屋の電気が消えるのを見ていた喪黒は「ホーッホッホッホ」と笑う。
そのまま、田辺順吉としての生活を選んだ磯部。

「パパ、一体どこへ行っちゃったんでしょうね？」
磯部家の前で、妻と子供が帰らない磯部錦一の帰りを待っている。

その前を喪黒が通り過ぎる。
「そのうち、田辺順吉の生活が嫌になったらまた戻ってくるでしょう。もしもあの時、磯部家の前を通らなかったらと思うと胸が痛みます。オーッホッホッホッホ」

感想

喪黒さん、なんで真面目な人を、悪の道に誘うかな～？
欲求不満がたまると、痴漢をするようなこと言っていたけど、磯部さんはそんなことやらないかもしれないし。
人間誰しも、今の生活に満足している人は、そうそういないとは思いますが。
普通に見える人でも、ちょっとした願望は必ずあるでしょう。
それをいちいち言っていたら、きりがないですよね。
だから、諦めてしまっているところも確かにあるでしょう。
私も、もちろんありますよ。
一度でいいから1人暮らしがしてみたかったなぁとか、もうちょっとこの家が広かったらなぁとか…。
ま、些細なことですが、今となっては無理なことなので、あきらめています。
絶対に、喪黒さんの世話にはなりたくないです。
どんな悲惨なオチが待っているか、わかりませんからね（笑）
喪黒さん、最後の言葉「もしも、私があの家の前を通らなければと思うと胸が痛みます」って、痛んでないでしょ。
絶対面白がってますよね。
“アバンチュール”という言葉も、今は使っている人を見たことありません。
久しぶりに聞きました。

磯部さんの奥さんと子供が、可哀そうでしたね。
生活費とか、どうしてるんでしょうか？
給料は、振り込みなんでしょうか？（笑）
磯部さん、早く目を覚まして元の家に帰ってほしいですね。

次回は、高層ビルの望遠鏡からあるものを見てしまう男のお話です。
男は、一体何を見たんでしょうか？