タイトル:「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第1話
放送局:TBS系列
キャスト:大平透、柴田秀勝など
視聴したVOD:dTV(2018年7月31日までは視聴可)
謎のセールスマン、喪黒福造が現代人のちょっとした願望を叶えてくれます。
しかし、他人を救うふりをして実は地獄へ突き落すというオチが待っています。
その時に必ず指を差して「ドーーーン」と言いますよ。(笑)
藤子不二雄Aによるブラックユーモアなアニメです。
第1話は男らしく頼もしい男のお話です。
それでは「笑ゥせぇるすまん【デジタルリマスター版】」第1話のあらすじです。
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あらすじ第1話 たのもしい顔
男らしい頼母部長
“私の名前は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのせぇるすまんじゃございません。
私の取り扱う品物は、心、人間の心でございます。
この世は老いも若きも、男も女も心の寂しい人ばかり。
そんなみなさんの、ココロのスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭も頂きません。
お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
オーホッホッホッホ”
さて、今日のお客様は“頼母雄介”(たのもゆうすけ)。
3人のサラリーマンが夜の街を歩いている。
「頼母部長、部長はどうしてそんなにモテモテなんですか?」
「ああん、そのハードな横顔がしびれちゃう」
と、部下の男2人が付きまとっている。
頼母は「俺はそんなこと知らん」とクールに突き放す。
頼母は、バー“魔の巣”でタバコを吸いながら、ウイスキーを飲んでいる。
部下の男たちは「部長、いつもクールですけど、一体何を考えているんですか?」と聞く。
部長の隣にいたホステスが「どうせ奥さんの事でしょ?もう憎らしい、ツネツネしちゃうから」と言って、部長を通り越して部下の腰をつねる。
部下は「痛ーい、何で僕が?」とぶっ倒れる。
「いくら憎くても、頼母さんをつねるなんて出来ないわ」と言うホステス。
ホステスは部長の腕にしがみつき「頼母さんの奥さんが羨ましいわ」と甘える。
頼母は立ち上がり「さて、私はこれで失敬する」と帰ろうとする。
部下は「部長、もう少しいいじゃないですか?」と言う。
頼母は「君たちはゆっくりしていきたまえ」と言ってさっそうと出ていく。
ホステスは「はぁー、引き際まで鮮やかだわ」とうっとりする。
喪黒登場
店を出た頼母は、路地裏へ行くと急に苦しくなって目がまわり、立ち止まる。
「もしもし、どうしました?」と声をかけたのは喪黒福造。
頼母は「い、いえ、何でもありません」と行こうとするが、歩けず喪黒に肩を借りて公園に行く。
「どうです?少しは良くなりましたか?」と喪黒が聞く。
頼母は「とんだご迷惑をおかけしました」と謝る。
喪黒は「いえいえ、気分の悪い時はお互い様です。もっと、もっと、もっとお吐きなさい」と言って、頼母の背中をさすってやる。
頼母は「私はどんなに飲んでも乱れない男だと思われてるんです。私も見栄を張って、ストレートをガブガブと飲んでしまって。酒だけじゃない、私は全ての事で頼もしい男だと思われているんです。他人には、よほど頼もしく見えるんでしょう。子供の頃からこの顔のおかげで、期待をされて育ってきました。現在に至るまで、家族、友人、会社の連中にいつも頼りにされてきました。私を頼ってくる人間はたくさんいるけど、私が頼れて甘えられる人物なんてどこにもいないのです」と嘆く。
喪黒は「人を頼るより頼りにされる方が何倍もつらいものです。今のままでは、精神のバランスが崩れてしまうでしょう。あなたが安心して甘えられる人を紹介しましょう」と言う。
頼母は「本当ですか?」と聞く。
喪黒は「ええ、紹介料はただで結構です。オーホッホッホッホ」と言って立ち去る。
1度は蹴ったが
頼母の家。
母親が「お前は近所でも頼れる男だと言われて、自慢の息子だよ」と言う。
息子が「パパ、日曜日、ディズニーランドだよぉ」と甘える。
妻が「あなた、今夜は早く帰っていらしてね。昨日の上着にこの名刺が入っていましたけど」と名刺を渡す。
頼母は「あ、昨日の親父か、これはいらん。捨てていい」と言う。
頼母の会社。
「部長、ご面会です」と女子社員が来る。
応接室へ行くと「オーホッホッホッホ。昨日はどうも頼母さん」と喪黒福造だった。
頼母は「ご用件を簡単に仰って下さい」と言って煙草を吹かす。
喪黒は「昨夜、お約束した件でして、あなたが頼れて甘えられる人物を見つけました」と言う。
頼母は「君、私が何を言ったか知らんが酔っぱらったたわ言に過ぎん。ははーん、わかったぞ。君は私に女をあてがいそれをネタに恐喝する気だな?」と言って喪黒を指さす。
「おやおや、こりゃひどい誤解だ。仕方ありません、とりあえず帰りますが、もし気が変わったらさっきの名刺の裏を見て下さい。先方の連絡先が書いてありますから」と言って、帰っていく喪黒。
「頼母部長、奥様からお電話です」と女子社員が言う。
電話に出ると妻が「あなた、お母様ったらひどいのよ」と、義母からひどいことを言われたと訴える。
「そんなことで会社に電話するんじゃない」と叱る頼母。
妻は泣きながら「だって、あんまりなんですもの」と言う。
頼母は「わかった、その話は帰ってから聞く」と答える。
「本当に早く帰って来て下さいね」と念を押す妻。
イラついた頼母は「わかったったら!」と怒鳴る。
部下が血相を変えて入って来る。
「部長、営業の田村がすぐそこで会社の車ぶつけちゃって。相手が怖いトラック野郎なんでちょっと来てほしいと」と言う。
頼母は「バカ!そんなことくらい、君らで始末しろ。何でもかんでも俺の所に持ち込んで来るな!」と頭を抱える。
心の叫び
バーで飲む頼母。
「もう1杯」と言う。
ホステスが「まぁ、そんなに飲んで大丈夫ですか?」と心配する。
頼母は「ストレートの5杯や6杯で酔っぱらうものか」と言う。
ホステスは「でもぉ、頼母さんのお体が心配で、だってお体壊したら甘えられなくなるわ」と、頼母の肩に寄りかかる。
頼母は、立ち上がり「やめろ!俺に寄っかかるなー」と、叫んで夜の街に出る。
千鳥足の頼母は「どいつもこいつも、寄っかかってきやがって、俺だって寄っかかりたいんだよー」と叫び、喪黒に言われた名刺の裏を思い出す。
とあるアパートの前に行く頼母。
喪黒が待っていた。
「よくいらっしゃいました、頼母さん。気分をゆったりさせて、素晴らしい女神を紹介してあげますよ。ドーーンッ」と頼母を指さす。
喪黒に案内された部屋へ行くと、金色に輝く観音様がいて「おいで、坊やおいで」と言って甘えさせてくれる。
頼母は「いい気持ちだ、まるで雲の上にいるみたいだ」と、安心して観音様の膝に甘える。
喪黒は、頼母の妻子をタクシーに乗せて「今、ご主人は療養されています」と言う。
妻は「療養?主人はどこも悪くないはずですが」と言う。
喪黒はアパートに連れて行き「いいえ、もう少しで手の施しようがなくなるところでした。では、私はこれで」と立ち去る。
妻が「失礼します」とドアを開ける。
なんと、そこには全裸で観音様に似たおばさんに甘えている赤ちゃんのような頼母の姿があった。
「オーホッホッホッホ。あの光景を見て、頼母さんの本当の心を理解できるか、嫌悪の情をもよおすか、頼母家の幸せはそれ次第ですなぁ、オーホッホッホッホ」
感想
喪黒福造、めちゃめちゃ面白いキャラです。
1度見始めると、ついつい次回も気になって見てしまうようなアニメだと思います。
今回の頼母雄介さんは、とても硬派は男性でした。
古き良きニッポン男児という感じですね。
今回の頼母部長の顔、芦田伸介に、似ている顔だそうです。
若い人は知らないでしょうね。
私も、最盛期は知りません、いや本当です(笑)
顔も検索して、やっとわかったくらいですから。
「あー」という感じで何となくわかるというか。
頼母さんの奥さん、昭和のお母さんです。
上品なしゃべり方、嫁姑問題に悩んでます。
昔の漫画のお母さんって、みんなこんな感じでした。
髪はアップにしていて、エプロンをしている。
「パーマン」とか「オバケのQ太郎」とかに出てくるお母さんもこんなでした。
喪黒福造さんの顔も、インパクトがあり、1度見たら忘れられない顔ですよね。
この顔からあの笑い方「オーホッホッホッ」が出て来るとは、よく考えましたよ。
最後の衝撃的なシーン、妻はどう思ったんでしょうね?
廃人のように赤ちゃん化してしまった頼母さん、このままこの汚部屋で暮らすのか、妻に理解されてほどほどに頼れる男として普通の生活が送れるのか、この後のことはわかりません。
さて、次回はイージードライバー、なかなか車の運転免許が取れない男のお話です。
無事に運転免許が取れるんでしょうか?

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
ゲーム版やアニメコミック版だとあまり頼りにされるのは疲れるものですという最後のコメントが追加されています。この話の真理をつくコメントですよね。
カイサさん、コメントありがとうございます。
ほんとですね。
はじめまして。懐かしいアニメのまとめに嬉しくなり、感想など書かせていただきます。ちなみにリアルタイムで見た世代です。
初っ端に来たのは嫌がらせ回ですねえ・・・w
ある意味喪黒の代表的なパターンを最初に持ってきたという事でしょうか。
この回の前に第0話的なものがあり、例のバーである客に自己紹介する喪黒。その彼は喪黒の提案を蹴って自宅に戻ることで難を逃れましたが、
話に乗ってしまったらこんなことになる・・・そんな効果を狙ってのことかもしれません。
とは言え、今回のお客様本人は満足したでしょうねえ。もっとも、喪黒に会う前にいくらでも甘えられる環境を自力で見つけ出すことは
可能だったかもしれませんが・・・・
にしきさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
私も、子どもの頃見てました。(笑)
子どもの頃は、大きな口で笑うところがちょっと怖かったのを覚えています。
お客さまも、結構悲惨な結末を迎えることが多いですよね。
頼母さんは、満足できてよかったです。
その0話、ちょっと覚えています。
ありましたね~。