カードキャプターさくら『さくらカード編』第18話のあらすじ・ネタバレ・感想～胸がキュンキュンする～

カードキャプターさくら『さくらカード編』第18話のあらすじ・ネタバレ・感想～胸がキュンキュンする～

2018.04.24
ファンタジー

タイトル：カードキャプターさくら『さくらカード編』ーさくらと吹雪のスキー教室ー
放送局：NHK
アニメーション制作：マッドハウス
キャスト：木之本桜：丹下桜／ケルベロス：久川綾、小野坂昌也／大道寺知世：岩男潤子／李小狼：くまいもとこ／月城雪兎・ユエ：緒方恵美／木之本桃矢：関智一／木之本藤隆：田中秀幸／クロウ・リード：林一夫
視聴したVOD：U-NEXT（2019年09月05日時点では閲覧可）

さくらたちは修学旅行のため、雪山を訪れます。
日中はスキー教室を楽しみ、夜は奈緒子の提案で怖い話をすることになりました。
恐い話が大嫌いなさくらは、エリオルが話す【雪女の怪談話】でとうとう悲鳴をあげてしまいます。

そして翌日、スキーが上達したさくらは上級コースへ向かいます。
しかし突然、昨日聞いた【雪女の怪談話】を彷彿とさせる吹雪が発生し、さくらは雪の中で身動きが取れなくなってしまったのです。

旅行といえば、怪談話！
怖い話は私も苦手なので、さくらちゃんの気持ちがすごくわかる第18話です。

※怖い話とは書きましたが、そこまで怖くはありません（笑）

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『カードキャプターさくら』さくらカード編配信先一覧
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※配信状況は2020年1月28日（火）時点のものです。

前回のあらすじをチェックするならこちら

カードキャプターさくら『さくらカード編』第17話のあらすじ・ネタバレ・感想～温水プールいってみたい！～

https://vod-halloffame.com/anime/15703.html

1 あらすじ
2 感想

あらすじ

【修学旅行】

修学旅行で雪山を訪れたさくら。
初めてのスキーで戸惑いつつも、持ち前の運動神経の良さでなんとか滑れるようにまで上達していた。
ちなみに知世とエリオルは、スキー経験者だったらしく、華麗な滑りを披露している。

「う、うわぁぁぁぁっ！！止めてくれーっ！！」

さくらが知世やエリオルと話しているところに、叫び声を上げながら小狼が突っ込んでくる。
彼はさくらと同じくスキー初体験で、上手く止まることができず半泣き状態だった。
幸いさくらたちにぶつかることはなかったが、小狼の進行方向には大きな樹がそびえ立っている。
「危ない！」とその場にいた全員が悲鳴を上げる中、エリオルが輪を抜けて飛び出していき、間一髪のところで小狼は救出されたのである。

「大丈夫ですか？」

倒れた小狼に、エリオルが手を伸ばす。
しかし小狼はライバル視している人間に、救われたことが悔しかったのか、その手を取らず歯を食いしばっている。

「今はまだ、経験が足りないだけです。あなたならきっとできるようになりますよ。スキーも、それ以外も。」

「前にもそう言ったな…それってどういう意味だ！！」

小狼は立ち上がり、掴みかかる勢いで意味を尋ねるが、結局エリオルは微笑みを浮かべるだけで何も答えることはなく、その後さくらたちがやってきたので、話はうやむやのまま終わってしまった。

【怖い話】

夜になり、ホテルに戻ったさくらたちは、奈緒子の提案で怪談話をすることに。
お約束の展開にガタガタ震えだすさくらを置いて、奈緒子に話を振られたエリオルが【雪女の怪談話】を語りはじめる。

冬の雪山。
先ほどまで晴れていたのに、急に天候が悪化し、山から冷たい風が吹いてくる。
その風がさらに激しくなると、雪女が現れる。

という内容の怪談話であった。
話が終わった時、小狼が「もう寝よう。」と言って、各々部屋に向かうように声をかける。
その途中、エリオルがさくらを引きとめて、「怖い話が苦手なら言ってくださればよかったのに。」と声をかける。
その話の流れで、さくらはエリオルに苦手なモノはないか、と尋ねる。

「ありますよ。」

その声は、普段のエリオルとは少し違っていた。

「なに？？」

「……内緒です。」

そう答えたエリオルの声は、いつもと同じで、優しそうな笑みを浮かべ、その後スッと視線を雪山の方に向けていた。

【夜】

消灯後、さくらはベッドの中で何度も寝返りを繰り返していた。
エリオルから聞いた怪談話が頭をよぎり、眠れなくなってしまったのである。
止む負えず、さくらは大広間の方に向かうことに。
するとそこには、暖炉に当たりながらぼんやりしている小狼の姿があった。

「さくら…。」

「なあに？」

「え？」

暖炉の炎を見つめていた小狼が、ゆっくりさくらの方に振り返る。
さくらは気が付いていなかったが、いるはずのないさくらが目の前に現れたことで、小狼の心中は大荒れであった。

「な、なんだ。」

小狼はその動揺を悟られるように、顔をゆっくり背ける。

「わ、私が聞いたんだけど…？」

その様子には、さすがに苦笑いだった。
その後2人は、暖炉の火にあたりながらゆっくり話をすることに。
さくらは先ほど、小狼が怪談話を遮ってくれたことへのお礼を告げる。
小狼は恥ずかしくなり、「別に。」と言って顔をそむけると、さくらがクスクスと声を上げて笑い始める。

「小狼君っていっつも、別に、って言うけど、でも本当はそうじゃないんだよね。」

「な…何でそう思うんだ？」

「わかるよ。小狼君、優しいもん。」

好きな人に告げられた言葉に、小狼は動きを止める。

「あ！！」

その時、さくらが何かを見つけて走りだす。
そこには大きな窓があり、空からきれいな雪が降ってきたのである。
さくらは小狼を誘い、2人で少しだけテラスに出てみることに。

「わぁ～…！！」

小狼はテラスをくるくる回りながらはしゃぐさくらに、すっかり心奪われていた。
ふと、さくらがテラスの隅にある熊のオブジェに視線を向け、小狼が作ったテディベアのことを思い出す。
小狼はさくらと同じく、雪兎にテディベアを渡すと思っていたので、「雪兎さん、受け取ってくれるといいね。」と言葉をかける。

「違う。違ったんだ。」

小狼は、自分が雪兎に惹かれていた理由を話し、本当に好きな人は別にいることを告げる。

「誰…？」

「………俺が本当に好きなのは…。」

小狼は、隣にいるさくらに視線を向ける。

「好きなのは！！」

「ごめんね！」

「えっ！？」

「私なんかが聞いちゃ、だめだよね。」

そう必死に謝るさくらを見て、小狼は重いため息を吐きだした。
結局、小狼は思いを告げることができないまま、1日が終了したのである。

【時ータイムー】

翌日、すっかりスキーが上達したさくらと小狼。
さくらは小狼を誘って中級コースへ向かおうとするが、断られてしまう。
知世も休憩がてら、降りてくるさくらの撮影がしたいらしいので、さくらはエリオルと一緒に中級コースに向かうリフトに乗ることに。

しかしリフトに乗っている途中、雪がどんどん降ってきた。
さくらはふと、昨日エリオルが話していた【雪女の怪談話】を思い出してしまう。

「視界が悪いと危ないので、そのまま下りのリフトに乗せてもらいましょう。」

「う、うん…。」

雪は吹雪に変わり、さくらたちに襲い掛かる。
さくらたちは急いで下山しようとするが、なぜかリフトの管理室には誰もおらず、下りのリフトに乗ることすらできなくなってしまっていた。

（晴れてたのに…急に曇って…雪が降って…その雪が激しくなると…。）

さくらは背後にそびえる雪山に視線を向ける。

「雪女が…。」

「ほえぇぇぇっ！！」

さくらは思わず悲鳴を上げて座り込む。
その反応に、さすがのエリオルも謝罪の言葉を述べる。

「あんな話、しなければよかったですね。」

「ううん。私が怖がりだからいけないの。」

しかし、ますます雪は強く吹雪始め、さくらたちの耳にゴゴゴッと地割れのような音が届いた。

「雪崩！！」

「早く逃げないと…っ。」

エリオルはそう言うが、さくらたちの周りに逃げ道はない。
加えて雪崩の進行方向には、みんなが宿泊しているロッジがあるのだ。

（なんとかしなきゃ…、でも傍にはエリオル君が…っ。）

さくらはどうやって魔法を使おうか、懸命に考える。
そしてある可能性に賭けることにした。

「さくらさん！！」

「ちょっとそこで待ってて！」

さくらはエリオルをリフト乗り場に置いて駆けだす。
そして離れた場所で、【時】のクロウカードを取り出した。

「クロウの作りしカードよ。古き姿を捨て、生まれ変われ。新たな主、さくらの名のもとに！タイム！！」

さくらは【時】を使って、その場の時間を停止させる。
そして【翔】を使い雪崩の近くに降り立ったのだが、【時】は魔力の使用量多いため今にも気を失いそうであった。

「タイムで止まってるうちに…この雪崩…早くなんとかしなきゃ…。」

さくらが取り出したのは、【火】のカード。

「ファイ…ア…リー…。」

しかし魔法は発動せず、さくらはその場で倒れ込む。
それと同時に、術者の意識が途切れた為、止まっていたはずの時間が動き始めた。

さくらの体に、雪崩が襲い掛かろうとした瞬間。

エリオルの杖が振り下ろされ、雪崩は綺麗さっぱり消えてしまった。
眠ってしまったさくらの元にエリオルは膝をつき、そのまま彼女を抱き上げる。
その表情は、とても満足げなものだった。

一方、吹雪が止んだコテージ前では、先生たちが下山してこないさくらたちを心配していた。
しばらく待っても帰ってこないので、先生が探しに行こうとした時、ふらふらになったさくらと、それを心配そうに見つめるエリオルがゆっくりスキーで降りてきたのである。

「大丈夫か！？」

「うん…。」

慌てて駆け寄る小狼を安心させるようにさくらは微笑むが、すぐにその場に座り込んでしまった。

「疲れているようです。早く部屋で休ませてあげてください。」

エリオルの言葉で、小狼はさくらを背に負ぶってコテージに向かって歩き始めた。

「僕が苦手なのは、あなたを悲しませることなんですが、もうしばらくの間は仕方ないですね。」

小狼に背負われ、眠り続けるさくらを見つめながら、エリオルは小さな声で呟いた。

感想

クロウカード編もさくらカード編も、子供の時から今にかけて、何度も視聴しているはずだったのですが、初めて全く覚えていない話に出会いました。
原因はすぐに明らかになりましたけどね（笑）
私は、小さいころから怖い話が大嫌いで、この話も自然と避けてしまっていたようです。
現在も怖い話は嫌いですが、第18話で出てくるような怖い話であれば、避けずに見ることができました。

さて、第18話では大人なエリオルを垣間見ることができましたね。
第17話の最後でもそうでしたが、彼は自分の目的を果たすために手段を選ばないように見えて、実は周りの人に気を配っている子であることがよくわかります。
クロウ・リードとして、大人として、周囲の人を巻き込んだとしても、怪我をさせたり、トラウマを植え付けるようなことをしてはいけないと思っているのか、柊沢エリオルとして、友だちを悲しませたくないと思っているのか、それは定かではありません。
ただ一つわかるのは、自分の目的のために、必要以上の犠牲は出さないという気持ちがあるくらいでしょうか？
また彼の新たな一面を見つけたような気がしますね。

次に、お待ちかねの胸キュン展開です。
ここ数話はさくらと小狼が2人きりになるシーンがあまりなく、モヤモヤしていたので、第18話では胸の鼓動が止まりませんでした（笑）
クロウカード編で初めて小狼が登場した時、ここまで表情豊かな子になるとは想像できませんでした。
冒頭のスキーシーンもそうですし、暖炉の火に当たっている時の表情や、告白を断られたと勘違いしたシーンの小狼の表情は必見です！
原作でも見ることができない顔ですよ（笑）
残念ながら小狼の告白は未遂に終わってしまいましたが、想いを告げるその日まで、ヤキモキする小狼を楽しみたいと思います。