今日はさくら、知世、小狼、苺鈴、それからケルベロスとおでかけです。
皆でショッピングをしたり、食べたり飲んだり、ゲームをしたり、映画を見たり、充実した1日を送っています。
しかし、その道中、不思議なことが起こるのです。
ゲームセンターでは、知世は大勢のさくらに囲まれる幻を見たり、小狼は不思議な映画を見る幻を見たりします。
そしてさくらも、同じように不思議な幻を見ます。
苺鈴の希望で訪れた東京タワー、そこに絶対いないはずの桃矢と雪兎。
それから東京タワーの外に佇む自分自身を。
知世と小狼が見た幻は、心の奥にある願望のような気がしますが、さくらが見た幻はこれから訪れる未来なのでしょうか?
さっそく本編を覗いてみましょう。
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あらすじ
【蝶】
学校がお休みの日、さくらは知世、小狼、苺鈴の4人+ケルベロスで遊びに来ていた。
さくらと知世は、小狼を引き連れてはしゃぐ苺鈴を微笑ましそうに見つめていた。
「ねぇ、あなたたち!そんなところに立ち止まっていないで、早く早く!」
苺鈴に呼ばれ、さくらと知世も先を行く2人の元へ駈け出す。
その背後に、まるでさくらたちを追いかけるような青い蝶に気づくことはなかった。
【白昼夢】
町を和気あいあいと散策した4人は、苺鈴が見たい映画があると言うので映画館へ。
しかしその前に、ケルベロスがどうしてもやりたかったアーケードゲームがあるらしく、さくらが代わりに挑戦することに。
それはモグラたたきを大きくしたようなアーケードゲームで、さくらは大苦戦。
見かねた苺鈴が、助太刀を申し出たのである。
「こっちは私がやるわ!木之本さんはそっちを!」
「うん!」
2人がアーケードゲームに熱中する様子を、小狼と知世、そしてケルベロスが眺めている。
もちろん知世はさくらの勇姿を取り逃さないため、ビデオカメラを構えていた。
「さくらちゃんと苺鈴ちゃん、息があってますわ。」
知世が撮影するビデオカメラの映像に、青い蝶が横切った。
「え…?」
『知世ちゃん!』
『知世ちゃん!』
『知世ちゃん!』
自分が作った衣装を身にまとったさくらが、たくさん知世の前に現れる。
まるで天国のような光景に、知世は思わず「幸せですわ!」と叫び、さくらの元へ駆け出す。
たくさんのさくらたちは、笑顔で知世の名前を呼び続けている。
ピコン!!
目の前の光景に夢中になった知世は、いつの間にかアーケードゲームに近づきすぎていたようだ。
苺鈴のピコピコハンマーに叩かれたことで、正気を取り戻す。
次に訪れたのは映画館。
苺鈴が見たがっていたラブロマンス映画をみんなで鑑賞することに。
「大好きな人とずっと一緒にいられるなんて、素敵ですわね。」
「うん。」
さくらは隣で瞳を潤ませている苺鈴に声をかける。
「ねえ苺鈴ちゃんもそう思うよね。」
「もちろんよ!ねぇ小狼もそう思うでしょう!」
苺鈴の問いかけに、小狼が視線をそちらに向ける。
その背後では、さくらがニコニコと微笑んでいた。
「な、なんか飲み物買ってくる!!」
さくらの微笑みに堪えられなくなった小狼は、足早で扉の方へ。
動悸が収まらない小狼は、息を整えて劇場の外に向かう。
その時、扉の取っ手に青い蝶が止まっていることに気が付くことはなかった。
扉を開けると、そこは再び劇場の中だった。
突然の出来事に戸惑う小狼。
周りには観客の姿はない。
スクリーンには、小狼がクロウカードを差し出す姿が映し出されている。
「な、なにやってんだよ俺!!」
小狼は慌てて駆け出すが、スクリーンにさくらの顔が映し出され足が止まる。
スクリーンの中で抱きし合う2人から、目を反らすことができなかった。
「だっ!?痛っ。」
小狼は、劇場を出てすぐの場所で足を止めていた為、映画を見終わった苺鈴が開いたドアにぶつかってしまったのだ。
【東京タワーへ】
映画の後、苺鈴の希望で東京タワーへ。
電車の中から、ジッと東京タワーを見つめるさくらに、小狼が声をかける。
「何か気になるのか?ずっと見てるだろう。」
「気になるってほどじゃないんだけど…夢を見るの。」
さくらは小狼に、頻繁に見る夢の話を聞かせる。
「その夢、毎日見てるのか?」
「ううん、たまに。でも最近多いかも。」
電車は東京タワー近郊の駅で停車。
4人は仲良く東京タワーに向かって歩きはじめる。
あの蝶も、さくらたちを追いかけるように後に続いた。
東京タワーに着くと、皆一様にその大きさに感動していた。
しかしさくらだけは反応が鈍い。
初めて来た場所のはずなのに、夢と同じ姿に驚いていたのである。
「でも、なんなのよ?」
「なんでもないよ!さ、行こう!!」
さくらは東京タワーのエントランスに向かって走り出す。
そして大きな入口を開けた瞬間、さくらは違和感を感じた。
しかし足元には何もない。
さくらは気のせいだと考えることにして、東京タワーを堪能することに。
展望台に上がったさくらは、目の前にあるビルに驚いて言葉を失くした。
(あれ…夢の中で私が立っていたとこだ。)
「なんかええもん見えたか?」
さくらの背後でぷかぷか浮かぶケルベロスを慌てて回収するさくら。
しかし休日だというのに、周囲にはさくらたち以外誰もいなかった。
「で?難しい顔してどなんしたんや?」
「うん。夢と同じなの。」
ケルベロスを離したさくらは、再び展望台から外を見つめる。
「私ここに来たことないのに…同じなの。」
さくらは真剣に相談するが、ケルベロスは「夢とはそう言うもの。」といって取り合わない。
難しい顔のままのさくらに、知世が売店で飲み物を買おうと誘いをかける。
売店に出向くと、そこにはなぜか桃矢と雪兎の姿があり、2人はここでアルバイトをしていると言う。
いつもであれば、アルバイトだと納得できるさくらには、2人が東京タワーにいる理由が納得できなかった。
なぜなら今日はサッカー部の大事な試合があり、雪兎も助っ人として参加しているからだ。
「だって、僕さくらちゃんの傍にいなきゃいけないから。」
雪兎の言葉に、さくらは戸惑いを隠せない。
動揺を隠せないさくらを置いて、事態は進行していく。
「よ!」
「こんにちわ。」
バッグに隠れていたケルベロスが、気さくに雪兎に声をかけ、雪兎も表情を変えず挨拶をする。
「おいおい、あんまりさくらに無茶させんなよ。」
「うん。」
「わかっとるがな。」
突然の出来事に、さくらはパニックになる。
そんなさくらを落ち着かせるため、ケルベロスが真実を語り始める。
「せやから、こりゃ夢や。」
ケルベロスの言葉を合図に、さくらは桜の花吹雪に襲われた。
【夢】
さくらが次に目を覚ますと、あたりはすっかり夜になっていた。
周囲には誰もおらず、さくらは窓の外を見つめる。
「あ…これ、あの夢?」
さくらは次に、東京タワーの方に視線を向ける。
「あの人…誰…誰なの?」
聞き覚えのある鈴の音が、さくらの耳に届く。
「観月…先生…。」
「これ…いったい何なの?何をしてるの??」
さくらは目の前の光景を受け止めきれず、ついに泣き出してしまった。
『大丈夫。絶対、大丈夫だよ!』
もう一人の自分の言葉に、さくらは涙を溜めながら頷く。
思い出すのはこれまでのこと。
クロウカードの封印を解き、小狼や苺鈴と出会い、様々な苦労をしながら、頑張ってカードを集め続けた日々の記憶。
【夢ードリームー】
「しっかりせい、さくら!!」
ケルベロスの声で、さくらは完全に覚醒。
「李君!!」
【時】を使いながら、小狼がさくらを支えている。
「お前の左足の下だ。」
小狼に言われて、さくらが足を見ると、青い蝶がじたばたしていた。
「それはクロウカードや!」
「早く封印しろ。俺の魔力じゃ、後少ししか時間を止めることができない。」
ケルベロスと小狼の言葉で、さくらは慌てて杖の封印を解除し、クロウカードに向かって杖を振り上げた。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウカード!!」
クロウカード、【夢ードリームー】は小狼の手に収まった。
【夢の中で】
【夢】の封印が完了したあと、小狼は魔力切れを起こして倒れてしまった。
それにより【時】のカードの効果も終わり、倒れた小狼にさくら、苺鈴、知世が駆け寄る。
小狼を休ませるため、4人は近くのレストランに駆け込んだ。
「ごめんなさい。私がもっと早くにカードに気づいていたら、こんな事にならずに済んだのに。」
「気にするな…俺はなんともない。」
さくらの申し訳なさそうな顔をみて、小狼は平然とした表情を浮かべるが、すぐにケルベロスによって否定されていた。
「しかしさっきはホンマに慌てたで。」
東京タワーのエントランスに入った途端、さくらは倒れ込んでしまった。
声をかけても目を覚まさないし、クロウカードの気配はするが、カードを見つけることができずに困っていたらしい。
最終的に小狼がさくらの足もとに【夢】がいることに気が付き、時間を止めてさくらの目覚めを待っていたそうだ。
「ドリーム…入口の後のは、全部このカードが見せた夢だったんだね。」
「ドリームが見せる夢はただの夢やないで。予知夢や。」
「予知夢…。」
さくらは夢の中で出会った、もう一人の自分の言葉を思い出す。
『絶対、大丈夫だよ。』
その言葉を胸に秘め、高くそびえる東京タワーを見つめる。
そして、さくらが夢の中で立っていたビルには、例の鈴を持った観月の姿があった。
感想
今回の作画はとても力が入っていましたね。
第39話は、お世辞にもきれいな作画とは言えない状態でしたが、第40話を制作するため優秀なスタッフさんはこちらに流れてしまっていたのでしょう。
カードキャプターさくらのように、1年を通して放送するアニメは、特に海外のアニメ制作会社が介入しているため、時折作画崩壊が起こってしまうのが残念です。
しかしそうしなければ追いつかないほど、アニメ業界は人不足ですから、致し方ないのでしょうね。
作画に力が入っていた理由は一つ、今後を大きく左右させるフラグを散りばめているからです。
これまで何度も登場した夢のカット。
第39話までは、顔面アップの色は赤でした。
そして顔が見えない謎の女性が描かれていました。
第40話でその正体が、(ようやく)観月歌帆であることが判明しました。
だからこそ気になるのはこのカットです!
顔面アップの色が青になり、観月の目とは異なる人物であることが分かります。
この瞳の色、どこかで見たことがありますね?
誰の瞳の色でしょうか?
ヒントは第40話の桃矢と雪兎の会話を見てみるといいですね。
私はこのシーンをすっかり忘れていたのですが、こんなところに重要なフラグがあったとはと戦慄しました。
しかしこの記事では、実はキャストの部分でネタバレをしてしまっているので、今さら隠してもという印象です。
【夢】が見せた夢の中で、さくらは近い将来困難に立ち向かわなければいけないことを悟りました。
小学5年生の女の子が、未知なるものと戦わなければいけない未来をみて、不安にならないはずはありません。
敵は大好きな観月先生かも、って考えてしまえば、泣いてしまうのもしょうがありません。
第40話のラストカットの観月は、どうみてもラスボスの微笑みにしかみえませんしね。
しかし、そんな不安を拭ってくれたのも、未来の自分でした。
『絶対、大丈夫だよ。』
さくらが無敵になれる、大切な呪文です。
今後はさらに夢が鮮明になり、さくらを待ち受ける大きな障害も明らかになります。
どんな苦難が訪れても、きっとさくらなら乗り越えられるでしょう。
アニメ『カードキャプターさくら』クロウカード編 第41話はこちら
アニメ『カードキャプターさくら』クロウカード編 第39話はこちら
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小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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