ある日の夜、さくらは強いクロウカードの気配を感じたケルベロスと共に、カードを捕獲するために出掛けていきます。
気配を追った先にあるのは、前日【迷】を捕獲した月峰神社だったのです。
そこには同じくクロウカードの気配を察知した、小狼の姿もあります。
さくら・小狼・ケルベロスは、月峰神社の中を懸命に捜索しましたが、クロウカードを発見することはできません。
疲れ果てたケルベロスは、3人分のジュースを買うため自販機へ。
さくらと小狼は、ご神木の前に残されるのですが、さくらがご神木に飲みこまれてしまったのです。
月峰神社に隠れているクロウカードにより、さくらは桃矢と観月の過去を知ることになります。
2人の関係は、さくらにどのような影響を与えるのでしょうか?
そしてクロウカードの正体と、封印は無事にできたのでしょうか?
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あらすじ
【夢】
大きな月とライトアップされた東京タワー。
さくらは杖を握りしめていて、周りには桜の花が舞っている。
(誰…?)
東京タワーには、背の高い女の人が立っている。
(あなた…誰…?)
【朝の邂逅】
目覚めたさくらは、夢に出てきた女の人が誰なのか考える。
しかし結局答えが出ることはなかった。
いつもより早く起きたさくらは、学校へ向かう準備を早々に済ませ、朝の散歩ついでに学校へ向かうことに。
気持ちのいい朝の陽気にさくらの気分が上がるが、やはり夢のことが引っ掛かっている様子。
(あの夢…ケロちゃんと初めて会った時にも見たし、李君が来たときも見たし…それから…。)
さくらの脳裏に浮かぶのは、東京タワーに佇んでいた女の人。
そこでさくらはあることを思い出す。
通りかかった場所は、月峰神社。
(…昨日は観月先生に会ったんだ…。)
「観月歌帆先生…不思議な先生だなぁ…。」
「そう?」
さくらのつぶやきを拾う声がする。
振り返ると、そこには巫女姿の観月の姿があった。
観月は月峰神社の一人娘で、境内の掃除を頼まれたそうだ。
綺麗な観月の笑顔を見たさくらは、はにゃ~んと顔を緩ませる。
(なんか観月先生見てると、幸せな気分になっちゃうよ!)
さくら、そしてその時たまたま通りかかった雪兎は、境内の掃除を手伝うことに。
さくらは朝から大好きな雪兎と観月に会うことができて、とっても幸せそうな笑顔を浮かべている。
しかし脳裏で、小狼に言われた「あの先生には気をつけろ。」という言葉が過った。
(気をつけろって言われても…やっぱり観月先生見てると、はにゃ~んってなっちゃう。)
掃除が終わったあと、観月は2人に境内で採れた栗を手渡す。
2人はお礼を言って、学校へ向かうことに。
「途中まで一緒に行こうか?」
雪兎に誘われたさくらは元気に「はい!」と返事をして、自転車を取りに行った雪兎を見送る。
「……木之本さん。」
「はい…?」
観月に呼ばれて振り返ったさくらが見たのは、どこか悲しそうな顔をした観月の表情だった。
しかしそれはすぐに笑顔に変わり、何でもないとはぐらかされてしまった。
(…あなたなら、きっと自分で気づくわ。)
観月の考えなどわからないさくらは、「何でもないの。」と言われてしまい、困り顔である。
【警戒】
登校したさくらがご機嫌なことに気が付いた知世に、さくらは観月と出会ったことを話す。
「あの先生には気をつけろって言っただろう!!」
小狼が眉を吊り上げてさくらを睨み付けている。
しかし苺鈴が教室に現れたことで、その話はうやむやのまま終わってしまった。
観月に貰った栗を美味しそうに食べるさくらたち。
その横でむすっとした表情を浮かべる小狼は、遠くから廊下を歩いてくる観月の気配を察知。
やはりただ者ではないと、小狼はより警戒心を高めていった。
【観月先生】
夜、さくらは自宅でお父さんと一緒にデザートを食べている。
藤隆は学校からのお知らせプリントを読んでおり、算数の先生が観月に変わったことに驚いていた。
「お父さん、観月先生知ってるの?」
さくらの質問に、藤隆はニコリを笑みを浮かべて答える。
「観月さんはね、桃矢君が中学の時の教育実習生なんですよ。」
「じゃあやっぱりお兄ちゃんと観月先生は知り合いだったんだ。」
さくらの言葉に、今度は藤隆が首をかしげる。
「昨日遅くなっちゃった時に、お兄ちゃん迎えに来てくれたでしょう。その時月峰神社で観月先生に会ったの!」
その言葉に藤隆は目を見開き、すぐに表情を曇らせる。
「…お父さん…?」
「っ…桃矢君、何か言ってました?」
「ううん、何にも。でも観月先生見たとき、すっごくびっくりした顔してた。」
一方月峰神社では、ご神木の前で観月がジッと月を見上げていた。
【さくらと小狼】
あと少しで22時を回るころ、さくらはインラインスケートでケルベロスと共にクロウカードの気配を追っていた。
ケルベロスが強いクロウカードの気配を察知したらしく、2人はクロウカードの元に急いで向かっているのである。
「ここから気配がする。」
「本当?でもまた?」
ケルベロスの言葉に、さくらは首をかしげる。
昨日封印した【迷】も、月峰神社にいたからだ。
「かなりの力をもったカードであることは、確かだな。」
「李君!」
さくらの後から、小狼が羅針盤を持ってやってきた。
ケルベロスと同じく、強いクロウカードの気配を追ってきたのだ。
「あれ?苺鈴ちゃんは?」
「置いてきた。宿題まだ終わってなかったからな。」
香港からやってきたばかりの苺鈴は、日本語の勉強に四苦八苦しているらしい。
ちなみに今日は知世も不在である。
時間も遅いことから、さくらは知世に電話をかけなかったのだ。
2人は揃って月峰神社の中へ足を運ぶことに。
1時間後。
さくらたちはクロウカードを探したのだが、見つからずに困り果てていた。
「あんなに強い力やったのに…今はかすかにしか感じひんし…。」
流石にケルベロスも疲れ果てていた。
喉が渇いたというケルベロスは、さくらの財布を借りて3人分の飲み物を買いに行ってしまう。
残されたさくらと小狼は、ご神木の上に上がってケルベロスの帰りを待つことに。
「カードどこにいるのかな?」
「近いはずだ。俺たちが来たことに気づいて、隠れてるのかも。」
それから話題は月峰神社に住む観月のことになる。
観月に好感を抱いているさくらに、小狼は深いため息をついた。
「お前本当に何も感じないのか?あの先生といて。」
「うーん…はにゃ~んってなっちゃう。」
さくらの言葉の意味が分からない小狼は、首をかしげる。
「とにかく他と違う感じはするだろ?」
「う、うん。」
「力がある者は力がある者に魅かれやすいからな。」
しかし小狼の説明に、さくらは戸惑うばかり。
さくらは自分のことを【力がある者】だと認識していないからである。
「でも観月先生といると、すっごく幸せになっちゃうの。」
「怖いモノがいつもわかりやすく怖い顔をしているとは限らないだろう!」
「でも…いいなぁとか、好きだなぁとか思う気持ちは、自分じゃどうしようもできないよ。雪兎さんと会ったときも、はにゃ~んってなっちゃうし。」
「そりゃぁ…俺もそうだけど…。」
そして話題は雪兎についてに変わっていく。
雪兎に一目ぼれをしたという共通点を持つ2人。
「私も李君も、雪兎さんよりだいぶ年下だけど…しょうがないよね、好きなんだもん!」
さくらの言葉と笑顔に、ますます顔を真っ赤にした小狼は、ブンブンと首を振ってご神木から降りると、どこかへ走って行ってしまった。
慌ててさくらも後を追いかけようとするが、ご神木から降りた瞬間、ご神木がまばゆく光り始めたのである。
「ああああああっ!!!」
ご神木に飲みこまれていくさくらを見た小狼は、すぐに宝剣を取り出して救出しようと駆けだすも、さくらはご神木に飲みこまれていってしまった。
「っ…どうなってるんだ…?」
「さくらー!!」
ジュースを買いに行っていたケルベロスが、慌ててご神木の前に飛んでくる。
「これは…っ。」
ケルベロスは背後に輝く月を見上げる。
「【戻ーリターンー】のカードか!!」
【過去】
【戻】に飲みこまれたさくらは、月峰神社で目を覚ます。
人の気配に気が付いたため、すぐに【飛】を使ってご神木の上に姿を隠した。
(お兄ちゃん!?)
ご神木の前に現れたのは、中学生の桃矢だった。
『今日引っ越してきたんだ…よろしくな。』
桃矢はご神木に触れながら、囁いた。
『こんばんわ。こんな時間に参拝ですか?』
桃矢に声をかけたのは、観月だ。
さくらが知っている姿よりも、少し年齢が若いように見える。
『引っ越してきたから…あいさつに。』
『この木に宿っているものが見えるのね。』
観月はご神木を見上げる。
『あなた、視えるのね。色々と。大変でしょう、人が視えないものが視えると。』
『もう慣れた…。』
観月から視線を外しながら答える桃矢。
『名前、教えてくれる?』
『…木之本、桃矢。』
『いくつ?』
『中2。』
桃矢の言葉に驚いたさくらは、ご神木から落ちそうになり、慌てて木の幹にしがみつく。
(ちょ、ちょっと待って!お兄ちゃんが中2ってことは、昔のことなの!?)
さくらの気持ちも知らず、観月も桃矢に名前を名乗っていた。
一方現在の月峰神社、ご神木前に残された小狼は、ケルベロスから【戻】について説明をうけていた。
【戻】は過去に戻ることができるカードだが、魔力消費量が大きいため、通常はほとんど使用されないカードだった。
しかし力を秘めたご神木と一体化したことで、発動が可能になったのだ。
それでも1人しか過去に送る力しかないので、ご神木の前で1人になるのを待っていたのだと、ケルベロスは推測する。
「それに今日は満月や!!」
ケルベロスは、神々しく輝く満月に焦りを感じているようだ。
そのころ過去にいるさくらは、ご神木の上から過去の光景を見守っている。
観月は桃矢のクラスの教育実習生で、不思議な力を持った同士、2人は惹かれあっていった。
そして月峰神社の夏祭りの日、観月は「明日留学する。」と桃矢に告げたのである。
『この木の下で初めて会って、ここで好きだって言ってもらって、もう1年なんだね。』
ご神木の前で肩を寄せ合う2人だが、会話はさくらには聞こえていなかった。
『私も桃矢が大好きだった。一緒に遊べて、本当に楽しかったわ。』
『なんで…過去形なんだよ。』
観月はそっと桃矢から離れていく。
『さよならしましょ。』
『なんで…。』
『だって…、だって今度会った時には、桃矢には好きな人ができてるもの。私にもね。』
観月は笑顔のまま、何かいいかけた桃矢の口を指でふさぐ。
『今度会ったときは、私と桃矢は、すっごく大事な友達同士になれるから。私は必ず帰ってくるから。…時が来たら。』
観月は桃矢に背を向け歩き出す。
『綺麗な満月!』
そして小さくつぶやいた。
「この世の災いの時が。」
「えっ!」
さくらの視界が、まばゆい光で覆われていく。
過去の観月が、ゆっくりさくらの方に振り返った。
(観月先生!!)
「でも、きっと!」
【戻ーリターンー】
次に目を開くと目の前にはケルベロスの姿。
「よかった~、ちゃんと戻ってきたな。」
「私どうやって…。」
「今回だけは小僧に礼言わんとしゃあないな。」
「えっ?」
何の事だかわからないさくらは、ケルベロスに理由を聞こうとするが、その前にご神木から【戻】が姿を現したのである。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウカード!」
封印された【戻】は、そのままご神木の後ろにいた小狼の元へ。
「戻って…来られたんだな…。」
さくらの無事を確認した小狼は、そのまま倒れてしまった。
倒れた小狼を介抱しながら、さくらは過去に行った理由と戻れた理由をケルベロスから聞かされる。
【戻】のカードで過去に行ったさくらを助けるためには、まず【時】のカードを使用して一旦時間の流れを停止させなければいけない。
しかし【時】も【戻】同様、発動するためにはたくさんの魔力が必要となる。
「おまけに魔法の力で過去に流れている時間を止めよう思ったら…。」
「李君…ごめんね。本当にありがとう。」
さくらは荒い息を繰り返す小狼に抱き着く。
すると顔を真っ赤にした小狼は、そのまま意識をどこかへ飛ばしてしまった。
「李君!?しっかりして!李君!!」
小狼に声をかけ続けるさくらを尻目に、ケルベロスは月を見つめる。
「ユエ…。」
その様子を、遠くから観月が笑みを浮かべたまま見守っていた。
感想
クロウカード編も後半戦に入り、最終回に向かってフラグがたくさん立ち始めました。
この先の展開を知っているからこそ、改めて視聴すると、このキャラクターはこんな表情を浮かべていたんだなって思ったりします。
第27話で言えば、序盤の観月の表情です。
雪兎に恋するさくらを見て、観月は悲しそうな表情を浮かべていました。
また小狼が言った「力がある者は、力がある者に魅かれやすい。」という言葉も、大きなキーワードですね。
力を持った2人が魅かれている人物と言えば…。
そのあたりは、クロウカード編の最後までお楽しみに。
そして桃矢ですが、やはり血は争えないということなのでしょうか?
藤隆と違って、観月は教育実習生なので先生というわけではありませんでしたが、もし先生として桃矢と出会ったとしても、桃矢はまっすぐに想いを伝えていたでしょうね。
第18話で、さくらたちが夏祭りに出掛けたことを覚えているでしょうか?
その時桃矢は【月峰神社】という単語に動揺し、さらにお祭り会場を憂い気な表情で見つめていました。
きっと観月先生のことを思い出していたのでしょう。
留学を理由に桃矢と別れたそうですが、確か他にも理由があったような気がします。
クロウカード編の最終回、もしくはさくらカード編の最終回で明らかになるはずなので、その時に再びお話しようと思います。
第27話から、徐々に小狼の気持ちがさくらに向かってます。
小狼の変化は、小学生の時に見ても、大人になった今見ても胸がキュンキュンするので、早くさくらに好意を抱いてほしいと思ってます。
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