2000年代にはさまざまなドラマや映画に出演した妻夫木聡さん。
さわやかイケメンのイメージが強いですが、実は事務所の戦略によるものだったようです。
しかし見事に妻夫木さんにハマって、さまざまな作品につながったようです。
その後は好青年のイメージを覆すような役にも挑戦し、役者の幅を広げています。
これからの活躍も楽しみな妻夫木さんはどのような作品に出演してきたのでしょうか?
妻夫木聡の経歴
妻夫木聡さんは、デビュー前の高校時代に『東京ストリートニュース』の読者モデルとして人気を博しており、『東京ストリートニュース』の表紙モデルを何度も務めて、1990年代後半において、カリスマ高校生ブームのスーパー高校生と呼ばれていた一人でした。
1997年に、ナムコがホリプロ、アミューズ、ニッポン放送とのタイアップでアーケードゲーム『ザ・スタアオーディション』を発売したのです。
そして、オーディションイベント「アホポン・プロジェクト」を開催し、参加者総数約300万人の中から選ばれ、妻夫木さんは第1回グランプリを獲得します。
グランプリを獲得したことで、俳優になるきっかけとなったのです。
デビューから順調に俳優業をこなしている妻夫木さんの経歴を紹介します。
- 2001年 映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演。
第25回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞・新人俳優賞をW受賞。 - 2003年 『ブラックジャックによろしく』でテレビドラマ初主演。
映画『ジョゼと虎と魚たち』で純粋な好青年のイメージを刷新。
第77回キネマ旬報ベスト・テン最優秀主演男優賞を受賞。 - 2010年 映画『悪人』が第34回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品。
第34回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。
第53回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。 - 2015年 台湾・中国・香港合作となるホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』に出演。
第68回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門の監督賞を受賞。 - 2016年 『69 sixty nine』、『悪人』に続き3度目のタッグとなる李相日監督の映画『怒り』に出演。
第40回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞を受賞。
また2000年公開の『池袋ウエストゲートパーク』にも出演しており、現在も活躍しているキャストが多いことで、今でも人気の高い作品です。
代表的な出演作品
オレンジデイズ
どこにでもいそうな大学4年生の結城櫂を妻夫木聡さんが、病気で4年前に聴覚を失ったことにより心の扉を閉じてしまった女の子の萩尾沙絵を柴咲コウさんが演じています。
2人の恋愛を大学の卒業を1年後に控えた5人の友人たちが交流を交え、若者の姿を繊細なタッチで描いていくドラマです。
共演には成宮寛貴、白石美帆、瑛太、小西真奈美、山田優、上野樹里ほか。
櫂(かい)は社会福祉心理学専攻のため、役柄で手話を習得しているため、妻夫木さんは手話のレッスンを根気強く重ね、クランクインに臨んだそうです。
※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
ジョゼと虎と魚たち
ごく普通の大学生と不思議な雰囲気を持つ、車椅子がないと歩けない脚の不自由な少女。
2人の恋の行方を大阪を舞台にして、心理描写と美しい映像で綴っています。
大学生の恒夫(妻夫木聡)は、ある朝、近所で噂の老婆が押す乳母車と遭遇し、彼は乳母車の中を覗いてみると、そこには包丁を持った少女(池脇千鶴)がいたのですが、会っていくうちに、彼女の不思議な魅力に次第に惹かれていくのです。
恒夫は、大学4年生で麻雀屋でバイトしており、楽観的で大雑把な性格にしてエッチなことが好きなで、優しい人柄だが、女性関係において少々だらしない所があります。
妻夫木さんはおそらく正反対の性格であろう恒夫を演じるにはかなり苦労したのではないでしょうか。
この作品で妻夫木さんは今までの好青年のイメージを突き破った演技が高く評価されました。
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涙そうそう
誰からも愛されている名曲「涙そうそう」をモチーフに切なくも美しい、愛の物語が誕生します。
沖縄に生まれ育ち、血のつながらない兄妹である、洋太郎(妻夫木聡)とカオル(長澤まさみ)たちの小さな歴史の物語で、ともに暮らす時間は永遠ではなくても笑顔に溢れ、何よりもお互いを思いやるかけがえのない日々だったのです。
兄が妹にくれたのは大きな人間の愛、それらを土井裕泰監督によって、繊細なタッチで真摯に描き出しています。
妻夫木聡さんは、持ち前のナチュラルな魅力とさわやか感を生かして、頑張り屋で誰からも好かれる青年を演じています。
また、妹のカオル役には長澤まさみさんが抜擢され、兄の愛情を一身に受けて、すくすくと育ち、明るくけなげに生きる妹の姿を、透明感たっぷりに演じているのです。
※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
悪人
九州のとある峠で起こった殺人事件をきっかけに、偶然出会った男女が繰り広げる逃避行と愛を息苦しくなるほどリアルに描いています。
土木作業員の清水祐一(妻夫木聡)は、長崎の外れのさびれた漁村で生まれ育ち、恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしており、車だけが趣味で、なにが楽しくて生きているのかわからない青年です。
また、佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代(深津絵里)は、妹と2人でアパート暮らしで職場との往復だけの退屈な毎日を送っています。
孤独を抱えた2人が偶然出会い、刹那的な愛でその身を焦がすのです。
しかし、祐一はたったひとつ光代に話していない秘密があった。彼は、連日ニュースを賑わせていた若い女性保険外交員の殺人事件の犯人でした。
妻夫木聡さんは、原作にほれ込んで初めての金髪姿を披露すると、心に闇を抱えた哀しき殺人犯を熱演しています。
※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
東京家族
瀬戸内海にある小さな島で生活している夫婦の平山周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)は、東京にやってきて、個人病院を開く長男の幸一(西村雅彦)、美容院を営む長女の滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事に携わる次男の昌次(妻夫木聡)との再会を果たします。
しかし仕事を抱え忙しい日々を送る彼らには、両親の面倒を見られずに、二人をホテルに宿泊させようとするのです。
そんな状況に寂しさを覚えた周吉が、やめていた酒を飲み騒動を起こしてしまうのでした。
とみこはというと、何かと心配していた昌次の住まいを訪ねてみると、そこで恋人の間宮紀子(蒼井優)を紹介されます。
妻夫木さんはロケ地でいろいろ触れたり見たりしたことと、東京の撮影で母親役の吉行さんとよくお話をして「親子の距離感が大切」と考えていたところ、気がつくと吉行さんの隣に行きたいと思っている自分がいたというのです。
初めての共演で、本当に甘えてしまったところもあったようですが、その思いは母と息子の間の温かな空気感として映画にはしっかり映っています。
※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
その他の出演作品
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※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
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※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
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※配信状況は2020年4月9日(木)時点のものです。
※配信状況は2020年4月10日(金)時点のものです。
※配信状況は2020年4月9日(木)時点のものです。
まとめ
2001年公開した『ウォーターボーイズ』以降の妻夫木さんは、数々の映画やドラマなどで主要な役を演じてきたことで、日本を代表する俳優の一人でしょう。
その人気は中国本土、香港、台湾、韓国などアジアにまでおよび、映画の試写会前に行われたキックオフイベントには約1000人のファンが詰めかけるなど、日本だけにとどまらないことがうかがえます。
俳優を始めたころの妻夫木さんは「自分が何もできなくて、悔しくて、恥ずかしくて、最悪な自分がいた。自分の無力さを感じた」とのこと。
俳優の勉強としては「誰にも習わずひとりで勉強した」と語り、台本を最低25回と読み込むことを心がけていると語っています。
さわやかなイケメンの役だけでなく、さまざまな役をこなすことができるようになったのも、この努力があったからでしょう。
妻夫木さんはデビュー20年目を迎えた際に、今までの俳優の仕事は「待ち」の部分も大きく、これからは小さなことにおいても映画やドラマの制作側に立ちながら、一緒に企画を作り上げていきたいと話しているのです。
俳優としての活躍だけでなく、これからは作り手としての活躍も期待できそうなので、今後の出演作ではどのような演技を見せてくれるのか、楽しみにしましょう。
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